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- カテゴリ:研究者
- 発売日:2018/05/21
- 出版社: 法藏館
- サイズ:22cm/311,9p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-8318-7385-9
- 国内送料無料
紙の本
遺跡から「聖地」へ グローバル化を生きる仏教聖地
著者 前島 訓子 (著)
仏教最大の聖地ブッダガヤは、いかにして蘇ったのか。グローバル化の波と、政治的、経済的、社会的な変動に巻き込まれながら遺跡とその周辺が「仏教聖地」として再建されていくプロセ...
遺跡から「聖地」へ グローバル化を生きる仏教聖地
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商品説明
仏教最大の聖地ブッダガヤは、いかにして蘇ったのか。グローバル化の波と、政治的、経済的、社会的な変動に巻き込まれながら遺跡とその周辺が「仏教聖地」として再建されていくプロセスを、現地のフィールド調査をもとに解明。【「TRC MARC」の商品解説】
ブッダが悟りを開いた場所として知られるブッダガヤ。果たして,ブッタガヤは「誰」にとって,そしていかなる意味で「聖地」であるのか。この問いは,ブッタガヤにかかわり,かかわってきた当事者たちが誰で,そして彼らはそれぞれどのようにブッタガヤに働きかけてきたかという問いを抜きにして考えられない。
実際問題,仏教衰退とともに忘れられていたブッダガヤが,長い眠りから目覚め,人々の関心を取り戻すまでに,利害や思惑の異なる多くの主体が関わってきた。仏教衰退と共に忘れられた遺跡の発見に携わったイギリスの考古学者や聖なる地の回復を求める仏教徒,そして独立後,近代国家となり経済的発展と宗教的緊張の解消を目指すインド政府や,遺跡の管理を担う専門組織,遺産登録にかかわり遺産の保存保護を謳うユネスコ…。そして,なによりも,ブッダガヤを「仏教最大の聖地」だとするあまりに自明な常識の裏で,見落とされ,周辺へと追いやられてきた生活者のヒンドゥー教徒やイスラーム教徒が挙げられる。そもそも,ブッタガヤが忘れられ「仏教聖地」としての意味を失ってなおブッタガヤの遺跡にかかわり,固有な立場からブッダガヤを守ってきた人々の存在と彼らがブッタガヤに求め理想とする場所像と,それを実現する意味や,そのローカルな考え方や声に対してブッダガヤのあり方に関わる他の諸主体がいかに応えるかということを考慮せずに,ブッタガヤがいかなる意味で「仏教聖地」であり,いかなる意味で「世界遺産」であるかという問いに答えられるだろうか。
本書は,グローバル化を生きるブッタガヤが,その地にかかわり,かわってきた当事者たちが時に対立し,時に折り合いをはかりながら生み出されていくプロセス,すなわち,ブッダガヤの今が,一重に「仏教聖地」として片付けられないそれ固有の場所性をもって立ち上がり形作られていく過程を紐解いていく。【商品解説】
目次
- 序章
- 一 問題の所在
- 二 インド・ビハール州・ガヤ県・ブッダガヤの地域的概要
- 三 ブッダガヤをめぐる先行研究とその課題
- 第一章 先行研究の検討
- 一 聖地論・巡礼論とその課題
- 二 「聖地」の「場所」研究としての位置づけ
- 三 「聖地」をいかに捉えるか?
- 第二章 忘れられた「仏教聖地」の蘇生
- 一 はじめに
著者紹介
前島 訓子
- 略歴
- 1980年、伊勢市生まれ。 名古屋大学大学院環境学研究科博士後期課程単位取得満期退学(社会学専攻)。博士(社会学)(名古屋大学、2015)。国立民族学博物館外来研究員。名古屋大学大学院環境学研究科助教を経て、現在、椙山女学園大学、愛知大学、愛知淑徳大学、国立鈴鹿高等専門学校ほか、非常勤講師。 主な論文に、「仏教最大の聖地ブッダガヤの世界遺産と地域社会─問われる_世界遺産_の行方─」『文化資源学研究』第20 号、2018 年。「ムスリム住民にとっての_仏教聖地_─ブッダガヤ復興─」、野口淳、安部雅史編著『イスラームと文化財』新泉社、2015年。「インド仏教聖地と文化遺産─ボードガヤーの変容─」、鈴木正崇編『アジアの文化遺産─過去・現在・未来─』慶應義塾大学東アジア研究所、2015年。
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