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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/08/24
- 出版社: インプレス
- サイズ:19cm/509p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-295-00988-7
読割 50
紙の本
松坂世代、それから
著者 矢崎 良一 (著)
平成の怪物・松坂大輔を筆頭に、野球界を牽引してきた「松坂世代」。そんな最強世代も不惑を迎えた。野球、仕事、家族、仲間…そして人生。16名の知られざる人間ドラマに迫るノンフ...
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商品説明
平成の怪物・松坂大輔を筆頭に、野球界を牽引してきた「松坂世代」。そんな最強世代も不惑を迎えた。野球、仕事、家族、仲間…そして人生。16名の知られざる人間ドラマに迫るノンフィクション。【「TRC MARC」の商品解説】
平成の怪物・松坂大輔を筆頭に、野球界を牽引してきた「松坂世代」。そんな最強世代も不惑を迎えた。古巣・西武で復活を目指す松坂大輔。現役を引退しコーチとなった村田修一、後藤武敏、木佐貫洋。世代初となる監督に就任した平石洋介。野手唯一の現役・渡辺直人。さらには別の競技でアスリートを続ける者、プロには進まず指導者となった者、一般企業の社長になった者・・・総勢16名、全16章で知られざる人間ドラマに迫る。誰よりも追い続けてきた著者が書き尽くした渾身のノンフィクション。【商品解説】
著者紹介
矢崎 良一
- 略歴
- 〈矢崎良一〉1966年山梨県生まれ。出版社勤務を経て、スポーツライター。著書に「PL学園最強世代」「元・巨人」「遊撃手論」など。
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紙の本
キャリア晩年を迎えた”松坂世代”の生き様を描いたノンフィクション
2021/12/02 18:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
1980年生まれの松坂大輔投手と同い年で活躍したプロ野球選手が非常に多いことはよく知られています。彼らを”松坂世代”と呼ぶようになったのは、著者が2003年に上梓した「松坂世代」という本がきっかけかもしれません。その本は、当時20代前半というプロ野球選手としてまさに飛ぶ鳥を落とす勢いであった彼らが、松坂大輔氏といかに関わり合って影響を受けてきたのかを鮮やかに描いていました。採り上げられていたのは、和田毅氏(ソフトバンク)、木佐貫洋氏(元巨人)、平石洋氏(元楽天)、久保康友氏(元横浜)、寺本四郎氏(元ロッテ)などでした。当時、甲子園で繰り広げられた最早、伝説とも呼べるような熱闘を繰り広げた選手たちの証言やエピソード満載の素晴らしいノンフィクションでした。
本書はその松坂世代が40歳となる節目に出版されました。前作に登場した選手もおられますが、多くは松坂氏とは直接対決はしていないけれども、高校野球に関わった人、中にはプロ野球に進んだ人も入れば、大学・社会人で野球にはピリオドを打ち、新たな人生を歩んでおられる様々な姿が描かれています。プロ野球の現場スタッフ、大学・高校の指導者、スポーツマネージメント事業の社長、競輪選手、レストラン経営者、プロレスラー、アナウンサーなどその経歴は本当にさまざまです。
野球のキャリアで結果を残せなかった(と自分では思っておられる)方は「自分は”松坂世代”と呼ばれる資格はないです」とおっしゃる方もおられますし、「注目されるのはグランドにいる選手たちでいい」とおっしゃる方もおられます。
しかし、最終章で松坂氏が『野球では僕が勝ったかもしれない。でも、最終的な勝負は”どんな人生を送れたか”じゃないですか。野球が終わった後の人生の方が長いんだから、”まだまだ勝負は終わってないぞ”って。僕のこの野球人生も含めて、どっちが良い人生を送れるかが勝負だぞ、って。それはみんなに言いたいことですね』と述べられているように、グランドに立つ人も、グランドを去った人も、意識のどこかで松坂氏を意識して懸命に生きておられる様子が伝わってきます。
必ずしも有名な選手だけを追うわけではなく、多くの人に根気よく取材され、取材対象の人たちへの愛情が感じられるような、読み応え十分のノンフィクションです。野球好きの方、ぜひ読んでみてください。
本書を読み終えて、2003年出版の「松坂世代」を改めて読んでみたくなり、本棚から取り出しました。私自身、30代前半で読んだ本を、今読み返してどう感じるか興味があります。一つ残念なのが、この2003年出版の「松坂世代」が絶版となっていることです。文庫でもよいので、是非再販されればと願います。