紙の本
『東大生となった君へ』
2018/05/02 20:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「エリート」としての道を歩むことになる東大生に
「真のエリート」とは何か
実社会での「優秀さ」とは何か
在学中にどんな力を身につけておくべきか
を著者の肉声が聞こえてくるようなしっとりとした文章で語りかける
《君の生き方が、この国の未来を定める。》
“東大生”のみならず
これからの社会をになうすべての若者に味わってほしい
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東大生じゃなくても大学生は読んだ方が良いかもしれません。社会に出る前に今まで生きてきた人生における周囲への感謝、これから生きていく上での人生観に関することなど、様々な刺激を受け取れる一冊だと思います。
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エリートの定義を再確認した後,エリートに必要な能力が基礎的能力,学歴的能力,職業的能力,対人的能力,組織的能力の5つであると喝破する.さらに,所謂受験勉強で手に入れられるのは前2能力だけであり,後3能力は自らの意思で学ばない限り一生身につかないと説く.生涯是学なので当たり前だが,前2能力だけで成り立っている旧弊した組織もまた存在する訳だが,AIによって駆逐される.たとえAIが出てこずとも,人として恥ずかしくない一生を過ごしたいと思えば,自ずと生涯謙虚に自らを見つめる(多くは,“人”の定義が異なるのだろう,とも思う).大きな文字で印刷され,小学生でも十分に読めるよう工夫されている.
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「君が難関と呼ばれる試験を突破し、東大生になれたのは、君が優秀だったからでもある。努力したからでもある。君の家庭環境が、経済環境が大学進学を許すものでもあったからだ。重い病気や障害をもたなかったからだ」
「高学歴というブランドに安住し、自分は優秀だという幻想を抱き続けていると、確実に淘汰されていく」
「書物で学べる知識よりも、経験でしかつかめない知恵をどれほど身に付けているかが、人間の存在価値となる」
「大切なのは経験をそのまま放置せず、心の中でその経験を思い起こし、追体験し、そこでいかなる知恵をつかんだか、いかなる技術や心得を学んだかを振り返ることだ」
「彼はあの本にはこう書いてあったという形で膨大な知識を披瀝するのだから、彼自身がどのような問題意識を持っているのか、その問題についてどのように考えているのかはあまり明確に語れない。大切なのは君自身の思想を持つことで、彼自身の知の生態系を創り上げていくことだ」
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心に刺さる一冊。真のエリート(自分が恵まれていることを知り,そのことへの感謝から,世の多くに人々の幸せのために生きる人)になって欲しい。今後のAI時代には東大卒であっても反数は失業する恐れがある。学校で習う能力以外に身につけておくべき3つの能力(職業的・対人的・組織的能力)。頭でわかるだけでなく自身の深い経験を通して智慧をつけていくこと。(私自身としては対人的能力に不安がある。ノンバーバルコミュニケーションなんて全然できない)
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社会に出て真のエリートとして生きていく為に必要な能力を説明する内容であり、別段新しいことは書いていなかった。が、対人能力等の学問とは違う能力から逃げていることや自分の頭を使った思考をしなくなっていることなど、身に覚えのありすぎる内容が多かった。自戒のためにも身近に置いておきたい。
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大学を出たあとビジネスの世界で活躍することをめざす読者に向けて書かれた本です。
大学受験までに求められる学力は、今後さまざまな分野においてAIが普及していくなかで代替可能な能力でしかないと著者は考えます。そのうえで、これからの社会で必要となる能力として「職業的能力」「対人的能力」「組織的能力」の三つをあげて、経験を通してそれぞれの能力を身に着ける術を説明しています。
光文社新書の一冊として刊行された本ですが、同シリーズの他の本よりも大きな活字で組まれています。自己啓発本にありがちなこととはいえ、内容もヴォリュームも密度が低いという印象は否めませんでした。東大生の読者が、知的刺激に乏しい本書に満足するとはとうてい思えません。
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冒頭では競争社会に巻き込まれるな、と主張しているにも関わらず、そのすぐ後が主に人工知能によって変化する社会でパイを勝ち取れ、と言っているように感じられて、少しモヤモヤ。それぞれで言っていることは正しいのだが…。
とはいえ、身につまされる箇所も多かった。大学に入れてくれた周囲に感謝することを忘れずに、自分を精一杯磨いていきたい。
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学歴を持っているということはどういうことなのか、ということを教えてくれた本。東大なのにという無駄な考えが頭をよぎりがちな中、人の持つ能力を分解してそのうち高学歴者が持っていると認められる能力がどれかと示してくれたので、長年のもやもやが少し晴れた。ただし中身は薄い。
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真のエリートとは東京大学に進学する学力を持つだけでなく進学できた親の経済力など周りの環境に感謝をし、その能力を周りの恵まれていない人に還元できる人のこと。活躍する人には基礎的能力、学歴的能力、職業的能力、対人的能力、組織的能力があり、前二つは持っているため、後半三つを強化する必要がある。また、前二つは人工知能にとって変わりうる。後半三つは書物では得られないため経験することが必要だ。また目的意識をもち、経験を言語化することで体験に落とし込むことで得られる。
様々なコミュニティに属し、徹底的にコミットし、リーダーになることが必要。まずは飛び込もう。
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なぜ読んだ?:
大学生におすすめの本みたいなのに載っていたのを見て。大学での学びとは何か、大学で身につけると良い能力とは何かといったテーマに興味を持っていたので読んでみた。ちょうど自分が入学した年の4月に出版されていた。
感想総論:
真のエリートとは何か、社会ではどのような変化が起こっているのか、それを踏まえて大学生のうちに鍛えるべき能力とは何か、そしてどう生きていくべきかといった話が綴られている。語らえる主張は基本的に、「よく言われていること」(つまり、世の様々な本や講演でよく出る話)だったと思う。しかし、東大などのいわゆる「レベルが高い」大学に入学した人に送るのにとても良い「よく言われることセット」だと思う。要は、受験勉強のみに集中していては身につかず、大学で経験的にゆっくり学んでいくような「よく言われること」を濃縮して伝えてくれる本。
たとえば、第1章では「君が東大に入ることができたのは、優秀・努力家だったからだけではない。様々な面で『恵まれた人間』であったからでもある。それを忘れず、感謝の心と謙虚さを持って、世の中の多くの人々の幸せのために生きる『真のエリート』になりなさい」ということが述べられている。これは入学式などの式典で「よく言われること」であるが、実際言われただけでは真意を理解できず、経験を通して自分を相対化していくことでようやく理解できることでもある。ただし、経験を通してこれを理解するためには、言葉を自分の意識にストックしておく必要がある。だからこの本を大学1年生が読むとして、入学式で話半分に聞くのではなく、文章としてじっくり向き合い、この主張を念頭におきつつ過ごすことは大きな意味があると思う。理論があれば実践しやすい。
感想各論:
基礎的能力・学歴的能力・職業的能力・対人的能力・組織的能力の能力分類は、分析の視点として面白い。後の3つを鍛えたいのは山々だが、この感染症の状況だと難しい面も多いね。
反省日記はつけたい。誰にも見せない日記帳を買おう。
師匠を見つけたい。バイト先の社員さんに弟子入りするか(?)
若いうちの苦労をしたくなった。忙しい接客業とかやってみてもいいかもしれない(?)
なんらかのリーダーをやってマネジメントしたくなった。
今までどのような体験的智恵を身につけてきたのか振り返りたい。
自分自身の思想を持っていきたい。そのため、そろそろ、「本を読む」から「自分で考えて書く(書くに限らずアウトプット)」を積極的にやっていきたいなと思ってきた。機会を探したい。
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東大に入ったことは素晴らしい。では、東大に入った後、よりよい人生を送るためにどうすればよいのか。東大を卒業して世界を舞台に働いてきた筆者がこのことについてわかりやすく伝えている。社会で活躍するために身につけておくべき能力から、人間の尊さ、在り方を考えたときに真のエリートとしてどのような目的を持って働くべきかまでを説明している。東大生だけでなくすべての高校生、大学生、若い社会人にとって、この本はより充実した、価値のある人生をおくるための助けになるだろう。
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東大生でも何でもないけど読んでみた。
働く人への在り方を感じた
人生は一瞬で過ぎていく。その一瞬をどれだけ精一杯生きるか、大切な時間と思えるか
人を思いやる気持ちや人との出会いを大切にしていきたい
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要約すると、東大入ったからって調子こくなよ。
それだけで生きていけるほど甘くないぞ、という話。
読みたい感じの田坂さんの話で気合い入った。
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東大生じゃないけどタイトルに惹かれて読んでみました
東大生は本人の意思に関わらず、エリートと呼ばれ期待される
これには批判的な意味も含まれる
他者のために力を発揮する、真のエリートになるために心がけるべきことを説いた書籍
受験で身につく力と、社会人になった後に求められる力は違うとのこと
得た知識をただ再生することはAIによって今後代替されていくので、実践から自己研鑽を続ける姿勢が必要となる
答えのない問いにひたすら向き合い続ける
途中で投げ出すことなく考えてみる
どんな人にもおすすめの一冊だと思います