- 販売開始日: 2020/01/28
- 出版社: 言視舎
- ISBN:978-4-86565-155-3
生きることばへ
著者 金子直史
《人は普段、いつもの平穏な日常が続くことを疑わない。だから思いも寄らない病や命の危険に突然直面すると、未来への不安、死への恐怖が避けようもなく広がる。そこで人の生、そして...
生きることばへ
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商品説明
《人は普段、いつもの平穏な日常が続くことを疑わない。だから思いも寄らない病や命の危険に突然直面すると、未来への不安、死への恐怖が避けようもなく広がる。そこで人の生、そして死は、どう見えてくるだろう。その問いに正面から向き合った文化人らの作品を読み解きながら、生きるための希望を探りたい。》本文より
特別寄稿 窪島誠一郎 解説 黒川創
【登場する主な書物】
正岡子規『病牀六尺』、中江兆民『一年有半』、高見順『死の淵より』、原民喜『夏の花』、保阪正康『「特攻」と日本人』、島尾敏雄・吉田満『特攻体験と戦後』、石牟礼道子『苦海浄土』、鶴見和子『遺言』、真木悠介『時間の比較社会学』、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』、柳田国男『遠野物語』、奥野修司『魂でいいから、そばにいて』、若松英輔『魂にふれる』、石内都『ひろしま』、フランクル『夜と霧』、目取真俊『水滴』、大城立裕『カクテル・パーティー』、大田昌秀『沖縄 鉄血勤皇隊』、岡本太郎『沖縄文化論』、吉村昭『関東大震災』、津村節子『紅梅』、西部邁『西部邁 自死について』、北条民雄『いのちの初夜』、ソンタグ『隠喩としての病い』、小田実『「難死」の思想』、小林秀雄『ドストエフスキイの生活』ほか
目次
- まえがき──共同通信社 文化部長 加藤義久
- 「生きることばへ」
- 「命の叫び」を画布に──戦没画学生慰霊美術館「無言館」
- 病を楽しむという境地──俳人・正岡子規「小さな世界」の輝き
- 豊かな感受性と闘う意志──スーザン・ソンタグ 生の美しさ、揺るがない軸
- 恐れに屈しない快活さ──中江兆民「一年半は悠久なり」
- 祈りを収める小さな函──高見順「なまの感慨」
- 無数の死の悲しみを受けて──原民喜 生と死の記憶を胸にたたえ
- 日常の奥底、止まる時間──被爆者にとっての記憶とは
- 特攻というあまりに特殊な死の形態──戦争による生死の意味
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