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商品説明
【大薮春彦賞(第21回)】【日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門(第72回)】昭和20年、終戦間際の北海道・室蘭。陸軍の軍事機密をめぐり、軍需工場の関係者が次々と毒殺される。アイヌ出身の特高刑事・日崎八尋は、先輩刑事とともに捜査に加わるが…。『小説幻冬』連載を加筆・修正し単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
昭和二十年、終戦間際の北海道を監視する特高警察、通称「北の特高」――。
彼らの前に現れた連続毒殺犯「スルク」とは何者か。陸軍がひた隠しにする「軍事機密」とは。
そして、真の「国賊」は誰なのか? かつてない「特高」警察小説!
逼迫した戦況を一変させるという陸軍の軍事機密「カンナカムイ」をめぐり、
軍需工場の関係者が次々と毒殺される。アイヌ出身の特高刑事・日崎八尋は捜査に加わるが、「拷問王」の異名を持つ先輩刑事の三影に濡れ衣を着せられ、網走刑務所に投獄されてしまう。八尋は特高刑事としての「己の使命」を全うするために、脱獄を決意するのだが――。民族とは何か、国家とは何か、人間とは何か。魂に突き刺さる、骨太のエンターテイメント!【本の内容】
著者紹介
葉真中 顕
- 略歴
- 〈葉真中顕〉1976年東京都生まれ。「ロスト・ケア」で日本ミステリー文学大賞新人賞受賞。ほかの著書に「絶叫」「コクーン」など。
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面白かった
2018/09/18 09:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦時中の警察の状況については、興味が前からあり、その意味で本書は私の知的好奇心を少しは満たせてくれた。矢張り特高警察という機関は相当酷いことをしていたんだと認識をした。
この小説は、その特高警察の刑事であるアイヌの血を引く八尋を通して、国家や民族の本質に迫る作品であった。
また、原子爆弾の製造を巡ってその開発費を横領しようとする軍人もいてこの作品でも書かれていたが、挙国一致とはいいつつも日本は一枚岩ではなかったことがよく分かった。それをミステリーに仕立てているのもいいアイディアと思った。
あらゆる意味で面白く読めた作品。