- カテゴリ:研究者
- 取扱開始日:2016/10/06
- 出版社: 六花出版
- サイズ:21cm/215p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-86617-020-6
紙の本
〈変態〉二十面相 もうひとつの近代日本精神史
精神病学者・呉秀三、小説家・中村古峡、陸軍大尉・綿貫六助…。〈変態〉概念と深いかかわりを持つ、20名以上の人物に焦点を当て、これまで見逃されてきた〈変態〉の意味や可能性、...
〈変態〉二十面相 もうひとつの近代日本精神史
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商品説明
精神病学者・呉秀三、小説家・中村古峡、陸軍大尉・綿貫六助…。〈変態〉概念と深いかかわりを持つ、20名以上の人物に焦点を当て、これまで見逃されてきた〈変態〉の意味や可能性、そして近現代の社会・文化を再考する。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
〈変態〉を繙く | 竹内瑞穂 著 | 1−19 |
---|---|---|
呉秀三 | 橋本明 著 | 23−37 |
『変態心理』の頃の森田正馬 | 安齊順子 著 | 38−48 |
著者紹介
竹内 瑞穂
- 略歴
- 〈竹内瑞穂〉愛知淑徳大学文学部准教授。著書に「「変態」という文化」がある。
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それは変態心理と呼ばれていた。 十二年に及ぶ変態研究会の活動から最初の論集。
2022/06/21 16:22
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投稿者:L療法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アブノーマル・異常心理・精神病についての概念が広まってきた頃、それは変態心理と呼ばれていた。
十二年に及ぶ変態研究会の活動から最初の論集。
大正デカダンスの一面を穿っていく。ちょっとひとつひとつが短いものの、話題の重なりが良い方向に向かい、解像度を上げている。
タイトルに使っといて、乱歩への影響、乱歩からの影響はあまりないが、この話題について、大真面目に取り上げることは喜ばしい。
秋田昌美など、真面目な書き手はいろいろいましたが、ともすれば下品に傾きすぎる倒錯や変態といった、逸脱(とされるものの)文化史。
変態を指差す「規範」を形作る権力についての話題も読みたかったけれど、元々、読書会だったことを考えるなら、それは高望みだろう。
すこぶる面白いけど、これは、踏み台。