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- カテゴリ:一般
- 発売日:2017/12/20
- 出版社: 白水社
- サイズ:20cm/250p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-560-09592-8
- 国内送料無料
紙の本
アレクシス あるいは空しい戦いについて
著者 マルグリット・ユルスナール (著),岩崎力 (訳)
異常で断罪すべきものとされる性向と戦う若い音楽家。彼は妻を愛し、男の子に恵まれたばかりであるにもかかわらず妻のもとを去る−。表題作のほか、「とどめの一撃」と堀江敏幸のエッ...
アレクシス あるいは空しい戦いについて
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商品説明
異常で断罪すべきものとされる性向と戦う若い音楽家。彼は妻を愛し、男の子に恵まれたばかりであるにもかかわらず妻のもとを去る−。表題作のほか、「とどめの一撃」と堀江敏幸のエッセイ、岩崎力による解題、略年譜を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
ユルスナール没後30年記念
ユルスナール(1903-87)が「自作」と認めた最初の作品である『アレクシス』と、36歳のときに刊行された『とどめの一撃』。作家が『ハドリアヌス帝の回想』で世界的な名声を得る以前の、初期の代表作2篇をセレクトした。
ボヘミアの若い音楽家であるアレクシスが、「せめて自分自身の道徳には悖らぬよう」生きるべく、妻モニックのもとを去るために書き残した手紙の形をとった『アレクシス』。ユルスナールはこの中篇について後年のインタビューで、リルケの強い影響のもとで書かれたと語っている。いっぽうの『とどめの一撃』は、ロシア革命と大戦によって孤立したバルト海沿岸の片田舎を舞台に、三つ子のような三者による愛の悲劇を描いたものだが、実際に起こった出来事に着想を得たという。
物語はいずれも主人公の声で語られるが、その「意志的に抑制した語調とほとんど抽象的な文体」は微妙なほのめかしに満ちており、須賀敦子氏はこれを『ユルスナールの靴』のなかで、「木陰のような、深い陰翳の気配がある」と評した。
ユルスナール・セレクション3に収められた堀江敏幸氏のエッセイを巻末に再録。略年譜付き。【商品解説】
静謐な思索の流れのあいだに激情を透かし見せる、一人称の物語。初期を代表する二篇と略年譜を収録。巻末エッセイ堀江敏幸。【本の内容】
著者紹介
マルグリット・ユルスナール
- 略歴
- 〈マルグリット・ユルスナール〉1903〜87年。ベルギー生まれ。68年、「黒の過程」でフェミナ賞受賞。80年、女性初のアカデミー・フランセーズ会員となる。ほかの著書に「東方綺譚」など。
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アレクシス
2022/06/10 12:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
一人称視点による語りの良いところが出ている作品だと感じた。また個人なら当然持っている偏見などについても作品の前書きで注意を払っていて、好印象を抱いた。「それ」などの指示代名詞が多用されていて読みにくい感じもしたが、読後感はとてもよかった。