- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2017/12/01
- 出版社: 小学館
- ISBN:978-4-09-388577-5
ありがとうのかんづめ~子育て短歌ダイアリー~
著者 俵万智
子育ては何もかも期間限定のいとおしい時間。東日本大震災を機に、仙台から移り住んだ石垣島。都会の生活から一変した島の暮らしが親子に与えてくれた豊かな時間が、短歌と共に綴られ...
ありがとうのかんづめ~子育て短歌ダイアリー~
06/27まで通常1,584円
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商品説明
子育ては何もかも期間限定のいとおしい時間。
東日本大震災を機に、仙台から移り住んだ石垣島。都会の生活から一変した島の暮らしが親子に与えてくれた豊かな時間が、短歌と共に綴られます。
「たくみん」は中学2年生に成長し、親がしてやれることもだんだんと少なくなってきたことを実感する日々。
『ありがとうのかんづめ』というタイトルには、俵さんの、子育ての日々の中で授けられた感謝の思いを閉じ込めた「この缶詰一個あれば、母は充分」という意味が込められています。
「子育て」は「親育て」であることを実感するハートウォーミングなエッセイです。
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「ランドセル体の半分ぐらいある おまえが上る水無月の坂 」 一番響いた短歌です!
2019/01/13 09:17
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
歌人の俵万智さん、同世代なので、いつも気になります。
彼女が息子さんを出産し、子育ての日々の中で生まれた短歌とそれにまつわるエッセイがつづられた一冊。
息子さんが幼稚園から小学生まで、
住む場所も東京、仙台、石垣島と変わります。
ご縁のある宮崎や二人ででかけたイギリスの話もありました。
私が特に惹かれたのはこの短歌です。
ランドセル体の半分ぐらいある おまえが上る水無月の坂
小学校一年生の息子を想う万智さんの気持ち、
おまえと呼びかける言葉がなんとも優しくて、心がキュンとなります。
息子だからおまえと呼べるのかなぁぁ。
私には娘がいて、おまえと呼ぶことはないだろうから、息子がいたらおまえと呼びたかったなぁなんて。
万智さんは子育ての真っ最中の中でこう思います。
ちょっとそこを引いてみますね。
一番たいせつなことは、ひたすら「隣ること」なのだ。
一番大切で、そして一番むずかしいことであるかもしれない。
うん、うん、そうだなぁ。
この短歌ははこれでした。
隣る人に我はなりたし ひたすらに子を受けとめて子を否定せず
なんか涙がでそうな一首です。
これって、子どもに関わらず、すべての人との関係でも言えることですね。
連載の子育てエッセイがまとめられたこの本、
万智さんは子育てはなにもかもが期間限定なんだとあらためて思ったとエピローグで書かれていいます。
そしてその尊い思い出は「もうこの本の中にしかない」と。
親というものは、この尊い思い出と共に、ずっと生きていくのだなぁとも気づかされました。
その後の万智さん親子は宮崎への住まいを移し、生活をしているのだそうです。
そこで万智さんは10年来心に温めてき若山牧水の評伝を書き始めているとあり、
私が次に読む本はこれで決まりました。
「牧水の恋」をこれから読みます。