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商品説明
大阪島之内に生まれ、町人学者の伝統を受け継ぐ著者が、大阪ことばで「道頓堀」「正月行事」「上方子ども絵本」「生玉人形」「上町台地」など、なにわの古今の文化を縦横に語りつくす。『読売新聞』連載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
大阪暮らし八十八年。
大阪島之内に生まれ、町人学者の伝統を受け継ぐ著者が、大阪ことばで、道頓堀・正月行事・上方子ども絵本・生玉人形・上町台地など、なにわの古今の文化を縦横に語りつくす、着物姿のエッセイ集
「大阪のもんやったら、何でも好きです」。折に触れて、そうおっしゃる肥田晧三さんは、……昭和二十年の大阪大空襲で大阪・島之内の自宅を焼かれ、長く闘病生活を送られ……その逆境の中、病床で読んだ雑誌『上方』をはじめとした書物によって蓄えられた該博な知識を血肉とされたのだと思います。(後記)【商品解説】
目次
- はしがき 肥田晧三
- 凡例
- 戦災/上方落語/藤沢桓夫/織田作之助/石濱恒夫/北野恒富/道頓堀/正月行事/OSK/宝塚歌劇/大阪大空襲/松旭斎天勝/戦後のジャズ/食満南北/宇崎純一/立版古/大正の大阪/上方子ども絵本/戦後大阪の出版/『郷土研究 上方』/木村蒹葭堂/耳鳥斎/四条派/生玉人形/生田南水/上町台地/歌舞伎
- 後記 滝北岳
著者紹介
肥田 晧三
- 略歴
- 〈肥田晧三〉昭和5年大阪生まれ。大阪府立中之島図書館の非常勤嘱託などを経て、関西大学文学部教授を務めた。専門は書誌学、大阪庶民文化、上方落語史など広範囲にわたる。著書に「上方風雅信」など。
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紙の本
古き上方文化を知り自ら体現している稀有な研究者 肥田先生の上方文化発掘継承
2019/03/27 10:05
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
大阪のこれからも気になる今日この頃ですが、そういう時こそ昔に学ぶことが近道だったりします。大阪の文化を知り尽くした肥田晧三さんが、読売新聞 夕刊(関西、木曜)文化面に連載中の「再見 なにわ文化」をまとめた本。島之内生まれの肥田晧三さんによる本書は、失われてしまったかも知れない町人の町・大阪の文化を、「もう一度見る」試みです。大阪の文化を、落語、文学、画家、雑誌、歌舞伎、郷土玩具、大阪松竹少女歌劇、立版古、と縦横無尽にめぐる本です。その博識、その衒わない語り口、楽しくも感に入ります。