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- カテゴリ:一般
- 発売日:2018/07/10
- 出版社: みすず書房
- サイズ:22cm/242p 図版32p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-622-08728-1
- 国内送料無料
紙の本
資本の時代 1848−1875 新装版 1
著者 エリック・ジョン・ホブズボーム (著),柳父圀近 (訳),長野聰 (訳),荒関めぐみ (訳)
ヨーロッパを改革の嵐が襲った1848年から1875年までを対象に、産業資本主義が生んだ資本家と労働者の社会・文化を立体的に叙述した名著を復刊。1は、第1章「諸民族の春」〜...
資本の時代 1848−1875 新装版 1
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商品説明
ヨーロッパを改革の嵐が襲った1848年から1875年までを対象に、産業資本主義が生んだ資本家と労働者の社会・文化を立体的に叙述した名著を復刊。1は、第1章「諸民族の春」〜第9章「変わりゆく社会」を収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
ホブズボームの『資本の時代』は1848-75年を対象とした社会史的・文化史的記述であり、この時代の明確な歴史像は本書によって初めて提示されたということができよう。未知の思いがけぬ事例によって読者はたえず驚かされるが、それは著者一流の透徹した分析とともに、われわれに刺激を与えてやまない。
マルクス=エンゲルスの『共産党宣言』が刊行された1848年は、ヨーロッパ大陸を革命の嵐が襲った年である。しかし革命の後には、革命とは全く異なった原理に基づく世界、ブルジョアの経済と文化の君臨する世界が出現した。南米やアフリカにまではりめぐらされた鉄道、スエズ運河の建設、海底電線の敷設、陸続たる移住者の群れ、膨大な富の蓄積――この時代は産業資本主義が全世界に拡延し、ジュール・ヴェルヌの「80日間世界一周」がまさに可能となった時代であった。中国の太平天国の乱、日本の開国・明治維新、インドのセボイの反乱もこうした衝撃を背景にして考察される。
「ホブズボーム教授の叙述はすばらしい。プロレタリアートの運命を描く彼の筆の力はマルクスにも劣らぬほどである。一般的な領域を扱った歴史書で、これほど一気に読ませてしまう本は珍しい。……われわれ自身がかかえる問題の多くは、この時代に源を発している。本書をひもとけば過去に関するわれわれの理解が増すばかりでな現代世界についての理解も深まるのである。」(ジェームズ・ジョル)【商品解説】
目次
- はしがき
- 序言
- 第一部 革命序曲
- 第1章 「諸民族の春」
- 第二部 発展
- 第2章 大好況
- 第3章 一体となった世界
- 第4章 紛争と戦争
著者紹介
エリック・ジョン・ホブズボーム
- 略歴
- 〈エリック・J.ホブズボーム〉1917〜2012年。アレクサンドリア生まれ。ケンブリッジ大学で学位を取得。ロンドン大学バークベック・カレッジ名誉教授。著書に「産業と帝国」「帝国の時代」「20世紀の歴史」など。
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資本主義が浸透していく19世紀のヨーロッパ史です!
2018/07/15 12:02
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、表題にもありますように資本主義に焦点を当て、その経済思想が起こり、各国に浸透していく19世紀のヨーロッパ史といった作品です。これまでに資本主義という一つの経済思想から歴史を見ていくという類書はなかったので、本書は非常に画期的な作品と言えるのではないでしょうか。非常に興味深く、一度読みだすと止まらなくなる最高の作品だと思います。