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投稿者:ぷりしら - この投稿者のレビュー一覧を見る
密室の見取り図も付いているがネタバレは一切なし。
著者の誠実さが伝わる安心設計。
ただ…せっかく見取り図が付いているのだから
小説本編だけを読んでもいまいち分かりにくかった密室トリックを
じっくり解説してもらいたかった気も。
何度読んでも(成立するのかどうか)よく分からない「三つの棺」なんかは特に。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
しかし、……自分が悪いのですが、この41作品のうち半分くらいしか読んでなかったのです。トリックの解明が、親切にも書いてなくて……。読書済のミステリーはよいのですが、読んでない作品はイライラしています……これって読め!ってこと?
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有栖川有栖氏が古今東西の密室トリックを扱ったミステリについて解説する良質なミステリのブックガイドとなっているが、「図鑑」となっているとおり、イラストレーターの磯田和一氏の力によるところが大きい。
なかなか文章を読んだだけでは密室の状況が想像しづらい作品もある中で、磯田氏が作品を読んで想像の翼を目いっぱい広げて描いた密室現場のイラストが秀逸で、これなくしては本書を語れないだろう。
本書で紹介されている未読の作品群は読みたいと思うが、特に著者が口頭でトリックのネタを聞いた時に「あっ」と声を発したという小森健太朗氏の『ローウェル城の密室』はぜひ読んでみたくなった。どうやら今は絶版のようだが・・・。
それにしても、密室ものの作品を数多く書いている有栖川氏が、ミステリにおいて密室の存在の必然性は必ずしも感じられないというような発言をしているのには苦笑してしまった。
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復刊。
『密室』をテーマにしたブックガイドで、古今東西の名作が紹介されている。ネタバレを避けるため、クリティカルな部分はボカされているが、それが余計に興味をそそるw
熱心なミステリファンなら既読作品の方が多そうではあるラインナップだが、それで本書を読む楽しみが減るとも思えないのは、ミステリ愛故だろう。
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その名の通り、密室のガイドブック。書き手は勿論のこと、読み手としても素晴らしいんだなぁ、有栖川先生は。翻訳ミステリィはあまり好きじゃなかったが、気になる作品がいくつかあった!これを機に、少しずつ手を出して行こうかと。
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◆◆ ベッドでミステリー ◆◆ 第五十六回
30年前の本ですが、もともと古い本を扱ってるので、ほとんど古びてません。
密室をテーマにした、ミステリーブックガイドです。
こういうやりかたもいいなぁ。
密室なんで、部屋のイラストがついてるのが素敵。
たいていのミステリーは読んでるつもりだったけど、案外読み落としてる(たいてい理由は、東京創元推理文庫に入ってなかったから、なんだけど)のがあって、しばらくは読める本ができました。
まあ、図書館にしかないのが大半ですが……。
安定した物語……が読みたい向きにはお勧めです。
あと司書なら「モルグ街の殺人」くらいは読んどいたほうがいいぞ。
2019年04月09日
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有栖川有栖による古今東西密室のガイドブック(図解付)…となればミステリファン必携、と謳いたくなるのは確かにだけれど、ミステリファンということばもこの30年で様変わりしたんだろうなぁ、なんて感想は収録作品の3分の1くらいしか読んで居ない自分への慰めかしらん。
この手のガイドブック的エッセイ(?)はとても有難いのだけれど読みながらどんどんAmazonでポチって行ってしまうのが困ったものです。
引用は面目躍如の『すべてがFになる』の項より。
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単行本が出たときに買ったのに、いつの間にかなくしていたこの本、新装版がでたようなので再読。
ミステリ好き、なかでも密室好きには堪らない、古今東西の密室ものの秀作をピックアップし、図解したこの図鑑の魅力は、読んだことのない魅力ある作品に出会えること、図解を見ながら密室トリックへの妄想を膨らませられること。
そして、付箋をいっぱい貼って、読みたい作品が増えていく悦び。あ~人生の残り時間が足りない。
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買ったままでまだ読んでいない本がたくさんあるのに、また読みたい本が山のように増えてしまいました…。
そこそこのミステリーを読んだつもりではいましたが、まだまだ読んでいない本がたくさんあると改めて…。
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【一言で評価】
ブックガイドとして非常に魅力的だが、紹介された本を実際に読むと期待しすぎてしまい、やや失望することもあるのが難点。
【感想】
海外ミステリ20編と国内ミステリ20編の密室トリックを図入りで紹介するブックガイド。選ばれている作品は古典と呼ばれるものが中心で、選書に目新しさは感じられない。しかし、ネタバレなしで読みたくなるような紹介をしている点は、さすが有栖川有栖といったところ。密室の図解については、個人的にはそれほど魅力的に感じなかった。
紹介されている作品の中で「十三号独房の問題」が特に興味を引き、「世界推理短編傑作集」を読み始めるきっかけとなった。このような読書のきっかけになる点は非常に嬉しい。ただし、実際に読んだ際、「十三号独房の問題」は期待していたほどではなかった。物理トリックが偶然に頼る部分が大きく、やや興ざめしたが、紹介文ではその点を巧みに補い、魅力的に伝えていると感じた。
その他に読んだ海外ミステリは「妖魔の森の殺人」「密室の教者」。既読作品は「犬のお告げ」「はだかの太陽」「ジェミニー・クリケット事件」「見えないグリーン」の4作。未読作品は13作あり、気になる作品もあるが、期待値が高くなりすぎているため、手を出すのをためらっている部分もある。
国内作品では「名探偵が多すぎる」「ホロボの神」「ローウェル城の密室」「すべてがFになる」の4編を読了。海外国内問わず古典と呼ばれる作品にはそれほど詳しくないため、この本を機に読んでみたい。ただし、「アガサ・クリスティ完全攻略」を読んだ際も、アガサ・クリスティ作品を読もうと思ったものの、その後は全く読んでいない。今回も同じく実際に読むかは疑問が残る。
ブックガイドとしては十二分に魅力的で、まだまだ読むべき作品が多いことを実感した。しかし、紹介される内容があまりに魅力的なため、読後に期待外れだと感じることが欠点とも言える。贅沢な悩みではあるが。
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密室。その言葉を聞くだけで、その字面を見るだけで、心が躍るミステリファンは多いだろう。かくいう私もその一人。
本書は有栖川有栖先生が、イラストレーターの磯田和一さんとタッグを組んで、古今東西の密室の名作をセレクトし、イラストを添えて解説したもの。
密室が苦手という友人から、その間取り等が頭に浮かびにくいと言われたことがある。しかし、本書なら、磯田さんの情感あふれるイラストで、密室の雰囲気をたっぷりと味わうことができる。
各イラストには、磯田さんの感想が書き込まれているが、有栖川先生の解説と同じくらい、このコメントが面白い。有栖川先生がベタ褒めする作品を磯田さんはお気に召さないケースもチラホラあり、ニヤニヤしてしまう。
本書はミステリのガイドブックとしても活用できる。20年前、まだ学生だった私は、現代書林版の本書を片手に神保町を渉猟して歩いた。読み返すと、まだ意外に読んでいない作品が多い。また本書から読書の幅を広げようか。ちなみにこの手元の創元推理文庫版には、有栖川先生の直筆サインが入っているのが自慢である。
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有栖川さんが紹介文を、磯田さんがイラストと一言コメントを入れた密室ミステリーのブックガイド。
予想以上に楽しめた。有栖川さんの文章楽しいし、磯田さんのイラストも味がある。そして一言コメントが地味に面白い。
海外ミステリー20作、国内ミステリー20+1作の合計41作品が紹介されているんだけど、ほとんど知らない作品で新鮮な気持ちで読めました。読みたい本がめちゃくちゃ増えた……(笑)
個人的には密室に拘りはないんだけど(叙述ミステリーの方が好み)それでも読みたくなるのは有栖川さんの紹介文がめちゃくちゃうまいんだよなぁ。
図書館で借りたんだけど、手元に置いておきたい気もする一冊。
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そのまんまガイドブック。
有栖川氏の感想やらイラスト入りで分かりやすいのはもちろんだが、書き方がずるい!
こっちもそれなら読んでやろうじゃないか、と好奇心を煽られてしまいついつい何冊かを購買してしまっていた。海外ミステリーはあまり好きではないのにだ。
このガイドブック片手に、ゆっくりと読み進めて行こう。そうしよう。
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こんなにも密室推理小説があるのか!
読みたい本が多すぎる。
少しずつ、堪能していこう。
そして、この本で答え合わせをしよう。
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ずっと前から何度も表紙を眺めては戻していた本をついに読んだ。
密室の謎が自分で解けた試しはなく、有栖川有栖さんが大好きなので、てことは全部面白いのでは、と思うと、積読本が多いのでただそれを増やすことになってしまうかもと思い、躊躇があった。
しかし、面白いもそうでもないも正直に書かれていて、かつ密室の種類がたくさんありすぎ、意外と積読メモした本は少なかったけども、翻訳本がもっと好きだったら怖いな、と思うくらい、どの作品にも惹かれた。再読、未読合わせてすべてを読み、イラストに落とすのもすごい。イラストを見たら頭で描いていたものが具体化されたり何か読み間違えていたりと、発見もあった。