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紙の本
植物のすさまじい生存競争 巧妙な仕組みと工夫で生き残る (SBビジュアル新書)
著者 田中修 (著)
植物の世界では、日夜、どのような生存競争が繰り広げられているのか? 静かに暮らしているように見えて、子孫を残すために「知恵」をめぐらせ工夫をこらしている、植物たちの秘めら...
植物のすさまじい生存競争 巧妙な仕組みと工夫で生き残る (SBビジュアル新書)
植物のすさまじい生存競争
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商品説明
植物の世界では、日夜、どのような生存競争が繰り広げられているのか? 静かに暮らしているように見えて、子孫を残すために「知恵」をめぐらせ工夫をこらしている、植物たちの秘められた「生き残る力」を解説する。【「TRC MARC」の商品解説】
私たちのまわりに育つ植物は静かに暮らしているように見えます。でも、植物が生きていくためには、栄養をつくるために必要な光、根を生やせる土地、吸収する水や養分が必要です。新しい植物がその場所に侵入してくれば、自分たちの暮らしが脅かされるので、自分たちの静かな暮らしを守るために、侵入してきた植物と闘わねばなりません。自分が新しい生育地を獲得するために、離れた場所に移動すれば、そこにすでに育っている植物たちと闘わなければなりませんから、発芽した芽や根には、戦う力がなければなりません。生育する場所が獲得できても、夏の暑さや冬の寒さとは毎年、闘わなければなりません。夏には紫外線や灼熱の太陽の強い光に耐えねばなりません。動物に食べ尽くされない工夫も凝らさなければなりません。人間とも共存、共生しなければなりません。人間は、必要な植物なら共存共生し、大切にしますが、必要ない植物にはひどい仕打ちで、その場から追い払おうとするからです。静かに暮らしているように見える植物たちも、すさまじい生存競争に打ち勝つための力を隠しもっているのです。植物たちは、自分が生き残り、子孫を残すために、自分の力を秘め、知恵をめぐらせ、さまざまな工夫を凝らしているのです。【商品解説】
激しい生存競争が繰り広げられる植物の世界【本の内容】
目次
- ■第1章 枯れ滅びないための戦い
- (1)光を求める力
- クズカズラ(葛蔓)とは?
- クズのすごい成長力とは?
- クズの成長力を支えるのは?
- クズは、ゴミの生まれ変わり?
- アメリカで、「侵略者」とよばれても!
- 背丈を伸ばす「徒長」とは?
- 光のくる隙間を求めて伸びる性質とは?
- ツルが巻きつく性質とは?
著者紹介
田中修
- 略歴
- 1947年、京都府生まれ。京都大学農学部卒業、京都大学農学研 究科博士課程修了。その後、スミソニアン研究所博士研究員、甲南大学理工学部教授などを経て、現在、甲南大学特別客員教授・名誉教授。 著書に『植物はすごい』『雑草のはなし』 (ともに中公新書)、、 『植物のあっぱれな生き方』(幻冬舎新書)、『植物は人類強の 相棒である』(PHP新書)、『植物のかしこい生き方』 (SB新書) 、『入門たのしい植物学』 (ブルーバックス)、『植物の生きる「しくみ」にまつわる66題』『植物学「超」 入門』『葉っぱのふしぎ』(サイエンス・アイ新書)などがある。
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動物とは違う形の戦略もある。
2021/06/02 09:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
水分との戦い、気候との戦い、食べられる宿命との戦い。。。
植物だってのんびり生きているわけじゃない。
どうやって生き延びているか。その特徴的なものを紹介する。
強すぎて「悪者」になっている植物も数多く登場。
植物同士の競争に勝つことは人間の評価とは別物なのだ。
動かないことを長所にする工夫。
少しぐらい食べられても大丈夫な工夫。
確かにすごいけど、こういう工夫は動物だって、菌類だってそれなりにあるのだろう。
なんだか今一つな読後感なのは、そんな風に思ってしまったせいか。
それとも「最近似たような本が増えたな」と思うからか。