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紙の本
宮中五十年 (講談社学術文庫)
著者 坊城 俊良 (著)
10歳の少年が間近に接した明治天皇は、大声で厳しく、几帳面ながら、優しい思いやりを見せた…。伯爵家の四男に生まれ、昭憲皇太后、大正天皇、貞明皇后らに仕えた著者の、半世紀の...
宮中五十年 (講談社学術文庫)
宮中五十年
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商品説明
10歳の少年が間近に接した明治天皇は、大声で厳しく、几帳面ながら、優しい思いやりを見せた…。伯爵家の四男に生まれ、昭憲皇太后、大正天皇、貞明皇后らに仕えた著者の、半世紀の回想録。【「TRC MARC」の商品解説】
明治35年、学習院在学中の著者は宮中に召し出された。4、5人の少年たちとともに、大人たちが出入り禁止の奥御殿で天皇に仕えるのである。10歳の少年が近くで見た明治天皇は、大声で厳しく、几帳面ながら、優しい思いやりを見せた。「大帝崩御」後は、昭憲皇太后、大正天皇、貞明皇后、秩父宮らに近侍し、半世紀を宮中に仕えることとなる。近代史研究者にたびたび引用されてきた重要史料の、初の文庫化。原武史氏が解説執筆。
伯爵家の四男として生まれ、数え10歳で明治天皇に仕えて以来、50年にわたって宮中に仕えた著者の回想録。本書は、近代史研究の史料として、たびたび言及されながら、長く入手困難だった。すでに学術文庫では、『女官』(山川三千子著)、『侍従長の回想』(藤田尚徳著)など、明治から昭和の宮中を語った文献を刊行してロングセラーになっているほか、「天皇の歴史・全10巻」もこの9月に好評のうちに完結。来年の皇位継承を控えて、「天皇」「皇室」にさらに関心が集まるなか、本書は待望の文庫化となる。
明治35年、新しい時代の君主として存在感を高めていた明治天皇に、学習院在学中の著者は召し出される。当時、天皇のそばには4、5人の少年たちが、仕えていた。大人たちが出入り禁止の奥御殿に控え、奥と表の取次の役目をするのである。近くで見る明治天皇は、大声で厳しく、几帳面ながら、やさしい思いやりを見せたという。
著者は、明治天皇の没後、昭憲皇太后、大正天皇、秩父宮らに仕えた。なかでも、大正天皇の后である貞明皇后には、その晩年に皇太后宮大夫として仕え、蚕糸業の振興に注力するなど終戦後の日々の回想は、貴重な記録である。[原本:『宮中五十年』明徳出版社 1960年7月刊]【商品解説】
著者紹介
坊城 俊良
- 略歴
- 1893(明治26)年、伯爵・坊城俊章の四男として生まれる。1902年に明治天皇に侍従職出仕として仕えて以来、宮内省式部官、式部次長、皇太后宮大夫など、宮中に50年余り務めた。退官後は、東京大神宮宮司、伊勢神宮大宮司を歴任した。1966(昭和41)年没。
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紙の本
歴代天皇・皇后に仕えた著者の貴重な記録です!
2020/03/02 09:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、伯爵家の四男として生まれ、学習院在学中の10歳の時に宮中に召し出され、明治天皇に仕えた記憶、さらにそれ以降、50年にわたって宮中で奉仕した著者の回想録です。同書では、初めて明治天皇に仕えた記憶として、大声で厳しく、几帳面ながら、優しい思いやりのある人だったという明治天皇の印象が書かれています。その後、著者は、昭憲皇太后、大正天皇、貞明皇后、秩父宮らに近侍し、半世紀を宮中で仕えることとなったのですが、その貴重な記録を記したのが同書です。「明治天皇に近侍して」、「昭憲皇太后のこと」、「平民的な大正天皇」、「<山の宮様>の思い出」、「終戦後の貞明皇后」といった内容構成になっており、非常に貴重で価値ある一冊です!
紙の本
神格化されたお像とは違う明治天皇さまの一面
2019/08/31 23:46
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ときわ木 - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治天皇さまにお仕えした坊城氏の貴重な記憶に基づく記録です。
明治天皇さまは、とても厳格なイメージがありますが、割とお茶目な一面もおありだったり、政治向きとは異なる宮中のおそば近くにおられたからこそ、見えてくるお姿、昭憲皇太后さまとの明治天皇さまのご様子、生き生きと目に浮かぶように読めます。
それほど厚い本ではないので、すぐ読めますよ!