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紙の本
バフチン カーニヴァル・対話・笑い 増補 (平凡社ライブラリー)
著者 桑野隆 (著)
バフチンの根幹を貫く「対話原理」に透けて見えるのは、全体主義へと向かうイデオロギー状況に対峙し、境界線上を行き来しながら格闘した思想家の姿。「ロシアの巨人」の知られざる全...
バフチン カーニヴァル・対話・笑い 増補 (平凡社ライブラリー)
増補 バフチン
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商品説明
バフチンの根幹を貫く「対話原理」に透けて見えるのは、全体主義へと向かうイデオロギー状況に対峙し、境界線上を行き来しながら格闘した思想家の姿。「ロシアの巨人」の知られざる全体像を描く入門書。説明を追加した増補版。【「TRC MARC」の商品解説】
文学論で著名なバフチンだが、じつは哲学、言語学、記号論等々をまたぐ領域横断的な知のあり方が本領。その巨大な知の全体像をあますところなく描く最良の入門書。平凡社新書『バフチン――カーニヴァル・対話・笑い』(2011年刊)の増補版。【商品解説】
著者紹介
桑野隆
- 略歴
- 〈桑野隆〉1947年徳島県生まれ。元早稲田大学教授。専攻はロシア文化・思想。著書に「危機の時代のポリフォニー」「バフチンと全体主義」「未完のポリフォニー」など。
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難解ではありますが、バフチンの思想の全体像が垣間見られる良書です!
2020/05/08 09:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、ロシアの哲学者であり、思想家でもあり、また文芸批評家、記号論者でもあったミハエル・ミハイロビッチ・バフチンとその思想について書かれた入門書です。バフチンは、対話理論・ポリフォニー論の創始者であり、また記号論のタルトゥー学派の祖としても知られる人物です。バフチンは、1920年代にソ連で勃発した文学・美学論争に積極的に関わりましたが、彼の仕事が広く知られ評価されるようになるのは1960年代にロシアの学者によって再発見されてからです。バフチンは、 真理とは、特定の視点によっては表現することはできず、どれほど複雑かつ高度なものであっても、つねに複数の認識の視点と、ひとつの視点との相違は還元不可能なままに残ると考え、この相違を還元不可能なものと見る視点からは、複数の限定的な視点をより高次の複雑かつ総合的なひとつの視点によって完全に汲みつくし、代替することはできないということを説いています。同書の構成は、「第1章 不可欠な他者」、「第2章 交通のなかの記号」、「第3章 ポリフォニーと対話原理」、「第4章 脱中心化」、「第5章 民衆の笑い」、「第6章 カーニヴァル化とグロテスク・リアリズム」となっており、なかなか難解ですが、バフチンの思想の全体像が垣間見られる一冊です!