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紙の本
父の生きる (光文社文庫)
著者 伊藤比呂美
老いてなお生きる苦しみを、死と向き合う寂しさを、娘に打ち明ける父であります−。詩人・伊藤比呂美が日本とアメリカを往復する遠距離介護を通して、「私が頼りにもしてきた」父の最...
父の生きる (光文社文庫)
父の生きる
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商品説明
老いてなお生きる苦しみを、死と向き合う寂しさを、娘に打ち明ける父であります−。詩人・伊藤比呂美が日本とアメリカを往復する遠距離介護を通して、「私が頼りにもしてきた」父の最期に寄り添い切った3年半の記録。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
自分の親が老いる時
2016/12/19 16:21
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:燕石 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の親が老いる姿は、できれば見たくない―子は誰でもそう思う。しかし、本来喜ばしいはずの「長生き」が、残酷な親の「老い」を子供の前に突きつける。その「老い」は、気分屋で自己中心的であり、詮無いことの繰り返しであり、そばに居る子供をひたすら苛立たせ、憂鬱にさせる。まして、尊敬していた親の老いる姿は、哀しさを通り越して、怒りさえ覚えさせる。
「だけど退屈だよ。ほんとうに退屈だ。これで死んだら、死因は『退屈』なんて書かれちゃう」。いや、老いた親自身が、どうしようもなく、自分を持て余しているのだろう。親が居なくなったとき、そのことに思い至り、子供も自らの「老い」を意識する時を迎える。