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商品説明
紛争場面、問題解決や乗り越えの過程で〈声〉はどんな働きをするのか。〈声〉が〈法〉と、身体が規範・文化・制度と、ぶつかり、きしむさまを描こうとしたエスノグラフィカルな考察。【「TRC MARC」の商品解説】
紛争,問題解決場面や乗り越えの過程で〈声〉はどんな働きをするのか。本書は,〈声〉が〈法〉と,身体が規範・文化・制度と,ぶつかり,きしむさまを,描こうとしたエスノグラフィカルな考察である。声の働き,即ち,本人性,手触り(メタメッセージ),言葉・物語・意味とのあらがい,それらの記述を試みた苦闘の跡でもある。
【主な目次】
序 章 声に現れる法,法からはみ出る声
●第I部 交通する主体
第1章 新たな法主体の可能性:コールバーグ/ギリガン論争を出発点に
第2章 日常的実践としての紛争=処理
第3章 日常的交渉場面に現れる法
第4章 理由をめぐる生活実践と法
第5章 葛藤乗り越え過程における“人びとのやり方”:その語り口分析から
●第II部 領有からはみ出す声とからだ
第6章 身構えとしての声:交渉秩序の反照的生成
第7章 紛争過程における当事者の声:自主的解決支援の罠と可能性
第8章 ナラティヴとメディエーション:反物語の声
第9章 痛みと償い:震えの声の前で
第10章 痛みと紛争解決:混沌の声に立ち会う
第11章 身体的関わりと了解【商品解説】
目次
- 序章 声に現れる法,法からはみ出る声
- 1 気づいていない当事者=気づかせる専門家
- 2 経験をカウントする法
- 3 インタビューの敗北
- 4 声のしわざ
- 5 本書の構成
- 第Ⅰ部 交通する主体
- 第1章 新たな法主体の可能性
- はじめに
- 第一節 コールバーグ/ギリガンモデルの位相
著者紹介
西田 英一
- 略歴
- 西田 英一(にしだ・ひでかず)
1958年 福井県に生まれる
1982年 京都大学法学部卒業
1985年 京都大学大学院法学研究科博士課程中途退学
現 在 甲南大学法学部教授
《著書》
『振舞いとしての法: 知と臨床の法社会学』(共編集)法律文化社 2016年
『震災後に考える: 東日本大震災と向きあう92の分析と提言』(分担執筆)早稲田大学出版部 2015年
『法の観察: 法と社会の批判的再構築に向けて』(分担執筆)法律文化社 2014年
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