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紙の本
可能なる革命 (atプラス叢書 homo viator)
著者 大澤 真幸 (著)
私たちがほんとうは引き起こしたいこと、無意識のうちに求めている変化を「革命」という言葉で表現し、革命は可能なのか、可能だとしたらいかにしてかを考える。『atプラス』連載を...
可能なる革命 (atプラス叢書 homo viator)
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商品説明
私たちがほんとうは引き起こしたいこと、無意識のうちに求めている変化を「革命」という言葉で表現し、革命は可能なのか、可能だとしたらいかにしてかを考える。『atプラス』連載をもとに単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
『テルマエ・ロマエ』『桐島、部活やめるってよ』『半沢直樹』『あまちゃん』、そして『バートルビー』が示唆する革命の条件
それでも革命は可能なのか?
可能だとしたら、いかにしてか?【本の内容】
著者紹介
大澤 真幸
- 略歴
- 〈大澤真幸〉1958年長野県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。思想誌『THINKING「O」』主宰。「自由という牢獄」で河合隼雄学芸賞受賞。
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書店員レビュー
丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年11月号より
書標(ほんのしるべ)さん
政治の保守化、経済成長の失速、格差の拡大、地方の破綻・消失、貧困や介護の深刻化、原発…。リーマンショック、ギリシャの破綻で、資本主義の限界・終焉も囁かれる。
生き残るために、劇的な変化は必須である。改革、維新が叫ばれる。だが、沈没寸前のわれわれの社会が、おそらく今最も必要としているあの言葉=〈革命〉が、使われることは無い。
今日、〈革命〉の主体は、存在するのか?若者たちは決して政治離れした訳ではない。反原発や反安保関連法案のデモに、多くの若者が積極的に参加している。だが、彼らは、選挙には行かない。
世論調査によれば、「今、幸福だ」という回答は、繁栄を享受した経験の無い若い人ほど多くなっている。一体何故か?
大澤は、戦後の時代区分を補助線として引く。「理想の時代→虚構の時代→不可能性の時代」。今日われわれは、「不可能性の時代」の真只中にいる。破滅へと向かう資本主義世界のその先が全く見えない、変わっていくべき先のビジョンを持てない「不可能性の時代」にあって、残された将来に今より幸せになると想定できない若者たちは「今が幸福だ」と言わざるを得ない、思わざるを得ないのだ。
それでも、大澤は諦めない。『桐島、部活やめるってよ』『テルマエ・ロマエ』、『半沢直樹』、『あまちゃん』など、今を生きる多数の共感を呼んだ作品の中に、〈革命〉の可能性を探っていく。
〈革命〉とは、不可能だったことを可能にするような変化を、社会運動によってもたらすこと。「不可能性の時代」にこそ〈革命〉は可能となる、その逆説に賭けるのである。