四角い光の連なりが

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一年ぶりの新刊は鉄道テーマの連作短編集。
猫の呪縛からは解放されたのかな、と思ったら、まだ少し引っ張られてるのね。
最後の落語の噺が長編に繋がるといいなぁ。

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(全ての短編が良かったが)尻上がりに好きな話が収められていた。
特に最後の作品の題材である落語には全く興味はないが、非常に引き込まれる話だった。

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どの話も温かく、誰かの為に一生懸命にしようとする姿が、応援したくなりました。お気に入りはタイガースの話。彼女が迷子のポーランド人の存在が嘘じゃないって解ってくれて良かった。

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温かい、とても読後感の良い会心の短編集。
タイトルも良いなあ。

これまでの越谷作品とはイメージが違うけど、面白さは勝るとも劣りません。今作は名脇役が音楽ではなく、鉄道に関わる音や風景等に置き換えられております。

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最初タイトルの意味が判らなかったのですが、列車の窓の事なのですね。
そのタイトルが示すように、列車に絡む短編集。「やまびこ」「タイガースはとっても強いんだ」「二十歳のおばあちゃん」「名島橋貨物列車クラブ」「海を渡れば」の5編。もっとも列車は背景として使われているだけですし、4編目に至っては貨物列車なので”四角い光”も無いのですが。
父の葬儀に向かう列車の中の中年男の回想、少年の日記、落語家の一人語り、色んなバリエーションを使い分ける温かく優しい物語。
悪くは無いのだけど、どこか鮮やかさに欠けるのか、印象が薄い気がします。

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電車が背景に入った5つの短編。

「やまびこ」故郷に帰る電車の中で出会った若い子と、昔の自分、父親。今、父になった自分と自分の息子。
「タイガースはとっても強いんだ」
タイガース必勝のジンクスを守るべく、家を出た主人公の1日は⁉︎
リズム良くてすっごく面白くて2回読みました。
「二十歳のおばあちゃん」ちょっとファンタジー要素のある短編。今時の孫娘がおばあちゃんと旅する間の心理描写も良かったです。
卒業文集の作文の定で書かれた「名島橋貨物列車クラブ」
落語の小噺の定で書かれた「海を渡れば」高座を聞いてるような感じで人情味を味わえます。

5作品ともあたたかい作品でした。
1作目から4作目まで主人公がどんどん年若になっていくのですが、そこも回顧っぽくて良い感じです。

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電車にまつわる短編集。
タイトルは電車のこと、素敵な表現だ。

「やまびこ」「タイガースはとっても強いんだ」
「二十歳のおばあちゃん」「名島橋貨物列車クラブ」「海を渡れば」の5編。

特に鉄オタでなくても
電車は人に馴染みのあるものと思っているのは
私が電車で移動できる場所に住んでいるからだろう。
毎日通勤で使うし、どこかに出かけるときは
まず乗り換えを検索するものなぁ。

それぞれがそれぞれにとてもやさしくていい話だった。
「名島橋貨物列車クラブ」みたいな話は好き。
すぐにドラマにできそうだ。

やまびこもサンライズもは乗ったことないけど
馴染み深いんだよなぁ。これが(笑)お仕事がらみだけれど。

「タイガースはとっても強いんだ」は
土地勘あり過ぎて面白かった。
阪急やJR沿線からは同じ市内でも
甲子園は近くて遠いので
宝塚住まいのお嬢が甲子園に行ったことなくても
不思議じゃない。
「オー、タイガーボーイ！」「迷子のポーランド人おった！」と
テンポよく笑わせてくれる。
阪神戦のある日の大阪駅周辺の
阪神電車への乗り換え経路はは結構面白い。

他の電車の話も読みたいなぁ。
続編所望！

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中編が5つ．特に「名島橋貨物列車クラブ」が面白かった．原颯太の作文の形で、松尾塁人と伊藤萌香とのナジカ部の動きを記録しているが、萌香と颯太のほのぼのとした気持ちのやり取り、塁人の奇抜な行動、何かほっとするような読後感を得た物語だった．「二十歳のおばあちゃん」は付き添い役の美羽がおばあちゃんのバイタリティーに圧倒される顛末は楽しめた．「海を渡れば」では勾梅亭一六の落語家への修行話も笑える．

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四角い光の連なり、列車の窓の明かり。
列車に乗って人生を振り返ったり、人生を変える出来事があったり。
列車の旅は飛行機や長距離バスと違っていろんな人が入れ替わり立ち替わり一緒になる。そこが人生とリンクするのかな。
最後の落語は話は良かったけど、語り調が読みにくく感じた。

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電車をテーマにした連作ですね。
読み易くて面白かったです。
ただ、それだけです。
自分には軽く感じてしまいます。
それが良さなのかな。

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列車は時刻通りに走るけど、乗った人にはそれぞれの想いがある。それを淡々と書かれてあって、後からじわっーと込み上げてくる本でした。

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「名島橋貨物列車クラブ」が好き。男子小学生の幼いような大人びたような感情、友達やら同級生の女の子やらの距離。読んでいてとても気持ちが良かった。