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紙の本
小林一茶 (角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典)
著者 大谷 弘至 (編)
喜びも、哀しみも、生きることのつらさも、すべてを俳句に昇華させていった人生だった−。日々の生活の中にある身近な事象を、まっすぐに、ユーモラスに詠んだ一茶。古びることのない...
小林一茶 (角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典)
小林一茶 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
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商品説明
喜びも、哀しみも、生きることのつらさも、すべてを俳句に昇華させていった人生だった−。日々の生活の中にある身近な事象を、まっすぐに、ユーモラスに詠んだ一茶。古びることのない作品の数々をやさしく鑑賞する入門書。【「TRC MARC」の商品解説】
喜びも、哀しみも、生きることのつらさも、すべてを俳句に昇華させていった人生だった――。「雀の子そこのけそこのけ御馬が通る」「目出度さもちう位也おらが春」「ともかくもあなた任せのとしの暮」など、日々の生活の中にある身近な事象を、まっすぐに、ユーモラスに詠んだ一茶。古びることのない作品の数々をやさしく鑑賞する入門書。一茶を近代俳人としてとらえ直し、俳句の歴史にも新たな視点を与える。解説/長谷川櫂【商品解説】
身近なことを俳句に詠み、人生の辛さや切なさを作品へと昇華させていった一茶。古びることのない俳句の数々を、一茶の人生に沿ってたどりながら、やさしい鑑賞でその新しい姿を浮き彫りにする。【本の内容】
目次
- 小林一茶の生涯
- 一、よく知られた一茶
- 二、修養時代
- 三、父の死
- 四、江戸での一茶(相生町時代)
- 五、江戸での一茶(『七番日記』の時代)
- 六、信濃での生活
- 七、『おらが春』の世界
- 八、晩年
- 解説 長谷川櫂
著者紹介
大谷 弘至
- 略歴
- 1980年、福岡県生まれ。俳人。早稲田大学第二文学部卒業後、二松学舎大学大学院文学研究科博士後期課程満期修了。2004年に俳句結社「古志」入会。2011年より同主宰。句集に『大旦』(角川学芸出版)がある。
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紙の本
本名は弥太郎さん
2022/02/23 04:07
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
一般読者向けに、敷居を低くして
古典作品を紹介してくれている、
角川の「ビギクラ叢書」の小林一茶版です。
やせがえる・・・
とか、
われときて・・・
とか、
ゆきとけて・・・
などの、国語の教科書でも
見かけたような句が目白押しですよ。
紙の本
格好の入門書
2017/11/29 15:52
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸時代と大きく区切っても理解できないことがある。
例えば、この角川ソフィア文庫「ビギナーズ・クラシックス」の一冊『小林一茶』で取り上げられている小林一茶であるが、生まれたのは1763年。亡くなったのは1827年。
江戸時代の開幕が1603年で大政奉還が1867年であるから、小林一茶は江戸時代後期の俳人ということがわかる。
実際その死の間際に生まれた娘やたは明治の時代まで生きている。
ちなみに松尾芭蕉は1694年に没しているし、与謝蕪村は1784年に没している。
芭蕉は江戸時代前期の、蕪村は中期の俳人だったと大きく分類できるかもしれない。
その上でこれは本書の解説を書いた俳人長谷川櫂氏によると、芭蕉蕪村までは古典文学の下地を必要としたが、一茶の頃は多くの大衆が俳句を詠むようになった時代だという。
だからこそ、一茶のありふれた文体の俳句が愛唱されるようになったのだ。
よく知られている一茶の俳句に「痩蛙まけるな一茶是に有」があるが、実はそういう巷間よく伝わる俳句だけを一茶の俳句と呼ぶには惜しいと、本書の著者大谷弘至氏は書いている。
ゆえに、編年のように編まれた本書の試みは一茶の人生や生き様を知るにはうってつけといえる。
まさに「ビギナーズ」、入門書として最適だ。
著者の大谷弘至氏について書いておくと、1980年生まれというからまだ若い。
若いながらもその才能を長谷川櫂に見出され、今では結社「古志」の主宰である。
こういう若い才能が先人たちを学び、それを教えてくれることこそ伝統そのものだといる。