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紙の本
もうひとつの空の飛び方 『枕草子』から『ナルニア国』まで (角川文庫)
冒険を始めよう。遺伝子の中でひっそりと、物語は旅立ちを待っている。ナルニア、指輪、宮崎アニメ…。読書の楽しみ方から私的ファンタジーの書き方までを綴る。〔「ファンタジーのD...
もうひとつの空の飛び方 『枕草子』から『ナルニア国』まで (角川文庫)
もうひとつの空の飛び方 『枕草子』から『ナルニア国』まで
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商品説明
冒険を始めよう。遺伝子の中でひっそりと、物語は旅立ちを待っている。ナルニア、指輪、宮崎アニメ…。読書の楽しみ方から私的ファンタジーの書き方までを綴る。〔「ファンタジーのDNA」(理論社 2006年刊)の改題,加筆修正〕【「TRC MARC」の商品解説】
大人気シリーズ「RDGレッドデータガール」の著者荻原規子が自らの”ファンタジーのDNA”を育んだ名作を紹介。『赤毛のアン』の日常と『枕草子』の宮廷生活、どちらの描き方にも共通するものとは? 古代中国を思わせる小野不由美の「十二国記」に西洋の児童文学を想起するのはなぜか。実は青春恋愛譚として読める佐藤さとるのコロボックル物語、『だれも知らない小さな国』。六百枚を超えたデビュー作『空色勾玉』のエピソードなど、読書の幸福が溢れるブックガイドとしても読める名エッセイ集。酒井駒子描きおろしのカバーも必見!
【商品解説】
目次
- こどものころに読んだ感動
- 1 ファンタジーの根っこ
- 遠い場所遠い国/神話とファンタジー/ホラーより恐い?/感覚タイプのファンタジー/文章を書く
- 2 アニメと児童文学と
- 孤独の問題/読書が似ている(かもしれない)/DWJ打ち上げ会/虫のような小さな人/読書について/長さの壁/成熟したまなざし
- 3 読書という宇宙
- 「橋わたし」の思考/ひらめきと直感/アンの理想と現実/笑う平安貴族/SFのいち押し/象徴の文法/世界の応答
著者紹介
荻原規子
- 略歴
- 東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」全7巻(理論社)他多数。
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電子書籍
「荻原規子」その読書・自叙
2022/05/22 20:44
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
荻原規子自身の読書歴や自叙を交えたエッセイ集。その対象は児童書・ファンタジー作・SF作・本邦の古典・記紀神話と実に幅広い。リンドグレーンやゴッデンの名前を見て、懐かしさ半分、内容が思い出せずに改めて本を探して読み直してしまった。
残念ながら邦版は諸々の都合で絶版のタイトルもあるけれども、適切な要約が添えられているので読み進めるのに支障はない。読んで損はないので気になる作があればぜひご覧頂きたい。公立図書館なら大抵収蔵されている有名作ばかり。
数多くの作品と初めて出会った時の印象と成長してから再読、読み方・受け取り方の変遷もそうだけれど、みずみずしく実に細やかに書き留められている点は敬服させられる。論評しようとに読んでいたわけではないだろうけれども、一読者としての率直な鑑賞と分析的な態度はなかなか真似できないように思う。それにこの観察眼があったからこそ『空色勾玉』に続く傑作シリーズを生み出せたと言っても間違いはないだろう。
本書では、勾玉シリーズ出版当時の状況にも触れられているが、なかなかの難産だった事が改めて分かる。当時の福武書店で編集長をつとめていた米田佳代子氏は、その後徳間書店に移籍するも、04年のスマトラ沖地震の大津波で亡くなっている。実に惜しい人を亡くしたと思う。同時期にインドネシアに滞在していた身としてはただただお悔やみを申し上げるばかり。
「読書が似ている(かも知れない)」の章では、小野不由美の『十二国記』にも触れている。ローリング同様いまも執筆が続いており、本邦を代表するファンタジー作でもある。的確な分析と鋭さ、ここは本文をご覧頂きたい。個人的には小野不由美とローリングは物語の骨子を思いつき、閃きという点でうり二つなのでは?と感じている。なお、ある雑誌で上橋菜穂子・荻原規子・小野不由美の鼎談が企画されていたのだけれど、残念ながら実現しなかった事がいまでも心残りである。
紙の本
読み直したくなる
2021/09/11 08:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:owls - この投稿者のレビュー一覧を見る
好きな本が多くのっていて、おもしろくて、一気によみました。やはり考察が深くて興味深いです。特に印象に残ったのは、「妖女サイベルの呼び声」。こんな風に読まれてるんだと。読んでいる本も読み直したいと思いました。