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紙の本
デジタル資本主義
著者 森 健 (著),日戸 浩之 (著),此本 臣吾 (監修)
日本のデジタル化のゆくえを占う前提となる、資本主義の流れを整理。そのうえで、デジタルの影響下にある現在の資本主義を分析するとともに、これからの資本主義の行方を幅広い視点か...
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商品説明
日本のデジタル化のゆくえを占う前提となる、資本主義の流れを整理。そのうえで、デジタルの影響下にある現在の資本主義を分析するとともに、これからの資本主義の行方を幅広い視点から考察する。【「TRC MARC」の商品解説】
日本を代表するシンクタンクが予測した、デジタル化経済のゆくえ
◆デジタル化が資本主義の“常識”を覆す
いま経済社会では、デジタル化の進展によってモノの価格が下がって企業が儲からなくなったり、シェアリングが広まったり、共有財を皆で管理する「コモンズ」が登場したり、といった動きが急速に広まっています。そうした変化は、GDPという従来の指標ではとらえ切れていないのです。
◆経済社会の将来像は?
本書は3つの大胆シナリオを描き出します。
(1)純粋デジタル資本主義=巨大企業による支配。ロボットに仕事を奪われ雇用喪失、格差拡大
(2)市民資本主義=個人のスキルや未稼働資産が、価値を生み出す資本となる経済。個人の力量が重要になる
3)ポスト資本主義=初期費用以外の費用はほぼゼロになり、多くのモノが無料に。通貨や利潤追求、労働と余暇の区別などはなくなる
◆我々はどこへ向かっているのか?
本書は世界のITベンチャーの動向、生活実感を探る独自アンケート、日米欧の技術文化の比較や人々がロボット・AIをどう受け止めているかといった調査など、豊富なデータに的確な分析を加えています。
どのようなデジタル化社会を構築するかという課題に、貴重な示唆を与えます。
【商品解説】
新たな経済の主役はGAFA型大企業か、それとも市民か? デジタル化の進展で資本主義はどう変わるのか。衝撃の未来を予測。【本の内容】
目次
- イントロダクション
- PART I 資本主義に何が起こっているのか
- 第1章 「停滞」する世界経済
- 第2章 資本主義 対 民主主義?
- PART II デジタル資本主義の登場
- 第3章 捉えきれない消費者余剰の増大
著者紹介
森 健
- 略歴
- 〈森健〉野村マネジメント・スクールプログラム・ディレクター、上級研究員。
〈日戸浩之〉野村総合研究所コーポレートイノベーションコンサルティング部グループマネージャー、上席コンサルタント。
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次の時代の変化を考えさせられる
2018/11/09 11:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:だい - この投稿者のレビュー一覧を見る
1.デジタルがこれまでの資本主義の前提や経済のあり方を変化させ、従来の経済指標では捕捉できない質的な変化をもたらしている。
2.資本主義とは、差異の発見・活用・創造を通じて利潤を獲得し、資本(貨幣)の永続的な蓄積を追求するシステム。
第一段階 商業資本主義
すでに存在している差異を見つけて、そこから利潤を得るシステム。
第二段階 産業資本主義
インプット(コスト面)およびアウトプットで差異を活用・創出しそこから利潤を蓄積していくメカニズム。
第三段階 デジタル資本主義
デジタル技術を活用して差異を発見・活用・創出し、利潤を獲得することで資本の永続的な蓄積を追求するシステム。
3.生産者余剰とは価値とコストの差分、すなわち生産者の利潤であるのに対し、消費者余剰とは価格と支払意思額の差分、いわゆる「お買い得感」である。
デジタル技術によって、価格とコストが低下し、消費者余剰のみが増加する。
〇デジタル・ディスラプション(デジタルによる破壊)
デジタルが破壊的な影響を及ぼしている産業は(音楽配信産業)、限界費用を低下させる威力が従来のイノベーションより桁違いに強い。
4.デジタル資本主義を最も象徴しているものの一つが「シェアリング・エコノミー」。
20世紀が生産面での革命の時代とすれば、21世紀は消費面での革命の時代といえる。
シェアリング・エコノミーは、機会・アクセスの平等化を進めることで、「所有からアクセス」へと消費者の価値観がシフトしつつある。
5.デジタル時代には、人は何にお金を払うのか?
デジタル資本主義では、これまで以上に「時間」「こだわり」に関連した財やサービスが提供されることになる。
顧客の時間価値やこだわりの差異から利潤を獲得するのである。
6.経済学では財・サービスを、他者の「排除性」と消費の「競合性」から4つに区分する。
排除・競合 高高→私有財(不動産や自家用車)
排除・競合 低低→公共財(国防)
排除・競合 高低→共有財<コモンズ>(漁業権など)
排除・競合 低高→クラブ財
デジタル資本主義は、デジタル化による競合性の低下とシェアリング・エコノミーによる排除性の低下により共有財・クラブ財の領域を拡大しつつある。
7.産業資本主義は労働生産性が最も重要な指標であったが、デジタル資本主義は「知的生産性」が重要な管理指標となる。
労働生産性・・労働力(インプット)→付加価値(アウトプット)
知的生産性・・消費者情報(インプット)→付加価値(アウトプット)
8.デジタル空間上では、貨幣による対価を求めない多対多の間で起こるシェアリングや地理的制約にとらわれない情報交換プラットフォームが登場するなど、これまで歴史上存在しなかった社会構成体、交換様式を生み出した。
9.デジタル資本主義の元では顧客ごとのパーソナライズが利潤獲得のカギになる。
個人の主観や暗黙知を形式知化する用途にデジタル技術が活用され、客観世界のロボットやAIにより主観的もしくは消費者余剰の世界が脚光を浴びていく。
10.これまでの産業資本主義では「規模の経済」が重視されたが、デジタル資本主義のプラットフォーム事業では、「範囲の経済」が重視される。
金銭や効率性だけが社会の価値観ではなく、デジタル・コモンズの質の向上に貢献する「市民資本主義」という交換価値を重視するスタイルが誕生していく未来予測である。
紙の本
未来の世界のシナリオを提供してくれる書です!
2018/07/04 15:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代はデジタル化が急速に進んでいます。このデジタル化は従来の資本主義を根本的に変えてしまう大きな可能性と同時に脅威をもっています。本書は、そのように急速に進むデジタル革命によって、現在の資本主義はどのようになっていくのかを、徹底的な現状分析をもとに、予測し、様々な未来の世界についてのシナリオを提供してくれます。読み始めると、それらのシナリオに驚愕し、しかし、ある意味、納得させられてしまいます。未来の世界について知っていただくよい書だと思いますので、多くの方に読んでいただきたいと思います。
紙の本
言いたいことは伝わるが…
2022/10/12 22:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けんけん - この投稿者のレビュー一覧を見る
本当にこの未来なのか、選択肢はこれだけなのかというと腑に落ちない。
むしろ人間の活動を見ていると初期のインフラ投資だけでなく、システムの維持に必要なことがあるんじゃないだろうか。