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紙の本
外科医の腕は何で決まるのか がん手術のすべてがわかる (幻冬舎新書)
著者 羽鳥 隆 (著)
がんになり手術を受けて容体が悪化する人と快復する人の違いは何か。5年生存率がもっとも低い膵臓がんになったら、どうすればいいのか。外科医の「腕」が患者に与える影響など、がん...
外科医の腕は何で決まるのか がん手術のすべてがわかる (幻冬舎新書)
外科医の腕は何で決まるのか がん手術のすべてがわかる
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商品説明
がんになり手術を受けて容体が悪化する人と快復する人の違いは何か。5年生存率がもっとも低い膵臓がんになったら、どうすればいいのか。外科医の「腕」が患者に与える影響など、がん手術にまつわるすべてを明かす。【「TRC MARC」の商品解説】
2人に1人ががんになる昨今、がんは誰もが避けられない病である。ところが、がんになり手術を受けて容体が悪化する人もいれば、順調に快復する人もいる。その違いは何なのか? また膵臓がんは5年生存率が9・1%ともっとも低く、発見時に手術できるのは約3割、手術後の再発率は8?9割ともいわれるが、そんながんになったら、どうすればいいのか。「手術で寿命が縮まる」といった情報を信じ、手術を否定的に考える人もいる今、外科医の「腕」が患者に与える影響など、がん手術にまつわるすべてがわかる一冊。【本の内容】
著者紹介
羽鳥 隆
- 略歴
- 〈羽鳥隆〉群馬大学医学部卒業。肝胆膵外科医。国際医療福祉大学三田病院教授。医学博士。
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紙の本
難易度の高い手術
2017/11/28 23:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
がんといっても前立腺癌や乳癌などの5年生存率が高いものから肝臓癌、膵臓癌のような5年生存率が低い悪性度の高いものまで様々あります。筆者は外科の中でも難易度の高い肝胆膵外科の専門医です。とりわけ膵臓癌の手術を専門にしているようです。
膵臓癌は発見が難しく、見つかったときには既に手遅れということも多いがんです。手術ができたとしても再発をすることも多く、なかなか根治するのは困難なことです。手術自体の難易度も高く、一方で放射線療法もあまり適さないことが多いようで、本当に難しいがんだといえます。
タイトルにある腕の良い外科医は、術前には画像を自分で判別して、がんか否か判断できる力があることが必要とのことです。術中は手早くやるべきところは早く、しかし慎重になるべきところでは丁寧に、また雑な手術をしないことが求められます。また術後は、手術における合併症のことを考え、その対処もしっかりできることが条件のようです。
外科医はその手技を獲得する苦労、仕事の大変さに比して、報酬等が見合っていないのではないかとは私も思います。その上訴訟のリスクにまでさらされるようでは、なり手がいなくなってしまいます。医者のなかでもとりわけ技術を身につける難しさを有する外科医についてはもっと待遇をよくした方がいいのかもしれません。需要と供給という観点から考えると、内科医が増加し、外科医が減少しては、その需給バランスが崩れるでしょう。内科医の方が政治が上手な人が多い印象がありますが、このままでは外科医がいなくなってしまうのではと思います。実際医師の数が増えているのに外科医の数は減少しているようです。外科に夢を見られるようになればと思います。