紙の本
いつもの話の繰り返しもあるけど、それでもやはり、読めば新鮮で響く。
2017/07/23 20:27
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たまがわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまで著者が主張してきたことの
繰り返しになるような話もあるけれども、
分かりやすい文章で、簡潔にまとめられているという感じ。
そして読めばやはり、なるほどと感心したり、腑に落ちる感じがしたり、
これはすごい、と感じたりする部分も多かった。
最近自分は著者が言うところの、「自分の心が暗く澱んで」いるような状態のときが多かったのだけれど、
読み終わって、スッキリしたような、心が少し落ち着いたような、迷いが晴れたような、そんな感覚をひとときでも、味わったのだった。
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ほっといても続く人間関係。
ただそこから逃げてひとりになろうという安直な話ではなく、感情の移り変わりとの向き合い方を指南してくれた本。
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群れから離れて「ひとりぼっちの時間」を過ごすことで、群れに戻ったときに、その群れの中で人生においてもっとも美しいものや素晴らしい出来事に出会える。
一瞬、逆説的に聞こえますが、なるほどそうかもしれないと思いました。
「人生を変えるひとりぼっちの時間」を上手に活用する方法がたくさん書かれていましたが、全部を取り入れるのは難しいので、「小さな怒りを払っていく」「拭き掃除をする」「小さいことから習慣を変える」などから取り掛かろうかなと思いました。
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「群れ」からの要求に過剰に応えようとする現代日本人に対して、目的意識を失くし、ただただ「ソロタイム」(ひとりの時間)を過ごしてみたら? という提案。
素晴らしい。優しい。本当にその通りだ。
読みやすいので、オススメです。
後半は、マインドフルネス。
わかりやすく、実践したいと思えた。
2018.3.22
「あなたの身体と心は、家族や学校、会社など、これまでの人生で出会った、さまざまな人や物との感応によってつくられたものだといっても過言ではありません」
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ここ数ヶ月、自分と自分の家族で解決しつつある色々な問題に対する、自分なりの見解が勝手にまとめられている!! というのが第1感。
言ってみれば僕がいまこの本を読む意味は薄いが、それは僕が僕の人生と新世紀エヴァンゲリオンであることを続けてきたからであって、僕でない人間が読んでもまあ僕のようには感じないだろうし、これを他の人に読ませたところで、その人の人生が解決するものではないのかもしれない。
その辺が自己啓発本であり、やっぱりその辺が限界でもありそう。
ただこういうものがまとまっていると、これから少し立った後の自分が読んだときの感想との差分が観測できるはずで、そういう使い方をするべきなんだろう。
面白かった。
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「Lonely」ではなく「Alone」を受け入れること。
わかっていてもなかなかできないけど、
アンガーマネージメントと瞑想は
してみようと思った。
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以上、まとめ。
・すべての人は「群れ」の中で生きている。
・群れの中での自分の居場所を失わないように自分の体や心を消耗させてしまっている人が多い。
・群れの中での自己実現だけでは、人は虚しさから逃れることができない。
・人が才能を開花させるのは、群れからの評価を気にせずに自分だけの尺度で物事に取り組んでいるときである。
・感情の9割は怒り。怒りは集注欲求と深い関係にある。誰かに振り向いてほしいという感情は、振り向いてくれない相手への怒りとセット。
・自分の習慣を変えられる人は、習慣を変えるのが面倒で大変だということを知っている人。習慣を変えるには少しでも毎日続けることが大切。
・時には自分の居場所をあえて自分から捨てて少し勇気を出して新しい場所に立つことも大切。
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何年か前、名越先生の講演会に参加して購入して積読していた一冊。そのとき、先生は現時点での自分の最高傑作とおっしゃっていた。
今回、とうとう手を伸ばしたのは、やはりこの強烈なタイトルに惹かれたから。緊急事態宣言も発令され、家族や友人とのつながりの大切さに改めてフォーカスが当たっている。コロナ禍にあって、社会的孤立が命取りになることも叫ばれる。独り身で交友範囲もさして広くない私には耳が痛い。もしや、名越先生はそんな私を肯定してくれるのかと淡い期待を抱いたのだが、むろんそんな内容ではなかった。
本書で名越先生は、会社や学校、家族等の社会的なグループを「群れ」と規定し、その中で過剰に適応しようとし過ぎて疲れてはいないか、対人関係にしんどくなっていないかと問いかける。群れは幻想なのだから、時には離れて、一人の時間を過ごそうよと提案するのである。
これは、やもすると、直接につながりたくてもつながれない今の世の中に反する考えのように思えるかもしれない。でも、zoomの会議やオンライン飲み会で疲れていないだろうか。コロナに感染することよりも、感染した後の世間の目に恐怖を覚えていないだろうか。それらも全て対人関係の一形態である。
最終的に瞑想に持っていくのは最近の名越先生の著書と同じである。正直、あまり自己啓発本は読まないので、斜に構えて読み始めだが、気になるセンテンスがいくつもあった。さらりと読めそうでなかなかそれを許さないところが本書にはある。
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物理的に一人になることではなく、心理的に一人になること。群れから解放されて、自分を見つめ、群れに戻る。
分かるような分からないような。
空腹感を欲望や不安などの感情を切り離すというのが難しそうで興味深い。
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群れの時間から離れ、一人の時間をとること。
「心の中の他人の声」というのが印象に残ったワードでした。言われてみれば、他人がどう思うかとか、他人にこうしてほしいとかいうのを、一人でいるときにも感じることはあったかもしれない。
そういったものから自由になれたらいいな、と思う
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請求記号 498.39-ナコ
資料番号 300572518
新潟医療福祉大学図書館 蔵書検索(OPAC)
https://library.nuhw.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=1000096195&opkey=B158834399331232&start=1&totalnum=16&listnum=1&place=&list_disp=50&list_sort=0&cmode=0&chk_st=0&check=0000000000000000
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夫が図書館で借りたので私も読んでみました。
そしたらこの著者の方、以前同僚が講演を聞いてよかった!と言っていた方でした。
本書は、他人に翻弄されている自分に気づき、一時的にひとりになって群れの外で充電しながら自分の人生を生きよう、と提唱したものです。
私は以前から、急な食事のお誘いにイラっとしたり(予定していたひとり時間の楽しみを潰されるのがイヤなの、急じゃなきゃ嬉しいのに、と余計イライラ)、
それどころか友人からの急なラインにもイラっとしたり(都合の良い時に返事をすればいいだけなんだけど、既読スルーに耐えられない)、
就寝前の読書時間に夫に話しかけられるのもイラっとするという(就寝したい時間と読みたいページ数を綿密に計算してるので崩されるのがイヤ)、
ひとり時間をかなり大切にする反面、他人に翻弄されやすい性格です・・・
私なりに、自分で決めた計画を崩されるのがキライ、ということを友人や同僚に周知徹底しているので(笑)、返事の遅いラインなどは大目に見てもらってますが、本書を読んでやっぱり今も他人に翻弄されているなあ、と再確認しました。
私の課題はひとり時間をつくることよりも、ひとり時間をつくれないときの心の持っていきかたです・・・
本書では、怒りについても仏教的な対処法を提示してくれているのですがマインドフルネス、イマイチ腹落ち出来ないんですよねえ。
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人間は他人を気にしなければ悩むことはない、しかしながら、人は他人と関わらりながらでないと生きていけない。そのためには、どうすいればいいのかということを書いた本。
悩みの解決法として、大きな大木に抱き着いて、大木の幹や葉の隅々にまで悩みを吸い取ってもらうというのは、なにか面白いというか、感ずるものがあった。
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精神科医として多くの人と接する中で得られた結論。現代人特有の不幸を生み出しているのは、人間関係が人生のすべてになってしまっていること。生存戦略は、ひとりぼっちの時間をとり戻すこと。
精神科というと精神疾患を連想しますが、悩みの方が圧倒的に多いんだろうことがわかりました。
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無意識のうちにやっていたちょっとした「ひとりぼっち」の時間が、かなりこれからの人生に影響を与えること、改めてびっくりした。名越先生の語りもわかりやすく若者からお年を召した方まで、全てのあらゆる「現役」の人々に読まれると良いなと思った。