紙の本
爽香四十五歳
2018/09/29 00:21
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:弥生丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ああ面白かった。満足な読後感。サスペンスに織り交ぜられた人生の哀歓が味わい深い。前作『牡丹色のウエストポーチ』では兄充夫との別れがあった。今作でもまた、親しい人との永別がある。
今回のサスペンスは絶妙だった。誘拐事件の被害者が加害者へと転ずる過程は恐ろしくも面白い。特に、誘拐された子どもの母親真知子の変貌がすごい。赤川次郎さんは怖い女を描くのが本当に上手い。本作では、主人公爽香より真知子の方が強く印象に残る。
しかし、平成最後の年になっても、爽香をはじめ働く人間たちのモーレツサラリーマンぶりには考えさせられてしまう。爽香たちの「働き方改革」が実現するのはいつの日か。
紙の本
爽香45歳
2023/07/27 07:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎年読んでたこのシリーズも、ここ数年読めてなくてようやく31作目です。45歳になると別れが増えますね。それと同時に子どもたちの成長が嬉しいです。
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いつもこのシリーズは、発売日に買ってその日のうちか翌日には読み終わるのに、今回は大分時間がかかってしまった。
なんだか、犯人の身勝手さが鼻について……。
今作でシリーズ1作目から爽香とお互いの人生を見守り合ってきた元刑事の河村さんが死去……。
もう少しみんなが幸せな時があってもいいような気もするけど、45歳にもなると周りで亡くなる人も出てくる……というのはリアルではある。
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ついつい手に取ってしまう赤川次郎。
爽香シリーズも45歳。同じ40代前半と言うこともあり同じ時代を生きていると言う親しみ易さがあります。
バリバリと仕事をこなす爽香と誘拐事件を巡って発生する殺人事件。そして、シリーズ通しての大きな別れ。
シリーズという点と点を繋ぎ会わせていくと懐かしい出会いもある。シリーズを全巻読むことはないけど、1年ごとに成長していくヒロインとまわりのひとの行き先は気になります。
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なんもかんも誘拐犯が悪いが、過去の遺恨にとらわれるとロクなことがないねという話
事件に巻き込まれるのを爽香サイドがめっちゃ警戒してるのがウケる
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シリーズ31作め。爽香さんも45歳。ビビる。
事件の方から近寄られて大変なことになるのはもう仕方ないから登場人物の健康と無事を願いながら読むのみ(笑)
これだけ長いシリーズだと勝手に知り合いみたいな気持ちを抱いてしまう。そして、毎年9月が来るのが楽しみ。早く続きを読みたいなぁ。
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シリーズものとは知らずに手に取りました。
以前の作品は知らずとも楽しめます。
巨悪と対峙して戦うお話とは少し違いますが,ドキドキワクワクもありますし,何より会話調で話が進むのでとても読みやすくていいと個人的に思います。
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物語がきちんと1年ごとに進んでいるのである意味、風物詩感覚で読んでしまうシリーズ。相変わらず爽香の事件の遭遇率は高いのだが(コナンくんほどではないが)今回は誘拐事件絡みで遭遇。まさか刑事に頼りにされるほど有名になるとは。その辺りはかなりツッコミどころがありますが、いつものことなので長年の読者にはスルー耐性があるのではないかと。でもラストはやっぱり悲しかった。最初からリアルタイムで読んでいるからこその悲しみなのかな。本当に年齢を重ねていることを実感。これからも色んな出会いと別れがあるんだろうな。ついでを言うと最後の解説のシリーズ説明は頑張ったな~と思った。5分で読める爽香全シリーズというところか。
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また事件が起こってしまった。
今回は明男がフラフラしていなくてホッとした。
ガッカリも⁈
いつかやらかすよな、きっと。
苦労しているとこばかりでなく、もっと仕事で成功している爽香も見たいぞ。
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ここ数年は、爽香にとって陰のある出来事も多くて読んだ後に悲しく暗い気持ちになることが続いたので今回はどうだろうと思っていましたが、ひさびさに彼女自身に不幸な要因がなく、明男のフラフラもなく、それが救いでした。
主役である爽香には読み手はこの31年の思いが重なっており、えがおで元気でいて欲しいのです。
相変わらず疲労のかげはつきまとっていますが、それはいつものことなので仕方ないですね。
どうかこの先もあまり彼女に大きな不幸が起こりませんよう、赤川先生、よろしくお願いします。
今回も悲しい別れがありました。
いろいろと事件を起こしてくれた人ほど早く亡くなるものなのでしょうか。
この先の残った家族に幸あれと願わずにいられません。
今回は人づてだけだった真保様、わずかな登場の栗崎様、登場なかった浜田先生、次回でのまたのご活躍を楽しみにしています(ˑˆᴗˆˑ)
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爽香さん45歳の冬
赤川先生の作品をみていると、人生どこで犯罪に手を染めたり、巻き込まれたりするか分からない事を知る
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一作目からリアルタイムに読んでいたので、また新たなる人生の節目には思わず涙。
しかし、「このシリーズの男は皆**しかいない」と言われるのも、否定できないのがつらい。いつのまにそんなシリーズになってしまったのか・・
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1年に1歳ずつ年齢をとる爽香も、もう45歳か。
もっとずっと続いてほしいシリーズ。
年齢を重ねて妻、母となっても爽香は変らないね。
誘拐事件からの、恐れていた展開。
人って、1つ犯罪を犯すとたががはずれるのだろうか。
それでも、幸せなカップルが生まれたことに救われる。
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毎年恒例の杉原爽香シリーズ!
事件そのものは難しいものでもないのですが、この同窓会のような雰囲気を毎年楽しんでいます(笑)
そして、ヒロインが45歳くらいになると、その回りの友人知人はもっと年上。
そうなると別れの場面も多くなります。
今回も思春期に出会い、苦楽を共に支えあってきた河村さんがこの世を去りました。
私自身が40歳を越えたので、もし私も…と思いながら読んでいます。
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爽香45歳の話。
安定の読める喜びがあります。さすが長いシリーズです。
最後の部分は泣いてしまった。長く続く、年を取っていくシリーズのため仕方ないが、自分も登場人物も年を取っていきますね。