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紙の本
全篇解説日蓮聖人遺文
著者 渡邊寶陽 (著),関戸堯海 (著),高森大乗 (著)
日蓮聖人遺文の真筆が現存する遺文、曾て真筆が伝えられたことが確認できる遺文、古写本が現存する遺文に限定した「日蓮聖人全集」全篇を解説し、その読解を通して、日蓮思想の全体像...
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商品説明
日蓮聖人遺文の真筆が現存する遺文、曾て真筆が伝えられたことが確認できる遺文、古写本が現存する遺文に限定した「日蓮聖人全集」全篇を解説し、その読解を通して、日蓮思想の全体像を明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】
日蓮(1222-1282)が書き遺した著作や書簡、図録など(=遺文、御遺文、御書)などのうち、真蹟(真筆)であることが裏づけられる282篇について逐一解説したもの。主要著作だけでなく、普段はあまり顧みられることのない遺文までも繙くことを通して、日蓮の思想的全体像を明らかにしようとする試み。解説は1篇ごとに「読み切り」のため、辞書的にも活用できる。序論として日蓮遺文および日蓮思想の概説(写真8点付き)、巻末に参考文献・日蓮年譜・遺文索引を付す。【商品解説】
目次
- まえがき
- 序 論
- 第一節 日蓮聖人遺文とは
- 日蓮聖人遺文の定義
- 日蓮聖人遺文の種類
- 日蓮聖人遺文の伝来(一) ~真蹟遺文~
- 日蓮聖人遺文の伝来(二) ~写本遺文~
- 日蓮聖人遺文の伝来(三) ~刊本遺文~
- 日蓮聖人遺文の注釈書
著者紹介
渡邊寶陽
- 略歴
- 〈渡邊寶陽〉昭和8年東京生まれ。立正大学大学院博士課程単位取得。文学博士。立正大学名誉教授。
〈関戸堯海〉昭和33年東京生まれ。立正大学大学院博士課程単位取得。博士(文学)。妙幸寺住職。
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日蓮の遺文を読む
2017/12/11 17:57
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
五大部や三大秘法抄などは別として、日蓮聖人の残した遺文を簡潔に紹介した本は読んでみたかったが、お目にかかった事がない。その意味では読んでみたい本が手に入った事になる。
序論として日蓮直筆が残っている書と録内録外から始まって、「昭和定本日蓮聖人遺文」までの刊本と注釈書の歴史が簡潔に記されている。本論として「昭和定本」と春秋社の「日蓮聖人全集」に沿った形で遺文を紹介する分量の為、やや短いのが難だ。
版元が立正佼成会の出版部門の佼成出版社で寄稿者が日蓮宗の宗学者なので、創価学会の「御書全集」の編者の堀日亨法主は「縮刷御遺文」の編集に関わった稲田海素師と交流があり、「昭和定本」の顧問として関わった事は書かれている。日蓮正宗の「富士の法流」には堀上人が宗学者となったきっかけは稲田海素師が大石寺を訪れた時の「張り番」になった時との事。