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紙の本
食欲と、肉欲と
2021/09/15 05:37
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投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
なんか不思議な感じの読み心地の作品
登場人物が全てちょっとはずれているというか、
壊れているというか、不思議というか・・・な人ばかりで。
松村さんだけは別だなぁって思ったけど。
(成原とモモも変すぎだし)
主人公の幌置はセンシティブで色々後ろ向き
優しい気持ちからパティシエになろうとして
修行にフランスまで行ったのに恋人との別れと失恋で
それを辞めてしまう。
離れ小島に・・・な考え方の人で
不機嫌な顔してないと傷ついてしまうほどの人。
後輩として面倒見なければならなくなった祥崎は壊れている。
他人と一緒でないと食事ができず、
食事を一緒にしてくれた人のお礼にセックスしてしまう人
前職を三股(本人はそのつもりはない)で離職して幌置の会社入って後輩になる。
この祥崎かなりエキセントリックです。
そのエキセントリックさに目が奪われがちですが、
この話それよりも後ろ向きで傷ついた心を抱えている幌置の再生の話なのではと。
幌置は本当に傷つきやすくて、その傷を自分で修復するのは苦手なので
このくらいエキセントリックな人でないと癒やせなかったのではと。
知瀬に関しては初めて登場した時から、
祥崎と同じ感じをもち「嫌な人」でした。
一生友達でいたいみたいなこと言うけど・・・
ちょっとそれにしてもどうかなぁって。
幌置の心を抉り続けている認識ありながらだし。
幌置はそれで納得して最後に「友人」でって感じになったけど
人として「いやな人」感は拭えなかったです。
まあ、もはや幌置にはどうでも良いことでしょうけど。
(友人として付き合っていけば良し)
それと幌置の両親・・・
ケーキ送り返すの酷すぎ・・・
それでも幌置は帰省するんだって最後びっくりした。
これ和解案件でなくて絶縁案件でないかと思う・・・
そこだけは未消化のまま終わってしまった。
人間の三大欲求のうちの二つ
食欲と性欲が非常に絡み合った作品だったと思います。
☆3.5評価の4