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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/03/30
- 出版社: 筑摩書房
- サイズ:19cm/162p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-480-87405-4
読割 50
紙の本
仁義なき聖書美術 旧約篇
著者 架神恭介 (著)
暴力と欲望、希望と信仰が織りなす聖書の世界は、美術作品としてどのように表現されたか。旧約聖書の物語を広島やくざ風に語り直して紹介し、美術作品の読み解き方を案内する。『芸術...
仁義なき聖書美術 旧約篇
仁義なき聖書美術【旧約篇】
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商品説明
暴力と欲望、希望と信仰が織りなす聖書の世界は、美術作品としてどのように表現されたか。旧約聖書の物語を広島やくざ風に語り直して紹介し、美術作品の読み解き方を案内する。『芸術新潮』掲載に書き下ろしを加えて書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
西洋美術の大テーマ、旧約聖書。大親分ヤハウェの大活躍と大虐殺、対する人類の苦悩と希望はどのように表現されてきたのか。やくざ風物語と作品鑑賞で読みとく。【商品解説】
著者紹介
架神恭介
- 略歴
- 〈架神恭介〉1980年生まれ。広島県出身。早稲田大学卒業。作家。
〈池上英洋〉1967年生まれ。広島県出身。東京藝術大学大学院修士課程修了。東京造形大学教授。
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紙の本
人類総やくざ、いやさ、そもそも神様が大親分
2020/05/20 23:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
後半は割と普通の旧約聖書を題材とした絵画の説明です。図版が豊富で分かりやすいです。前半が不条理ギャグのようなので、フォローの役割もあるのかもしれません。
この本を特徴づけているのは前半で、「序章」から余りにも可笑しくて大笑い。こんな世界があっていいのか!?
神が自分に似せてやくざをつくった、という設定なので人間もやくざですね、みんな。しかも流暢な広島弁を話しているのが異様な臨場感にあふれています。(感心したのも道理で著者は二人とも広島県出身でした)
語り口が余りにも面白く、てもなぜかぴったり合っていて、傑作です。
だって、やくざということになれば、神様(大親分)が気分に任せて無体な命令を(人類滅亡の大洪水をおこすとか、信者、いや、子分におまえの息子を生贄にしろとか)発したりしても、やたらと人間同士が争ったりしても「大親分の言うことには逆らえないよね…」「ああ、抗争になるよね…」と納得するので、意外と、この設定で聖書世界は説明できるのでした。聖書における「なんなのだろう、この理不尽な展開は?酷くないだろうか?」という悩みがなくなってスムーズに読めるのです。
よく考えてみると、日本神話だって、天上のシマはあまてらすの姐さんが仕切ってて、弟のすさのおはちょいと乱暴者なので破門されて天下って大蛇を退治したらドスが大蛇のお腹から出てきて……と、応用もきくではありませんか……
続編で新約聖書編も出ていますが、こちらも傑作です。二冊揃って久しぶりに大笑いさせて頂きました。