- カテゴリ:小学生
- 発売日:2019/11/15
- 出版社: ポプラ社
- サイズ:20cm/231p
- 利用対象:小学生
- ISBN:978-4-591-16420-4
読割 50
紙の本
故郷の味は海をこえて 「難民」として日本に生きる (ポプラ社ノンフィクション 平和)
著者 安田菜津紀 (著・写真),認定NPO法人難民支援協会 (著)
彼らはなぜ、国を離れなくてはならなかったのか。日本に暮らす難民が、故郷の料理をふるまいながら語ってくれたことを紹介。彼らのたどってきた道のりをひもとく。Q&Aも収録。ウェ...
故郷の味は海をこえて 「難民」として日本に生きる (ポプラ社ノンフィクション 平和)
故郷の味は海をこえて 「難民」として日本に生きる
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商品説明
彼らはなぜ、国を離れなくてはならなかったのか。日本に暮らす難民が、故郷の料理をふるまいながら語ってくれたことを紹介。彼らのたどってきた道のりをひもとく。Q&Aも収録。ウェブサイト『論座』連載を加筆し書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
なぜ国を離れなくてはならなかったのか。どうやって日本にたどりついたのか。本書は、日本に暮らす「難民」とよばれる人たちがたどってきた道のりを、故郷の料理に宿された記憶からひもとくノンフィクションです。「難民」とは、紛争や人権侵害などから自分の命を守るためにやむを得ず母国を追われ、逃げざるを得ない人たちのこと。テレビやネットなどで「難民」という言葉はよく見聞きしますが、海をへだてたどこか遠くの国に存在している人たち、と思いがちです。でも現実に、2018年に日本で難民申請をした人びとは1万493人もいます。それに対して、同じ年に難民認定を受けたのは、わずか42人です。なぜこのようなことになるのでしょうか。何らかの事情で国を追われ、命からがら日本に逃れてきた人びとは、先が見えない不安の中、尊厳と希望をもって生きていかなくてはなりません。それには、日本の社会のなかで受け入れられることが必要です。まずは私たちが難民について「知る」こと、無関心でいないことが大切なのです。
<目次>
1章.シリア・穏やかな「日常」の香り / 2章.ミャンマー・キッチンから笑顔を運ぶ / 3章.ロヒンギャ・ロヒンギャと日本のかけ橋に / 4章.ネパール・拷問から逃れて日本へ / 5章.バングラデシュ・家族との再会を夢見て / 6章.カメルーン・引き裂かれた母と娘 / 7章.カンボジア・内戦を生きぬいた味【商品解説】
目次
- 故郷の味マップ
- 1 シリア 穏やかな「日常」の香り コーヒー
- 2 ミャンマー キッチンから笑顔を運ぶ ラペットゥ
- 3 ロヒンギャ ロヒンギャと日本のかけ橋に モヒンガ
- 4 ネパール 拷問から逃れて日本へ ダルバート
- 5 バングラデシュ 家族との再会を夢見て ビリヤニ
- 6 カメルーン 引き裂かれた母と娘 オクラスープ
- 7 カンボジア 内戦を生きぬいた味 コーサイッチュルーク
- Q&A
- 世界でどれくらいの人が故郷を追われているの?
著者紹介
安田菜津紀
- 略歴
- 〈安田菜津紀〉1987年神奈川県生まれ。上智大学卒。Dialogue for People所属フォトジャーナリスト。著書に「それでも、海へ」「写真で伝える仕事」など。
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食欲をそそる料理写真と人生の重さと
2020/01/25 05:09
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投稿者:たら - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず特筆すべきことは、テーマ以前に料理写真がすばらしいこと。
香りや味まで伝わってきそうなカラー写真の数々は「飯テロ」状態で、これはもう立派なグルメ本だ。
だがその料理を作った人々は文字通りの「テロ」から逃げるなど、命の極限状態を体験し、日本にたどり着いてからも艱苦の人生を歩んだことが語られる。
美しく美味しそうな料理は、それぞれの土地で長く育まれた文化の証ーそう思うと何とも言えない。
せめて、来日後のより良い人生のためにと、適切な難民受け入れの社会的システムと法整備の必要を強く感じさせられた。