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商品説明
「本当に大切なことは書かないし、書けない。だから、書く」「楽しい。怖い。売れたい」 ロックバンドのフロントマン&ソング・ライター、作家の顔を持つ尾崎世界観が、喜怒哀楽に満ちた自意識過剰な日常を、赤裸々に綴る。【「TRC MARC」の商品解説】
本当に大切なことは書かないし、書けない。
だから、書く。
楽しい。恐い。売れたい。
嬉しい。悔しい。やりたい。
ロックバンド・クリープハイプのフロントマンであり、
初小説『祐介』が話題をさらった作家・尾崎世界観が赤裸々に綴る、
自意識過剰な日々。
ーー
某月某日
テレビに出ると相変わらずネットでは批判が噴き出す。コイツ喘ぎ声だしてるだけだろう。喘ぎ声で商売してるって凄い世界観だな。こんなようなことを書かれていた。よっぽど燗にさわるんだろう。(ポンポン。癇に障る音。)
某月某日
いつも通っているあの本屋へ。「祐介」がどこに置かれているかの確認へ。前は3冊、サブカルコーナーにぽつんと置かれていた。でも、テレビや雑誌で何度か取り上げて貰った今なら、きっと。そう信じて見たけれど無い。文芸のコーナーに置いていない。サブカルコーナーを見てみると前よりも増えている。おまけに奥の人気の無い音楽書籍コーナーにも追加で大量に並んでいて、絶対に文芸と認めないという書店の意地を感じた。ドラフトで、巨人に行きたいのにオリックスに指名されたら、こんな気持ちになるのかなぁと思った。
某月某日
ライブ本番、今日もアナウンスで冒頭から盛り上がる。細かいミスも気にならない。嫌、本当は気になったけれど、それ以上に良い空気が流れている。お客さんが楽しそうで、そこに答えが見えているから安心出来る。今日も男子が多い。嬉しくなって、「男子」「男性」「男の人」「オス」 「メスじゃない方」と完全に贔屓したコールアンドレスポンスをした。それに対する圧倒的な数の女子からの批判。「女子もやって」という声に対して「だって女子は、ヤッたら終わっちゃうじゃないか」と言ったらもの凄く変な空気になった。
某月某日
夜は皆と飲んでホテルへ。
風呂にも入らず、就寝♫就寝♫(あのCMの救心♫救心♫のイメージで)【商品解説】
著者紹介
尾崎世界観
- 略歴
- 〈尾崎世界観〉1984年東京生まれ。ロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル、ギター。アルバム「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ」でメジャーデビュー。著書に「祐介」がある。
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