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紙の本
きゃくほんかのセリフ! 1 (ガガガ文庫)
著者 ますもと たくや (著)
デビュー作以来、鳴かず飛ばずの脚本家・竹田雲太の元に、トラブル続きの作品の、劇場版案件が舞い込んできた。時を同じくして、かつての相棒の妹・佐江がおしかけてくる。雲太は過酷...
きゃくほんかのセリフ! 1 (ガガガ文庫)
きゃくほんかのセリフ!
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商品説明
デビュー作以来、鳴かず飛ばずの脚本家・竹田雲太の元に、トラブル続きの作品の、劇場版案件が舞い込んできた。時を同じくして、かつての相棒の妹・佐江がおしかけてくる。雲太は過酷な環境で情熱を取り戻していき…。【「TRC MARC」の商品解説】
大きな仕事。されどそいつは曰わく付き!
デビュー作以来、鳴かず飛ばずで、うだつのあがらない脚本家・竹田雲太。
ある日、そんな彼の元に大きな仕事が舞い込んで来る。
だが、その作品はテレビアニメの放送後、何かとトラブル続きな作品の劇場版だった。しかも依頼してきたのは竹田の宿敵とも言える制作会社の極悪プロデューサー。何かあるとは察しつつも、生活のため背に腹はかえられず引き受けることにした竹田。
そんな彼のところに「お兄ちゃんが貸したお金を返せ」という少女が押しかけてくる。彼女は、かつて竹田の相棒だった男の妹である佐江だった。
ただでさえ曰わく付きの作品の脚本を書くことになって大変なのに、騒がしい佐江がやってきてパニックになる竹田。
しかも佐江は、竹田の言う業界で生き残るために必要な「大人の事情」などお構いなしに、視聴者側のストレートな正論でことごとく竹田を論破する。
仕事では振りまわされ、家に帰れば佐江に振りまわされーー。
だが竹田は、佐江のそんな理想論に振りまわされていくうちに、かつて相棒と共に戦っていた頃の情熱を取り戻していく。
厳しい現実に押し潰されながらも夢物語を書き続ける男の、再起と情熱の物語、開幕!!
【編集担当からのおすすめ情報】
『ゾンビランドサガ』『けものフレンズ2』のますもとたくや氏がおくる、お仕事ラノベです。
脚本家の仕事とは? 脚本会議とは?
業界の酸いも甘いも詰め込んだ、クリエイター情熱物語! ご期待ください。【商品解説】
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脚本家という職業を描いた「お仕事小説」だ
2019/04/18 17:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ガガガ文庫」というのは、2007年に小学館が創刊した少年向けエンタテイメントノベル系文庫レーベルです。
この作品はそんな「ガガガ文庫」の一冊です。
著者のますもとたくやさんはすでに「ガガガ文庫」で数冊著作もありますが、本来は脚本家で、今やすっかり人気俳優になったムロツヨシさんとは若い時から演劇仲間だったそうです。なので、今回の文庫には「俳優ムロツヨシ氏大絶賛」と「!」マークが3つも付いた帯が付けられています。
ところで、この文庫レーベルが「少年向け」と書きましたが、この作品にも萌系美少女のイラストがついていて、なるほどその気分もあるのですが、どちらかというと「お仕事小説」のジャンルに入るのではないかしらん。
どんな仕事かというと、タイトルの通りずばり「脚本家」。
映画やドラマ、あるいはアニメを見ていて、さて「脚本家」とはどんな仕事なのか、若い人たちには理解しにくい職業で、作家と大きく違うのは、脚本はあくまでもドラマをつくる際の設計図にすぎないということ。
もちろん、脚本がまずければ名作なんかになることはない。
この小説ではほとんど売れない脚本家竹田雲太のところに大型企画が舞い込むところから始まる、
彼にからんでくるのが、かつての盟友門松近雄の妹佐江。彼女、なんと小学生のかわいい女の子。
佐江ちゃんの叱咤激励を受けながら、雲太は脚本を完成させていくのだが、プロデューサーとか監督とか原作サイドとかが横やりをいれてくるのが面白い。
脚本はどうもこうして何度も何度もやり直しを受け、完成するそうだ。
エンタテインメントとはいえ、案外正直に書かれた「お仕事小説」といえる。