紙の本
誇大広告かな
2021/01/20 12:07
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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
香港を舞台に国家機密を盗み出す負け犬達の戦い。
帯には2020年大本命の超弩級ミステリー巨編!
面白いぞ!読め!読め と煽る。
しかし、この手の小説って構成に無理があったり文章力、表現力が乏しく、世界が広がっていかない話が多い。
本作も期待して読み始めたが・・
巨編を書ける作家を待ちたい。
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内容(「BOOK」データベースより)
裏金作りに巻き込まれ全てを失った元官僚の古葉慶太は、イタリア人大富豪に世界を揺るがす計画を託される。それは、国籍もバラバラな“負け犬”仲間たちとチームを組み、香港の銀行地下に隠された国家機密を奪取するというものだった―。敵は大国、狙うは国家機密!1997年、返還前夜の香港で、負け犬たちの逆襲が始まる。超弩級ミステリー巨編!
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国家間の根の深い争い?各国スパイ同士の
偽りと義侠心の顔を被った殺し合い?それともマフィアの抗争?
どれにも縁の無い私はフィクションとしての小説を楽しみましたが、実はこういった一般市民の見えないところで国家、官僚達は今も暗躍続けているのかと思うと背筋が寒くなる。
香港の中国返還時にはそれ相当の互いの国のしわ寄せなり混乱なりがあったようだけど対岸の火事としか受け止められなかった。現在も香港の混乱は続いているようだけど歴史に名を残さずその命さえも省みられない無辜の人間が多くいるということも今の私にはフィクションとしか感じられない。
政治の世界、国家間の黒い関係や、暗躍する組織の数々。知らないことが多すぎる。
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正月の三箇日で読了
はやくも今年ベスト級
97年の香港返還と2018年の香港を往来し
負け犬(アンダードッグス)たちが
駆け抜ける
著者インタビューでもいってたが
何もかも持っている人がそれなりに活躍して何が面白いのかと
だからこそエージェントとして素人の古葉慶太が
ある意味日本的(官僚的)な良さで乗り越えていくのは
面白い
香港返還がもう三十年も前になったのかと
感慨に浸る前に
古葉慶太が取り戻してくれた先に今があると思うほうが嬉しい
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黒社会が登場する香港映画を何本か立て続けに観た後は「この街にカタギはいねぇ」って妙な思い込みが暴走する。屋台のおじさんも、奥さん子供を連れて家族サービス中の若いお父さんも、カフェの可愛い看板娘も、ターゲットを視認・合図があれば殺手(殺し屋)としての本性を曝け出す‼ ご飯もおちおちゆっくり食べられない街、香港‼ で感じに。往年の香港ノワール映画が大好きな人はきっとハマるに違いない一冊だ。
――香港返還直前の香港の銀行から、極秘裏に運び出される国家機密を強奪してほしい。
政争に巻き込まれ、失脚した過去を持つ元農水省官僚・古葉。その後証券会社に勤務するなかで、彼は顧客として担当していた富豪にある計画を託される。そして、その計画への参加を拒否する権利も与えられなかった。その依頼に『No』はない。『Si(はい)』でなければ『morte(死)』しかない。
かつて自分を貶めた国家や組織への逆襲の機会を得た、とばかりに香港へと渡った古葉を待ち受けていたのは、国籍も素性もバラバラな見事な“負け犬”仲間たちだった。それぞれの理由で職や資格や居場所を失うなかで、生き残り、再び日の目をみるためには、敵の喉笛を嚙み千切るよりほかにない負け犬たち。そして敵とは、同じ極秘文書を狙うロシア、中国、アメリカ、イギリスといった大国とその諜報部、それらが用意したプロの工作員、傭兵、そして殺し屋。
負け犬の中でも最たる負け犬たちで編成され、銃の使い方も知らず格闘技の素養もない、裏社会ド素人の日本人・古葉が率いるチームは、香港土着の黒社会の面々を取り込みながら無謀な作戦追行を試みる――。
信じれば裏切られ、同情すれば殺される。まさに狗咬狗。Dog Bite Dog。1997年、中国返還目前の春節。英国領最後の春節に沸く夜に、いったい誰が生き残れる?
とにかくめちゃくちゃ人が死ぬ、生きるか死ぬかの狭間に揺れる情けに涙が滲む。義理人情は踏みにじられ、死なれたら困るような人があっさり消える。目くるめくバイオレンス・コンゲームの真っ只中を、銃の打ち方も知らない堅気の日本人がどうやって生き残れるのか心配になるけれど、むしろ一番荒事に使えないからこそ悠々と見逃されるのか? それっていいのか? 世界のプロのみなさん詰めが甘くない? というご都合主義的な展開はちょこっとみられるけれど、息をつかせぬスピーディーな展開、圧巻の暴力シーンに飲み込まれて400頁があっという間に読み終わる。古き良き香港映画のようだと思うのは、こういう勢いがあるところ。続編が出たら誰かの双子の兄弟とかが登場しちゃうんだろうなってご都合主義が許せる雰囲気までそっくり。読み終わったらもう、長浦さんの次の作品が待ち遠しくてたまらなくなる。ちなみに、通勤電車の中で読むのはおすすめしない。浅田次郎とは違う意味で(あれは場所をはばからず泣かせてくる)。夢中になって乗り過ごすこと必至である。私は最高で5駅飛ばしました。
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確かに、ハリウッド映画のような壮大さと展開は、凄いと思った。だけど、ついていくのもタイヘン…。いろんな国の登場人物が出てきて、いろんな組織名が出てきて、何度も前に戻って読み直してしまった。エンディングも爽快。だけど、映画のノベライズ、みたいな印象も…。
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超驚愕ミステリー&スパイ作品。登場人物が多いし、誰が味方で敵かもよくよく観察しないとわからないし、読むのに時間がかかるが、その面白さに時間も忘れる程。素人の元官僚が大国間のせめぎ合いの中を生き抜いていくサバイバルぶりが半端なく面白い。返還直前の香港という舞台設定もカオスな状況には打って付け。
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いやぁ、もう、ホンとに面白すぎてたまりませんわ。
1997年と2018年が交互に語られる、その意味!まさかの意味!!
古葉慶太という男に惚れちゃいましたよ。胡散臭い元役人のくせに(笑)!!!
こんなに素人が活躍しちゃっていいんですか?プロの方々、大丈夫ですか?
何度も「ざまぁみろっ!」って思っちゃいました。してやったり小説とも言えますね。
23回「まじかっ!」と叫び、16回「うがぁ」と顔をしかめました。誰が味方で誰が敵か。嘘をついているのは誰か。なんてそんな生易しく考えてる暇なんてない。瞬時!とにかく瞬時にいろんな決断判断をしなきゃならない。古葉慶太のキャラクター的に「優しさ」が命取りになりそうなのに、いや、何度も命取りになりかけてたのに最終的にそのばらまいた優しさがどんどんつながって2018年の瑛美の「今」につながる、その感じがとてもいい、とてもとてもいい(語彙力のなさ!
元役人らしい根回し配慮、そして知力、計算力、そこにこの混沌の中で唯一ともいえる「誠実さ」を最後まで棄てなかった古葉だからこそ、成し遂げた偉業(と言っていいですよね)
あぁ本当に面白かった。
「2020年手に汗握り小説大賞」決定!もう面白すぎて鼻血出そう。この小説、ヤバ過ぎですってば!
今なら自分も戦えそうな気がする。いろんなものと。いろんな敵と。
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裏金作りに巻き込まれ全てを失った元官僚の古葉慶太は、イタリア人大富豪に世界を揺るがす計画を託される。それは、国籍もバラバラな“負け犬”仲間たちとチームを組み、香港の銀行地下に隠された国家機密を奪取するというものだった―。敵は大国、狙うは国家機密!1997年、返還前夜の香港で、負け犬たちの逆襲が始まる。超弩級ミステリー巨編!
初めて著者の作品を読んだ。一公務員がここまで暴れますか?という不自然さは、この際目をつぶる。香港を舞台にしたノンストップアクション小説は読ませます。
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前半は面白かったけど、マッシモが死んでからは、妙に話が大きくなったせいか、大雑把に…。マッシモの強奪計画って結局なんだったんだっけ?
退職役人の互助組織を正当化した上に守ろうとするくだりもなんだかなあって感じだし。
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娯楽としては面白かった。
前半はリアリティーがあったのだが、途中から話が大きくなりすぎて、ちょっと荒唐無稽的にも感じてしまった。
評価が高ければ映画にでもなれば良いのかも知れない。イメージは邦画というより洋画かな。誰が評価を決めるのかは知らないけど。
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第164回直木賞候補 初の長浦京作品です。
いつもは手にしない ハードボイルドなミステリー。かな?!
主人公は国の裏金作りに巻き込まれて職を失った 元官僚 古葉慶太。
ひっそりと証券会社で再就職していたはずが、イタリア人の大富豪の客に声を掛けられ、自分の意志とは別に世界を揺るがす強奪計画のミッションに巻き込まれていく。ドキュンバキュンと次々起こる銃撃戦やだまし合いに 読んでいるほうはジェットコースターに乗ったように心拍数上がりっぱなしだ。
ミッションのため作られたチームは、それぞれが事情を抱えた一癖も二癖もある負け犬たち。
物語の展開が早くて、登場人物、かかわる組織などわんさか出てきて、頭の中で相関図を作るのが大変だった。
香港返還前の主人公のミッション状況と現代のその娘の行動が交互に出てくるので、そちらとのつながりも面白い趣向だった。
いつもはミステリーを手に取らない人も チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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登場人物や敵対勢力が多すぎてストーリーが分かりにくかった。また殺戮の場面が多く、あまり好きになれなかったなぁ。
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「リボルバー・リリー」が凄すぎて、これを超えるのは無理だろうと思っていたら、こちらは違うスタイルでやっぱり面白い。過去と現在を行き来する構成も効果的でまさに一気読みの面白さでした。後味の良いラストも良かったです。
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1997年の香港返還を舞台にした作品。
まるでスパイ・アクション映画のような展開。
過去と2018年の現在が入り混じり、人物関係が意図的に隠されているので、ちょっと大変。
でも安心して読めるのは、現在が描かれているからなのかもしれません。
いろいろ設定などに文句はありますが、細かいことを言わなければ楽しめる作品です。
ハラハラ・ドキドキ・スカーッとしたいのであればおすすめ。