紙の本
スマイルハンター
2020/03/27 03:40
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
憑依作家雨宮縁の第一巻を読んで、着想の面白さを感じました。次作につづくとありましたが、今から楽しみです。猟奇殺人の裏に潜む犯罪者との心理戦がいままでにない作品になっていると思いました。
電子書籍
面白かったけど
2023/07/09 06:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まかゆら - この投稿者のレビュー一覧を見る
変幻自在
己の書くミステリーの主人公になりきるミステリー作家雨宮縁が解く殺人事件
警察と協力してではなく独自に解いていきます
面白かったけど
ただ、ピュアすぎる蒲田くんが好きじゃない
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うーん、こういうのもありですね。続きを読んでみたいです。幸福な人の不幸をみたいってありがちですが、キャラクターの設定が興味深いですね。
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しかしよくもこんなに並行していろんなシリーズを書けるもんです。女刑事が終わっても婦人警官。曳き屋は変わらず、微生物学者が出てきたりして、今度は憑依作家って。死者の霊を呼び出して事件を解決する作家かしらんと勝手に決めつけていたら、憑依っちゅうより「なりきり」やん。面白い。
しかもそのなりきり作家が主人公というわけでもないんです。作家のひらめきに振り回されるはめになる担当編集者とフリー装丁家の渋面が可笑しい。事件はやっぱり陰惨だけど、また楽しみなシリーズが増えました。
このなりきり作家の正体はいつか明かされるのでしょうかねぇ。
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幸せの絶頂で大切な人を亡くし、悲しみの淵に沈む人たち。不幸だけれどよくあること、と思われたものの、その裏に何者かの悪意があったとしたら。幸せが盤石のものであるとは限らないのはわかっているけれど、こういう奪われ方をするのは許せません。ただ、幸せな人に妬みの悪意を向ける人は多くないような気もするので。わからないでもない、のかな。見ず知らずの他人の不幸を自分の幸せだと思えるような歪んだ生き方はしたくない……。
不可解な事件の解決に手を貸す謎の作家・雨宮縁。この人のキャラが凄まじいまでのインパクト。事件そのものよりもこの人が何者なんだ、というほうが最大の謎かもしれません。謎めいたラストもまた気にかかるところで。続きの気になるシリーズです。
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内藤さんの話にしては穏やかに可愛らしく始まったなと思ったら10ページと保たなかった。毎回つかみが凄まじい。
真ん中にいる縁先生のキャラクターもあって展開はとても非現実的で、どんなサイコが犯人なのかと思いきや、分かってみれば犯罪を犯した理由も人物も普通にあり得そうな普通に社会に紛れていそうなおじさんで。
やっぱり内藤さんの話の現実と非現実の絶妙な割合、大好きです。
続きそうなので楽しみ。
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2020/7/22
売れまくり内藤了。ついに祥伝社に登場。
そして続くらしい。いいね。
内藤了先生ご本人も覆面作家やん。
直接会って男女も年の頃も不明の変装ってどんだけ。
売れっ子作家は、出版社の実力(=編集者の実力)で作品のレベルが変わるんじゃないか?という仮説が私の中にあるんだけどこちらも当てはまってると思う。
最大の要因は主人公雨宮縁が正体不明で愛せないとこかな。
やはり血の通った人を愛してしまうやん。
装丁屋の蒲田さんは愛せます。あれ?主人公はこっちかな?
とは言え内藤先生。今後どう変化していくのか期待してます。
会話とか登場人物の語りの部分の言葉のチョイスが相変わらず私の感覚にぴったりですごく自然。
好きやわぁ。
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憑依作家雨宮縁シリーズ。秘書の庵堂さんと共に謎多き主人公(どちらかというと蒲田の方が主人公か…)で、正体が気になるところ。
ネットにあげられた幸福な笑顔の家族写真を撮られた人たちに不幸をもたらすスマイルハンターを暴く5人。どんな結末か気になってあっという間に読めるところは毎度すごい!
ただ蒲田の性格にイライラ感を感じてしまって、比奈子ちゃんや恵平ちゃんシリーズに比べて、心穏やかに読めなかったかも…。雨宮さんは結構一筋縄ではいかないキャラで逆に好き。
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幸せいっぱいの夫婦の夫が事故や自殺を装って次々に殺されていく。何か違和感を感じていたフリー装幀家の浦田は、編集者に変人推理作家雨宮縁を紹介される。雨宮はこの事件に興味を持ち、犯人に罠を掛けようとする。
次々に姿を変えて、年齢及び性別不明の雨宮がなかなか面白い。あっけなく犯人は捕まってしまう。その辺りも含めて、もう少し書き込みが欲しいところ。
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人畜無害な元出版社勤務の青年のお仕事話から始まり、2章まではこの話はどこに向かうんだろうという感じですが、3章以降がぜん面白くなります。
状況から犯罪を抽出し犯人を追い込んでいくので、クリミナルマインドっぽい感じ。したがって、描かれる犯罪はかなり胸糞悪いです。
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やはり内藤さんの小説は面白い。
自分の書いている作品の主人公に憑依して生活。変人? とも思ったりもしたけど、フロイトとかも変人だった(;^_^A
自殺ではないかとおもわれた事件が他殺だったらというところが面白かった。
続きを一気に読んでしまいそうで怖い……。
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執筆中の作品に合わせて容姿まで老人→熟女→美少年へと変えてしまう、正体不明の作家・雨宮縁が猟奇殺人犯を狩るシリーズの一作目らしい。あまりに突拍子がなさ過ぎる雨宮縁は後景に引っ込ませて、普通の人の装丁マンの目線で物語は進む。この辺りはやっぱりうまい。ただ物語が本格的には動き出していない印象で、なんとなく肩透かしを食ったような印象もある。
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最後まで読んで「これからかー…」ってなる、
内藤了の小説。
次の話から縁が魅力的な人物になっていくのかな?
次、もう文庫で出てた。読むしかない。
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雨宮縁はなかなかクセの強いキャラ。ちょっとついていけないかな。
その代わり、脇を固める蒲田他の面々は地に足のついた感じで、彼らを通じて、たいへんわかりやすく話が進んでいく。
それにしても犯人が胸糞だった。あいつはイッテヨシ。
でも、現実にも、同じ思考の人がいそう。犯人ほどのことはやらなくても、これ見よがしに幸せをひけらかしているように感じたら、ちょっとは嫌な目に遭えばいいと思うような。
ちょっと嫌な感じを、前面に出して問題化するのが上手な作者さんだなあ、と思った。
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人のスマイルを切り取り、その後絶望の顔を撮るカメラマンが犯人であった。それを追い詰める探偵がとても濃いキャラクターで作家であり、その主人公を自分が演じるというかその人物になりきる。その小説家縁が犯人に、興味を持ち、捕まえていく話。次回作も読みたくなりました