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投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
再読してみた。中学生が書いたらしい小説なのだが,それにしても見事。子どもらしい瑞々しさが文体にあふれている。今後が楽しみだ。
紙の本
まあまあ
2019/07/12 10:05
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
まあまあ面白かった。
作家は性格が悪いというのが腑に落ちる感じだった。
一話目の中学生作家、性格よくないよね。
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デビュー作よりパワーアップして帰ってきた感がありと感じる良い作品だと思います。
なんと言っても表現力が豊富でスラスラと読めるんです。
特に体育の章での運動音痴の克服は感動しました。
ますます力をつけて大作家の道を歩み続けるのが楽しみです。
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14歳が書いたとは思えないくらい読みやすく、ストーリー設定もしっかりしていると感じた。
個人的には、「家庭科」と「体育」の章が良かった。
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中学2年生、14歳の少年少女の心の中がよくわかった。たぶん自分もこんなふうだったと思う。
一番せつなかったのは『家庭科』。部活で仲良くなった友達と手編みのマフラーを交換。自分は当たり前のようにまた会えると思っていたけれど、その友達は母親の看取りというあまりにも大きな運命と向き合っていて、突然転校してしまった。ほろ苦く、胸が痛むお話だった。
一番うなったのは『体育』。家で最期を迎えるおじいちゃん。いつかやってくるおじいちゃんの死を受け入れたくない私。おじいちゃんの達観したいろいろな言葉が胸にしみた。
前作「さよなら、田中さん」よりも全体に少し読み進みにくかった。なんでかな?
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すごい…まじでぜんぜん14歳とは思えない…
それぞれの章が同じ学校の生徒とか先生のお話になってて、
思春期ならではの悩み〜〜って、くぅ〜〜っと懐かしくなりつつも
この子本当に相当読んで書いて来てるんだろうなっていうのがわかる文章でした。
おっきなぶっ飛んだ設定があって〜とかではなく、
日常を丁寧に書いてあって、
最後はどこか希望が残るさっぱりした読了感は、私の大好物です!
全部の章を通して、運動神経抜群、眉目秀麗、すごい良いヤツな
中原くんときめく!!!中原くんクラスにいたらもうみんな好きになっちゃうわ!
14歳の若い輝きに目を潰されるかと思いましたが、
ふっつ〜〜に良い本だったので、心が洗われました。
あ、一個だけ気になったのは挿絵…が気が散る…
表紙は別にだれが書いてようが、映画の写真になってようが、カバーしちゃったり、読んでる時に目に入らないから全然気にしないんだけど、挿絵って絶対読んでると目に入る分、重要だよね…
私のイメージとぜんぜん違う挿絵が各章の最後に入るからその度になんか読了感に水を差された。
文庫とかになった時には挿絵抜かれるかな?
個人的には挿絵描いてる人と感性が合わなかったので挿絵なしでいい。
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『さよなら、田中さん』の衝撃が、単なるビギナーズラックじゃなかったことを証明してくれる第二弾。これまたすごい。
田中さん、大好きだったから、あの母子超えるキャラなんてそうそう生まれてこないだろうなんて思っていたのだが、いやはや、るりかちゃん、さすが。
14歳のころって、それぞれがなにかしら悩みを持っていて、その悩みっていうのは大人になれば「そんなことで悩まなくても」って思っちゃうくらいの者だったりもするのだけど。だけど、その悩みのひとつひとつにつまずいたり立ち竦んだり後ずさりしたり、しているわけだね、14歳。
そのリアル14歳の渦中にいるるりかちゃんだから、その悩みを内側から描くことができたんですよね、あたりまえだけど、これってある意味とても勇気のいること。自分の「今」を描くのってとても恥ずかしかったり苦しかったりするはず。それを物語にするためにどこか少し離れたところから「今」を見る眼が必要なわけで、その眼をもっているるりかちゃん、本当にすごいなと思った。
そして今作では、中原君という「間違いなくいい子」(だけどやはり悩みを抱えている)をピンポイントで登場させることで過剰に渦中に巻き込まれることなく第三者として彼らを見守ることができる。その立ち位置も心地よくて。
14歳だったころの自分の、毎日の滑稽なほどの悩みっぷりを思い出してしまった。
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とっっっても良かった!デビュー作もそうだけど、やっぱり14歳が書いたとは思えない。でも中学生ってだけあってやっぱり10代の心がよくわかってると思う。リアリティーもあった。しかも名言っぽいのが色々あって、一つ一つが胸に染み込んでいった。しかも最初の章、国語では、学校に聞く途中で降ってきた…とインタビューで言っていてとても驚いた。あんな内容が学校に行く途中で思いつくとは思えない。凄すぎる。
やっぱりあの人には才能があるのかもしれない。
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14歳の彼女の著書は2作目で、前作は「さようなら、田中さん」が十万部を突破したという。調べてみると、小学館が主催する「12歳の文学賞」史上初の3年連続大賞を受賞したと書いていた。
短編を学校の時間割に嵌めて物語を繋いで一時間目 国語から家庭科と続き五・六時間目は体育、放課後になっている。勿論、14歳なりの目線で書かれていますが、時々「ハッ」とするような事や涙を誘うこともありました。僕自身は、頁数や文字の大きさを考慮すると半日もあれば読めてしまいそうな量なのに読書中に、過去の自分を思い出し妄想に引き込まれ時間がかかりました。
余談ですが、小説家山本周五郎の作品「樅の木は残った」は歴史時代小説で、山本氏の長編三部作の一つと言われ名著です。これは本書の中で紹介されています。
「恐るべし、14歳!」
しかし、一年ぶりの出版がこのまま続くとは限らない。次回作の期待はあるけれど、暖かく見守りたいですね。
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中学生作家の第2弾小説!5つの教科に話を絡めて時間割に見立てた連作短編集。国語では、作家になりたい国語の先生の話。家庭科では、家庭科の好きな少年の抱えている家庭の事情…。道徳では、家庭崩壊の中での少年の成長。体育では、運動音痴の少女の決意と祖父の話…。特に、死を目前にした祖父の心理や、売れない作家志望の中年教師の気持ちを的確に描き切っているのには驚かされる。今が青春という若い人から中学時代が遠い昔の大人・熟年世代まで、誰もが共感できて、笑えて、そしてホロッと泣かせるステキな小説です。
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前作ほどではないが恐るべき才能が随所に垣間見える。中原くんを仲介にそれぞれの時間割がすすみ、国語教師の回収で幕となるが、それこそ「樅ノ木は残った」のような出来映え。国語教師が少し好きになるような清々しいエンディング。やはり末恐ろしい。高校生になって学校が絡まない小説も是非読んでみたい、時代ものとか。
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目次が時間割+サブタイトルで
中学生を主人公にかかれてたり
どの話にもある生徒がでてきてその子が軸になってたり
中学生作家さんらしい!
面白い~!って思いました
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語彙力が豊富でそれをひけらかない文章 表現力
言葉を紡ぐ人はやはり違うのだなと思いました
まだ中学生 これからの作品に期待です
私が額田王、西行の和歌と出会ったのは中学生の頃、大和和紀先生の漫画の中でした
いまだ心に残る歌にまたこうして出会えるとは
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「14歳、明日の時間割」鈴木るりか著、小学館、2018.10.17
286p ¥1,404 C0093 (2018.12.07読了)(2018.12.06拝借)
かみさんが知人から借りてきたのを読ませてもらいました。
どこかの中学校の二年生のクラスと担任の先生の物語です。悩みを抱えながら仲間や周りの人達に見守られて生きてゆく姿が描かれています。どうしてこんな話が描けるのか?びっくりしてしまいます。
色んな本や映画の題名が出てきますが、僕が読もうと思いながら読んでいない本なので、著者に負けないように(すでに負けている状態ですが)読んでいきたいと思ってます。
本の題名を拾うと、以下のようです。
『お目出たき人』武者小路実篤著(7頁)
『羊たちに沈黙』トマス・ハリス著(10頁)
『時計じかけのオレンジ』アントニイ・バージェス著(11頁)
『花岡青洲の妻』有吉佐和子著(14頁)
『見るまえに跳べ』大江健三郎著(42頁)
『樅ノ木は残った』山本周五郎著(153頁)
「道程」高村光太郎著(244頁)
151頁に「別にハブられているというわけではない。」というのが出てきます。「ハブる」という言葉を知りませんでした。
153頁には、「歴史小説と時代小説って違うんだ。」というセリフが出てきます。分類は、難しいですよね。明確にこれは歴史小説、これは時代小説、と分けられるのもあるけど、どっちか分からないのも出てきますよね。
なんども推敲したため削除し忘れたのではないかと思われるものが、184頁に残っています。具体的には以下の通りです。
「星野さん家も大変なの?」
「ううん、そういうんじゃないんだけど」
声が自分でもわかるくらいに沈んでいた。中原君は何か言いたかったようだが、チャイムが鳴ったので、自分の席に戻っていった。
星野さん家も大変なの?
大変といえば大変なんだろうな。
あのおじいさんとは、また違った大変さだけれど。
「星野さん家も大変なの?」という文章が二度出てきます。二度目の文章から後三行は、削除し忘れと思われます。もちろん、一度目が削除で、二度目が生きということもあると思います。(もしそうなら、編集者・校正係の責任です。)
和歌も二首、引用されています。恐れ入ります。
茜さす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る 額田王
願わくは花の下にて春死なむその如月の望月のころ 西行
長距離走で「デッドゾーン、セカンドウィンド」と言う言葉があるのは知りませんでした。そんな事は知らなくてもマラソン大会では走ってました。(200頁)
【目次】
一時間目 国語 見る前に跳べ!
二時間目 家庭科 空色のマフラー
三時間目 数学 誰かと違う夜
四時間目 道徳 深く息を吸って
昼休み 孤独の友
五・六時間目 体育 花の下にて
放課後 アフタースクール
●年寄り(191頁)
(老人がいつまでも若くて綺麗なままだったら)
「年寄りが、異性を惹きつけるような容姿のままでいたら、あっちこっちで揉め事が起こる。若い人が間違えて、年寄りを好きになってしまって、不倫があちこちで起きて大変なことになるぞ。世の中大混乱だ。」
☆関連図書(既読)
「さよなら、田中さん」鈴木るりか著、小学館、2017.10.17
(2018年12月8日・記)
(「BOOK」データベースより)amazon
今回の舞台は、中学校。時間割に見立てた7編の短編で、鮮やかに現代人の苦悩、笑い、絆、友情、想いを描写。現役中学生の目を通して「生きる」ことについて大いに考えさせられます。笑って笑って、ホロッと泣かせる、胸に迫る青春群像小説です。
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大人と子供の狭間で、色々思い描くことはあるけれど、時に冷静に大人を観察したりして面白かった。
自分が中学生で、登場人物のような、こんなステキな男のコがいたら絶対好きになる。女子の理想は昔も今も変わらない⁉︎