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商品説明
侘助のかくも小さき終の花 89年を生きたひとりの女性の人生の表現とも言える遺句集。著者自選の句、闘病中に記した句など、1993年から2017年までの作品の中から約300句を選んで収録。【「TRC MARC」の商品解説】
◆遺句集
柊の闇夜に星を集め咲く
俳句にこだわりながら俳句にのみ終始することがないという、生活者としてのバランス感覚が、義母の句をひときわ滋味豊かなものにしているのだと思います。
(はじめに・鵜山 仁)
◆収録作品より
潮去りに置き残されし桜貝
縄張りのカラスの眼緑いろ
穏やかに演技引き出す竜の玉
侘助のかくも小さき終の花
柊の花咲く頃に吾が生まる【商品解説】
目次
- はじめに 鵜山仁
- 新年 7
- 春 11
- 夏 49
- 秋 81
- 冬 109
- 闘病 131
- 最晩年の母と 並木裕子 143
著者紹介
井坂 弘子
- 略歴
- 昭和2年11月28日大阪に生まれる
昭和23年3月樟蔭女子専門学校物理化学科卒業
昭和 25年5月30日井坂豊二と結婚
裕子、丘子、久仁子の三女を得る
13歳より和歌に親しむ
65歳より俳句を作り始める
平成29年6月1日89歳にて永眠
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