紙の本
座右の古典
2018/12/29 23:18
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投稿者:フロイト - この投稿者のレビュー一覧を見る
少なくとも大学生のうちには読んでおきたい古典が紹介されています。短い説明付きで、その古典を読んでなくてもだいたいの内容が把握できます。
紙の本
わかりやすい
2021/05/16 08:48
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
東西の古典の名作が、分かりやすく解説されていてよかったです。風姿花伝など、じっくり読んでみたくなりました。
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鎌田浩毅(1955年~)は火山学を専門とする地球物理学者で、現京都大学教授である。奇抜なファッションに身を包んだ著者の京大での講義は抜群に人気があるといい、専門分野のほか、自己啓発に関する多数の本も発表している。
本書は、「週刊東洋経済」で2009~2010年に1年間に亘り「一生モノの古典」として連載された50編をまとめたもので、2010年に出版され、2018年に文庫化された。
本書の素晴らしいところは、何といっても50冊のセレクションである。主に「生き方」に関わる古今東西の古典から選ばれているのは、孔子『論語』、ベルクソン『時間と自由』、スマイルズ『自助論』、神谷美恵子『生きがいについて』、プラトン『ソクラテスの弁明』、オルテガ『大衆の反逆』、世阿弥『風姿花伝』、ハマトン『知的生活』、岡潔『春宵十話』、福沢諭吉『学問のすすめ』、デカルト『方法序説』、レヴィ=ストロース『野生の思考』、野口晴哉『風邪の効用』、エッカーマン『ゲーテとの対話』、アドラー『人生の意味の心理学』、ラッセル『幸福論』、マルクス・アウレリウス『自省録』、ギボン『ローマ帝国衰亡史』、マキアヴェリ『君主論』、シェイクスピア『ジュリアス・シーザー』、カント『啓蒙とは何か』、ソロー『森の生活』等々。
本書の使い方としては、興味を惹かれた作品の原本を読むというブックガイド的な使い方になると思うが、50冊の大半が、現在でも困難なく手に入り、特別な専門知識・予備知識がなくても読み切ることができるもので、私はこれまでに、紹介されている本の半数以上を読んできたが、いずれもとても得るものが多かった。類似のブックガイドは少なくないが、セレクションのバランスは本書がベストと思う。(これに並ぶのは、切り口が異なるが、斎藤孝氏の『読書力』巻末の「文庫百選」か)
中でも私が好きな言葉を挙げると以下である。
ベルクソン『時間と自由』より「自由行為は、流れつつある時間の中で行われるもので、流れ去った時間の行われるものではない」
神谷美恵子『生きがいについて』より「生きがいを感じているひとは、他人に対してうらやみやねたみを感じにくく、寛容でありやすい」
野口晴哉『風邪の効用』より「生命を保つためには自然のはたらきを活かすことの方が、人智をつくすより以上のことであるということを、考えてみるべきでしょう」
エッカーマン『ゲーテとの対話』より「趣味というものは、中級品ではなく、最も優秀なものに接することによってのみつくられる」
「生き方」に関わる古今東西の古典をセレクトした、ベストのブックガイドのひとつである。
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一冊ごとの解説分量が手頃で、シンプルな言い換えにより、よくわかる。社会科学、特に経済学系が手薄。古典の名に値するものが無いということかもしれない。でも新しめでは分野は違うが『サイバネティクス』がはいっているくらいなので、現代の社会を有形無形に規定している経済メカニズムの基本書くらい(アダム・スミス?)は入れてもよかったのではないか。"
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そもそも読書って、暇つぶしや楽しむためにする行為という認識が自分の根底にはある。読書に対する姿勢でごもっともと共感できるところもあれば、あまりに自己啓発的なところだけで話をされると違和感がある。
著者選定の50冊が、セレクトとして素晴らしい物かどうか判断出来る力が自分にはないが、自分なりの座右の古典が選定出来るようになりたい。
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火山学を専門とする科学者であり京大教授である鎌田浩毅氏が、古典と言われる名著を50冊選んでそれぞれについて簡潔に紹介している本。
いくつかの大きなテーマで50冊を分類してあり、かつ、1冊の説明が非常にコンパクトで全く飽きることなく読み進められる素晴らしい本でした。
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「理科系の読書術」から鎌田先生に興味を持ち購入しました。
数ある古典の中から筆者が特に人生の必読書と挙げた50冊が紹介されており、読んでみたいなと思う本も何冊も発見することができました。2:7:1の法則のうち、本書に紹介された本の中から2にあたる本が見つかればいいなと感じました。
本書は古典へのハードルを下げてくれます。興味はあるけど、古典に手を出せない方にまず手に取ってほしい一冊です。
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シンプルな要約。雑誌連載の単行本化。紹介する本のエッセンスと著者が受けた影響をシンプルに解説。最後の3行要約も秀逸。
☆読みたくなった本
ウィーナー『人間機械論』幅広い教養、読みやすさ
ラッセル『幸福論』…退屈に耐える力
マクルーハン『メディア論』…テレビの影響
ショウペンハウエル『読書について』…多読の弊害
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火山学者の鎌田氏が古典の紹介を行う本。
参考になる。
メモ
・自分が使える自由は自分の負える責任に比例する
・美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にあると考える。
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有名な著者の古典必読書。この本で知ることができた古典もある。古典は読む人によって必要なものや同じものを読んでいても捉え方が変わってくる。長きにわたり読み継がれてきたものは必要とされてきた証であるが、しかし、今、急激に変化していく社会においては、そのまま鵜呑みにしてはいけない部分もあると思う。
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本探しの参考になる本も好きです。そんな本を読むと、紹介されている本を実際に読まなくても読んだ気持ちになってしまうことも多いから不思議です。でも、それはまた、ありがたいことだとも思っています。読みたい本は尽きることがなく、読まなければいけない本もどんどん増える一方。
そしてこの本は、一気に50冊もの本を読んだ気持ちにさせてくれました。
そして、この本自体、繰り返して読みたい本になりました。自分で自分の時間と手足と頭を使って行う行為もとても好きだし大事ですが、こんな方法があるよ…と参考書を頼りに理解するまでの時間をありがたく短縮させてもらう感じでしょうか。
タイトルだけ知っている本は多数。読んだことがあった本は1冊。その本、ほとんど意味も分からず読んでいて(読んだ時期とシチュエーションはちゃんと覚えている)、この本で解説していただいて、やっと開眼。また読むと、もしかすると分かるかも。
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「好きなものを手当たり次第。」の自分にとって、時々、体中に染み渡る本に出会うこともあります。そんな時は「本はやっぱり素晴らしい!」って思います。
著者の照らされた灯りを頼って、古典の世界に「本はやっぱり素晴らしい!」を探しにいってみようと思います。
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古今東西の古典50冊を簡潔かつわかりやすく解説されています!単なる解説に終わらず、どのようにその古典を日常生活で活かせばよいかについても述べられており、とても面白く読めました!実際に、火山学者として人生の様々な場面で古典を活用されてきた著者だからこそ、このような明瞭で現実に即した内容が書けるのだと思います。各古典の解説文には、「名文ピックアップ」、「3行要約」が記述されており、歴史上の先人偉人たちの思想のエッセンスを短時間で吸収できます!出典やブックガイドが載っているのも良い!本書を読めば、きっと古典が読みたくなるでしょう!おすすめです!
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火山学者による古典の紹介本。「今すぐ使える」という副題がミソ。そう、古典は役に立つ。そして、「最も早道」(まえがき)なのだ。実にありがたい本だ。
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youtubeで著者の鎌田先生の講義を視聴し、こんな素晴らしい先生がいたのかと感動した。で、この本も読んでみた。古典など全く読まない私でも、ここで紹介されている古典の要約と解説を読むことで、なんか大体わかったような気になれるのがよい。
そして、2冊ほど気になった古典があったので、読んでみようと思う。