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- カテゴリ:小学生
- 発売日:2018/09/28
- 出版社: あすなろ書房
- サイズ:22cm/79p
- 利用対象:小学生
- ISBN:978-4-7515-2932-4
紙の本
風がはこんだ物語
著者 ジル・ルイス (文),ジョー・ウィーヴァー (絵),さくま ゆみこ (訳)
故郷を追われ、新天地をめざす旅人たち。少年ラミはバイオリンを演奏しながら、モンゴルの白い馬の話を語り始める…。すべてを失い、難民となった人々を明るく照らす小さな希望の物語...
風がはこんだ物語
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商品説明
故郷を追われ、新天地をめざす旅人たち。少年ラミはバイオリンを演奏しながら、モンゴルの白い馬の話を語り始める…。すべてを失い、難民となった人々を明るく照らす小さな希望の物語。【「TRC MARC」の商品解説】
故郷を追われ、新天地をめざす旅人たちを勇気づけたのは、1頭の誇り高き白馬だった……!すべてを失い、難民となった人々を明るく照らす小さな希望の物語。【商品解説】
著者紹介
ジル・ルイス
- 略歴
- 〈ジル・ルイス〉イギリスの作家。獣医。著書に「ミサゴのくる谷」「白いイルカの浜辺」など。
〈ジョー・ウィーヴァー〉イギリスの画家。
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紙の本
楽器の音は空気のふるえ。風がいろんなものを運んでくる。
2019/03/04 16:39
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦火の国を脱出してきた、海の上の小さなボート。その上での心細い夜を耐え過ごすために、とバイオリンを弾き語る少年。語られるのは日本でもわりによく知られている話です。バイオリンの音は草原の風に、街のざわめきに、恋人たちの笑い声にとなり、物語を伝えるばかりでなく、聞いている人たちの思い出もはこんでくる。そして「覚えている」ということで少しばかり力が戻ってくる。
音楽ってこういうものなんだな、ということも思い出させてもらいました。楽器の音は空気のふるえ。風がいろんなものを運んでくる。
ボートの中の難民たちの姿は、津波や台風などで暗い夜を過ごした人たちの姿にも重なりました。離れてしまった家族、失った家や土地。思い出すのがつらいこともあるでしょうけれど、忘れないでいようとも思う。大事なことを、それがもう戻ってこなくても忘れないでいよう。そして誰かに伝えていこう。それができるのが人間なのかもしれない、とも思いました。
私もこの話を読んだよ、と伝えたい。誰に?この本でバイオリンを弾いてくれた少年に。