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紙の本
死後開封のこと 下 (創元推理文庫)
著者 リアーン・モリアーティ (著),和爾桃子 (訳)
夫の秘密を知りながら、普段どおりの生活を続けようと苦闘するセシリア。一方テスは、夫や子供には言えない秘密を持ってしまう。そして老婦人レイチェルは、ついに娘の殺人犯と思われ...
死後開封のこと 下 (創元推理文庫)
死後開封のこと 下
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- 税込価格:2,156円(19pt)
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商品説明
夫の秘密を知りながら、普段どおりの生活を続けようと苦闘するセシリア。一方テスは、夫や子供には言えない秘密を持ってしまう。そして老婦人レイチェルは、ついに娘の殺人犯と思われる男を示す証拠を手に入れるが…。【「TRC MARC」の商品解説】
長年にわたって隠し続けてきた夫の秘密を知ってしまったセシリアは、普段どおりの生活を続けようと苦闘する。逆に故郷へと帰ってきたテスは、そこで夫や子供には言えない秘密を持つことになってしまった。そして老婦人レイチェルは、ついに最愛の娘の殺人犯と思われる男の証拠を手に入れるが……。それぞれの秘密を胸に、それでも懸命に生きようとする三人の女をあざ笑うかのように、運命は衝撃の事件へと、彼女たちを導いていく!【商品解説】
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人生は矛盾と偶然に満ちている
2021/07/30 22:36
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投稿者:pinpoko - この投稿者のレビュー一覧を見る
下巻に入って、3人の女性たちの心境、環境に俄然動きが出てきた。
娘の事件の重要証拠を見つけたレイチェルは、警察に再捜査を求める。
宙ぶらりんな気持ちのまま、元カレとよりを戻したテスのもとに、裏切った夫と従妹が乗り込んでくる。
重い秘密を背負わされたセシリアは、夫を憎みながらも家族の平穏を優先しようと苦しい芝居を続ける。
そしてイースターの3連休に人生を変える出来事が・・・。
そこから、彼女たちは何をつかみ取り、何を決断するのか。
前作『ささやかで大きな嘘』では、ヒロインたちが大きな壁を打ち破って新しい世界に踏み出す展開が、爽快さを与えてくれたが、今作では、過去の罪と償いという重いテーマだけに、その決着のつけ方は各人各様で、その選択の可否は読者の判断に委ねられた感が強い。
そのうえで、どんな決断をしたにせよ、そこに導いた材料には常にモレがあり、情報の取りこぼしがある、というのが人生の真実なんだなぁと改めて感じさせる。
失敗のない人生はなく、どんな過程をだどろうとも、その人の自己責任。そして人生はそんな人間を微笑みながら見つめている。