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商品説明
この地上に生かされて、多くの美しい魂と出会い、よきものを識った喜びと感謝−。戦前・戦中・戦後の苦しい時、そして今の日本を朗らかに生きつないできた著者が綴る、祈りのエッセイ集。【「TRC MARC」の商品解説】
この地上に生かされて、多くの美しい魂と出会いよきものを識った喜びと感謝を綴る祈りのエッセイ。戦前・戦中・戦後の苦しい時、そして今の日本を朗らかに生きつないできた自己史=自分史が貴重な時代史となっている。
自らの魂を形づくってくれた幼少の頃の思い出、日々の暮らしを彩り生きる糧をくれる木々や花や食べ物たち、その生命あるものたちのありがたさ、さらにこのいのちを日々間違いなく生きるために、出会い出会った人への限りない感謝と哀惜、最後に人はなぜ生きるのか、どうしたら全き生を生きていけるのかを考える「ファウスト」のことなど、この地上に生かされて、多くの美しい魂に出会い、よき人よき物を識ったことのよろこびと感謝をつづる今日と明日へのの祈り。
木々も草も花も人も、すべて生命あるもの、生かされているものは外観の如何を問わず、生きる意味が与えられている。だからこそ感謝して、率直にお礼を申し上げる常々の心と、それをすぐに行動に移すことができる力を失わないようにして、あの微笑のまなざしに「出会う」ことができるように願っていこう、と書き進める。
さらに、人間は生来孤独な生を営むものだが、生きて歩んでいく道で多くの人と出会う。また、何人もの人がこちらへとやってきて出会ってくれる。それが魂の深みに達するかどうかは、天からの恵みとしか言いようがないが、人生にはしかし必ずそのような機会が用意されており、それを自分のものにできる人は幸せである。素直な「人との出会い」を可能にする魂の柔軟さと純心さを、幼い魂に育ててやりたい、自らのうちに育てていこう、と続けていく。
そして「人間の真の強さは、ひとりで神の前に立てるかどうか、そして人のためにとりなしの祈りを祈れるかどうかで決まる」とも書くエッセイ集である。【商品解説】
目次
- はじめに/Ⅰ 忘れがたき幼・少年の頃/Ⅱ 生命あるもの/Ⅲ いのちを育てる/Ⅳ 『ファウスト』/あとがき
著者紹介
小塩 節
- 略歴
- 〈小塩節〉1931年長崎県生まれ。東京大学文学部独文科卒。東京杉並・ひこばえ幼稚園園長。中央大学名誉教授。ドイツ連邦共和国功労一等十字章受章。著書に「ドイツのことばと文化事典」など。
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紙の本
『ぶどうの木のかげで ─今日の祈り、明日のうた─』
2019/07/19 20:56
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
幼い日の思い出を語りたずさわる幼稚園のエピソードを綴ったかと思えば、木にまつわる薀蓄を傾け、森鴎外や『ファウスト』についての試論を披露する
好奇心のおもむくまま縦横に書き記した文章を編んだ味わい深いエッセイ集
著者は官民の要職を歴任し、ことし(2019年)1月に米寿を迎えたドイツ文学者
《苦笑なさりつつ、ある種の時代史として、過ぎゆく時代時代の出来事や雰囲気を感じとっていただければ幸いである。》
『聖母の騎士』などに掲載された文章を一冊に