0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もも - この投稿者のレビュー一覧を見る
17歳。私にはもう遠い昔のことだが、私にもあったあの頃。もう記憶も薄れているけれど、この小説を読んであの頃のあれこれを思いだした。17歳の主人公達が経験するひりひりするような日常や感覚を、私も確かに経験した。
懐かしくも切ない気持ちになり、読みながら少し泣いた。
投稿元:
レビューを見る
今まで読んできた青春小説の中で3本の指に入るだろう。それほど面白かったし愛おしい作品でした。
あらすじ(背表紙より)
17歳のまひるは、親友4人で騒ぐ放課後や落語家を目指す彼氏・亮司とのデートが何よりも楽しい高校生活を送っていた。将来の夢はぼんやりしていて、大人になるのはもっと先だと思っていたが、亮司に起こった事故をきっかけにまひるの周囲は一変する。大好きな人のため、憧れに近づくため、道を切り拓いていく若者たちの成長を爽やかに綴った物語。
投稿元:
レビューを見る
17歳のまひるが主人公。落語家を目指す彼氏の亮司とクロノ、むっちゃん、夏海という親友たち。恋に友情に、あの頃のすべてが詰まった青春小説。
とは言ってみたが自分の高校生活には特筆すべきものはあまりなかったように思う。だからなのか、たまにこういったものを読みたくなる。
本作の登場人物たちはみんないい子。それでいて嫌味なところが全くない。高校生なりの迷いとか葛藤はあるものの、基本的にみんな真っ直ぐに未来を生きている。
後半、亮司が事故にあってしまうのだが、この辺りは読んでいて少し辛い。
彼らの年齢は、なにかきっかけさえあれば時として、一夜の間に親がはっとする程の成長を遂げることがあると思う。
その青の、その先に、何を掴むのだろうか。
投稿元:
レビューを見る
「しずかな日々」に続き椰月美智子さんの作品は2作目です。果たして50過ぎのおじさんが読んでも良いのだろうかと思いましたが、一気読みでした。ボロボロ涙が出てしまうのは、歳で涙腺が緩んでしまったせいでしょうか。亮司君の落語のシーンで涙、二人が結ばれるシーンで涙、事故のあとケンカして仲直りするシーンでまた涙、ハンデを負っても前向きに生きようとする亮司君の姿に涙・・・
お互いに大好きな人がいることで、毎日がキラキラ輝く17才の頃、おじさんにもあったんですよ〜そんな高校時代が・・・
投稿元:
レビューを見る
「しずかな日々」がよかったので、このたび文庫化ということで椰月美智子さん2作目♪
主人公のまひると仲良し3人の女の子。落語家を目指すまひるの彼、亮司とその友達。そして、まひるの家族などなど。
みんな真っ直ぐで、それが交差したり、ぶつかったり。
迷ったり、葛藤したり、成長したり。
亮司、死んじゃうの?とこわごわ読んでたけど、死にはしなかった。なんかこの展開で事故とかいうと、死んじゃうのかと思って。
でも、もっと辛いことに・・・。
でも、そのことを通して、亮司もまひるも、とりまく友達も、それぞれの家族も、みんなが新しい一歩を踏み出す。
高校生の恋愛なんて、と思っていたけど、この二人はホントにいいな。
年齢だけ重ねて大人になっても、心が大人になりきれてない人が溢れているような気がする。
辛いことも、悲しいことも、喜びも、楽しみも、ちゃんと経験して、身体も心も、一緒に成長しないとダメなんだよなぁ・・・。
なんだかいい子たちばかりで構成されているような気がしなくもないけど、それでいてわざとらしくない、清々しい物語でした♪
それをもっと素直に受け止め、もっと一緒に泣いたり、笑ったりして楽しめる大人になれてたらよかったんだけどww
投稿元:
レビューを見る
高校時代を親友たちと過ごす物語。
椰月さんの作品はまだ2冊目だけど、この人はすごく人間の心の中を描くのが上手なんだろうと思う。ちょっとした気分の浮き沈みもすっと心に入ってくるような気がする。感動などと簡単に表せない不思議な気持ちになる。でもみんな夢に向かって、未来に向かって進んでいる。
出会いと別れなど様々な経験をしていく中で、ずっと人と繋がっていくことはとても難しいけど、心だけは繋がることができるのだと感じた。
この四人組のような親友と呼べる人間を作り、亮司のような立派でかっこいい男になりたいと心から思った。
投稿元:
レビューを見る
高校2年生のまひるという少女とその恋人や友人との交流を描いた青春小説です。今どきの女子高生らしい省略語全開の会話は、読んでいて本当の女子高生の話を聞いているような感じがしてとてもリアルです。読み心地もさわやかで、未来に希望があふれている若者の息吹を感じることができる作品になってます。
投稿元:
レビューを見る
主人公のまひるも、まひるの友達、彼氏、家族、出てくる人が皆いい人。悲しいことも起きるけど、みんな優しい子で頑張り屋さんなので読んでいて嫌な気持ちにならない。誰もが友達の見ていないところで人を蔑むことを書いたりしているわけではないんですよね。そんな話が最近は多かった気がするので、まひるのTwitterが可愛かった。同級生より少し早く前へ歩き出した子、歩き出そうとしている子。夢もそれぞれだけど、皆一緒に未来へ向かって歩いて行く姿がとても爽やかで、皆の、その先を、頑張れと応援したくなる物語でした。
投稿元:
レビューを見る
17歳の高校二年生まひるは、個性的な親友四人や落語家を目指す彼氏・亮司と過ごす高校生活を楽しんでいた。しかし、亮司に起こった事故をきっかけに周囲が一変する。恋や友情などすべてが詰まったあの頃を綴る青春小説。
優越感と自己嫌悪が交互にやってくるような日々が青春時代である。結局は、自分で己の道を切り開くしかなく、この物語に登場する若者たちは、そのことに気付くだけでもえらい。特に亮司の存在感が圧倒的に素晴らしい。古典落語にも興味を持った。
投稿元:
レビューを見る
今のこれが青春なんだと感じながら暮らしている、青春まっただ中の主人公。大きな試練はあるけれど、もやもやしながらもいろいろなことに誠実でいようとする姿は好ましかった。
投稿元:
レビューを見る
まひるやまわりのみんなが色んな経験をして成長していく。みんな頑張れ!と声を掛けたくなる話
亮司が事故に遭い、おじいちゃんがお見舞いに来た時には泣かされたなぁ
切断した足って、火葬場で焼くんだ…
知らなかったなぁ
投稿元:
レビューを見る
まひるがどんどん変わっていくのが感じられた。
読んでいて自分は遠くにいて、キラキラしているけどセピアがかってるような印象を受けた。
起きて良かったとは到底言えない出来事だけど、この物語の誰もにとって必要な出来事だったんだろうと。なんとなく大人になってしまった身としては、少し羨ましい思いもした。
投稿元:
レビューを見る
う〜ん...いいねぇ...(^ ^
この人の小説を読むと、いつも「いいねぇ...」と思う(^ ^
人間って、まだまだ捨てたもんじゃないって思う(^ ^
本作も、普通の高校生の日常を描き、
「普通の悩み」や、これはちょっと「普通じゃ無い事件」
などを通して、成長していく様子がテーマで。
途中まで、実は「今どきの『普通』って、
こんなんじゃね〜よな〜...
高校生ってもっと大人で、もっとガキで、
ズルくて汚くて、でも純粋で傷つきやすくて...
この本に出て来るのは
『大人の脳内にしか存在しない普通』じゃん」
みたいに斜に構えて読んでいたのですが(^ ^;
でも後半、そんなんど〜でもよくなる(^ ^;
テーマは「普通の再現性の高さ」ではない(^ ^;
たまたま高校生を主役に据えているだけで、
もっと「人として普遍性のある話」が主眼である、
と言うことに気づかされる。
巻末の解説がまた良い(^ ^
上記のようなこと、そのまま書かれている(^ ^
字間からにじみ出る「作者のいい人感」と、
全編通して漂う「名作感」に酔える一冊(^ ^
万人にお勧めできる佳作である(^ ^
投稿元:
レビューを見る
17歳の少年少女達の、揺れ動く心の描写が見事で、自分も高校生の頃にタイムスリップしてしまいました。
また、亮司の落語のシーンが度々あり、落語の魅力に引き込まれていくし、なにしろ亮司がめっちゃいい奴で、私も惚れそうになりました。まひるに軽く嫉妬…笑笑
投稿元:
レビューを見る
ふぅ、ずっとこの世界に浸っていたいけれど、朝が来てしまった...。私にとってこの時期にこの作品を手に取ったこともまた必然なのだろう。
タイトルに込められた思い、高校2年生という日常を切り取ったようで、それだけじゃないものが宝物のように詰め込まれている。まひると亮司の未来に幸あれ!