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商品説明
機械とは違う「生きている」という「状態」とは何か。生物物理の第一人者が、「生きものらしさ」の出発点“自発性”への問いから、「生きもの」の本質にやわらかく迫る。2010年「藤原書店20周年」記念講演も収録。【「TRC MARC」の商品解説】
日本の生物物理学の創設・開拓・牽引者、大沢文夫のエッセンス!
単細胞生物ゾウリムシの運動を観察すると、外からの刺激なしで方向転換するなど、“ゆらぎ”を内部にもつ生き物のあり方が見えてくる。これは外部の“仲間”との関係でも変化し、「仲間がいるから自発性が大きい」としか表現できないように見える。ゾウリムシからヒトまで、“自発性”のあり方に段階はあっても、断絶はない。“心”もまた同じである。【商品解説】
日本の生物物理学の創設・開拓・牽引者であり、その研究室は「大沢牧場」と呼ばれノーベル賞受賞者をはじめ多くの優秀な研究者を輩出してきた大沢文夫のエッセンス! 単細胞生物ゾウリムシの運動を観察すると、外からの刺激なしで方向転換するなど、“ゆらぎ”を内部にもつ生き物のあり方が見えてくる。これは外部の“仲間”との関係でも変化し、「仲間がいるから自発性が大きい」としか表現できないように見える。ゾウリムシからヒトまで、“自発性”のあり方に段階はあっても、断絶はない。“心”もまた同じである。【本の内容】
著者紹介
大沢 文夫
- 略歴
- 〈大沢文夫〉1922年大阪生まれ。東京帝国大学理学部物理学科卒業。日本学士院会員、名古屋大学名誉教授、大阪大学名誉教授。理学博士。専門は生物物理。著書に「講座生物物理」など。
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紙の本
「やわらかい機械」を問うことの意味。
2017/10/05 17:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ゾウリムシが「適温」の場所に集まってくる仕組み。そんな研究からはじまって「生きものらしさとは」を追求した著者。本書は一般向けにもわかりやすくしたせいなのか飛躍もあり、逆にわかりづらいかと思う部分もあった。いや、著者は昔からこのような語り方だったのかもしれないが。
一冊の著書としてのまとまりは今一つというところと、回顧録のようになってしまった部分には著者の年齢を感じさせる。それでも「ゆらぐ」「やわらかい」に「いわゆる機械とは違う」いきものの特質がある、という著者の主張はよく伝わってきた。生きものは「機械だけれどやわらかい機械」であることに意味がある。そのあたりから、次の世代の研究者にはもっと突っ込んでいってほしいものである。
ちょっとわかりづらいけれど、なんとなく言いたいことはわかる。大事なことが隠れている。そう思わせる文章であった。