「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
紙の本
なぜならそれは言葉にできるから 証言することと正義について
著者 カロリン・エムケ (著),浅井晶子 (訳)
暴力をうけた人はなぜ、「それ」を言葉にできなくなるのか。ナチスの強制収容所、ユーゴ戦争における集団強姦など、極度の非人間的状況から生還した人たちの証言を紹介し、極限体験が...
なぜならそれは言葉にできるから 証言することと正義について
なぜならそれは言葉にできるから――証言することと正義について
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
暴力をうけた人はなぜ、「それ」を言葉にできなくなるのか。ナチスの強制収容所、ユーゴ戦争における集団強姦など、極度の非人間的状況から生還した人たちの証言を紹介し、極限体験が人から言葉を奪う過程を丁寧に考察する。【「TRC MARC」の商品解説】
暴力をうけた人は、それを話すことができるだろうか。周囲の人はそれを聞くことができるだろうか。
暴力は、日常の「こうであるはずだ」という約束を壊す。世界で生きていく前提が崩れてしまうのだ。だから、何が起こったのかを認識するのにとても時間がかかる。その話を聞いた人も、言われたことを即座に理解することはできない。
けれども、暴力は世界中で蔓延し、ある日突然被害者になる人は増え続けている。世界への信頼を打ち砕かれた人が、ふたたび世界へと戻って来られるために、私たちは何ができるだろうか。
著者エムケは戦地を取材し、さまざまな人と出会う。そこから、「語ること」「聞くこと」「聞いたことを伝えること」について考えていく。
語ることを強いるのではなく、言葉にできないとするのでもなく、「それでもなお語る」ことを探ること。口ごもりながら、断片的に語るとき、そこには空白があり、謎があるかもしれない。だからこそ「それ」は言葉にできる。
語りの首尾一貫性ではなく、聞く人が「それ」を聞けるかが、世界への信頼を取り戻す鍵となる。
出会った人々の言葉とともに、旅するエムケの生活や思い出が、普遍的な考察へとつながっていく。温かく、深みのあるエッセイ。【商品解説】
目次
- 「なぜならそれは言葉にできるから」――証言することと正義について
- 序章/1 さまざまな証人、または――我々に語るのは誰か?/2 精神的打撃、または――「理解しようと試みない」/3 「物体」への変身/4 二重化、または――リズム、儀式、物、脱出/5 去る、または――沈黙の時/6 信頼、または――それでも語る
- 他者の苦しみ
- 拷問の解剖学的構造
- リベラルな人種差別
- 現代のイスラム敵視における二重の憎しみ
- 故郷――空想上の祖国
- 民主主義という挑戦
- 旅をすること 1
- 旅をすること 2――ハイチを語る
著者紹介
カロリン・エムケ
- 略歴
- 〈カロリン・エムケ〉1967年生まれ。ジャーナリスト。レッシング賞、ドイツ図書流通連盟平和賞など受賞。著書に「憎しみに抗って」など。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む