- カテゴリ:一般
- 発売日:2019/03/14
- 出版社: 駒草出版
- サイズ:19cm/334p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-909646-12-5
読割 50
紙の本
高田馬場アンダーグラウンド
著者 本橋 信宏 (著)
手塚治虫、江戸川乱歩、「神田川」(かぐや姫)から、ビニ本、自販機本、ブルセラ、フードルまで、“伝説”はこの街で生まれた。「東京最後の異界鶯谷」の著者が、早稲田大学のお膝元...
高田馬場アンダーグラウンド
高田馬場アンダーグラウンド
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
手塚治虫、江戸川乱歩、「神田川」(かぐや姫)から、ビニ本、自販機本、ブルセラ、フードルまで、“伝説”はこの街で生まれた。「東京最後の異界鶯谷」の著者が、早稲田大学のお膝元・高田馬場を訪ね歩く。【「TRC MARC」の商品解説】
手塚治虫、江戸川乱歩、「神田川」(かぐや姫)から
ビニ本、自販機本、ブルセラ、フードルまで
“伝説”はこの街で生まれた。
この地を40年追い続けたノンフィクション作家が
満を持して放つ、東京の異界シリーズ第5弾!!
高田馬場には青春の屍が埋まっている。
駅前にそびえ立つ巨大な石棺のような複合型ビル・ビッグボックスは、過ぎゆく青春を追悼する墓碑銘だ。
高田馬場駅前広場は今日も若者たちで埋まり、夜中になれどもざわめきは消えず、咆哮が夜空に跳ね返る。
毎春、希望に燃えて大学に入る者、挫折を胸にしまい込み予備校に席を置く者、卒業してこの地を離れる者。恋を成就する者、恋に破れ失意のまま消えていく者。若者たちは集まり散じて青春を名残惜しむ。
私が初めてこの地を踏みしめたのは一九七四年、十八の夏だった。
高田馬場は私の青春時代から四十年以上におよぶ浮き沈みとともに、常に私に寄り添っていた。
私をとらえて放さないこの地には、いったい何が埋まっていたのだろう。
鶯谷・渋谷円山町・上野・新橋と東京の陰に咲く土地を歩き、過去を振り返り、そこで働く、生きる人々を追い求めた異界シリーズを書き下ろしてきた。
私にとって五冊目にあたる異界は、絶望や希望を抱きながら生きてきたこの土地である。
漫画の神様・手塚治虫は高田馬場の何に惹きつけられたのか。
「神田川」はいかにしてフォークの聖地となりしか。
江戸川乱歩が高田馬場で本業以外に営んだある仕事とは。
なぜ高田馬場にエロ本出版社が乱立し、栄華を極めたのか。
政財界人御用達と言われた高田馬場の「伝説の風俗店」とは。
「ブルセラ」と呼ばれる使用済み女性下着は、なぜこの街で売れつづけるのか。
駅前にそびえ立つ複合型ビル・ビッグボックスは何を見つめてきたのか。
陸軍の街として栄えた土地にいまも残るミステリーとは。
高田馬場で殺された悲劇の女優とは。
私の父はいったいこの街で何を夢見て、何を隠していたのか。
半世紀近く、この街をさまよい歩いた私自身の足跡を探ることが、高田馬場の知られざる姿を浮かび上がらせることになるだろう。
この街の磁力とはいったい何か、を。(まえがきより)【商品解説】
目次
- 第一章 父と陸軍と高田馬場
- 駅を埋めつくす黒い雲海/高田馬場が東京の入口だった/地名にはなかった高田馬場/戸山公園は〝出る〟/ベッドタウンの夢
- 第二章 ビッグボックス広場の憂鬱
- ビックボックス出現/外壁に描かれた全裸ランナー/作家たちの早稲田/早稲田政経の関門/父と私と大隈講堂/京浜工業地帯の彼女/人生初のキス/チェリーな夜/血で染まったキャンパス/軍国少年とアンチ巨人
- 第三章 『神田川』はいかにしてフォークの聖地となりしか
- どぶ川と神田上水/映画『神田川』に映った時代/三畳一間の青春/南こうせつへの挑戦状/『神田川』の誕生/五分間の奇跡/奇跡の百五十万枚/言葉のなかにメロディがあった/草刈正雄の『神田川』
- 第四章 鉄腕アトムに秘められた高田馬場の謎かけ
著者紹介
本橋 信宏
- 略歴
- 〈本橋信宏〉1956年埼玉県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。ノンフィクション、小説、エッセイ、評論を執筆。著書に「裏本時代」「東京最後の異界鶯谷」「上野アンダーグラウンド」など。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
あの日々が蘇る
2019/05/24 13:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タンタン - この投稿者のレビュー一覧を見る
早稲田OBに限らず青春時代を高田馬場周辺で過ごした者にとっては、懐かしさで胸がいっぱいになる本です。
一気読みできる内容ですが「BIGBOX」「さかえ通り」「早稲田松竹」等々・・・、さまざまな思い出が蘇り、ページをめくる手が思わず止まってしまいました。
今度の休みに久しぶりに高田馬場を散策してみるか・・・そんな気分になっています。