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紙の本
パーフェクト・クオーツ 1 北の水晶 (小学館文庫 鉱物シリーズ)
著者 五條 瑛 (著)
米国国防総省直轄の情報機関に所属する葉山隆の元に、日本と北朝鮮に2人の子を遺して死んだ男からカセットテープが届く。録音されていたのは、北の〈3号庁舎〉の一員として男が知る...
パーフェクト・クオーツ 1 北の水晶 (小学館文庫 鉱物シリーズ)
パーフェクト・クオーツ 北の水晶
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商品説明
米国国防総省直轄の情報機関に所属する葉山隆の元に、日本と北朝鮮に2人の子を遺して死んだ男からカセットテープが届く。録音されていたのは、北の〈3号庁舎〉の一員として男が知る情報で…。オンデマンド版に加筆し文庫化。【「TRC MARC」の商品解説】
北の後継者暗殺の裏側を描いた衝撃作!
読書メーターなど、ネット・レビューでも「名作」と賞される大藪春彦賞受賞作『スリー・アゲーツ』に続く、待望のシリーズ最新作!
日本と北朝鮮、二つの国に二人の子を遺して男は死んだ。
米国国防総省(ペンタゴン)直轄の情報機関に所属する葉山隆(はやまたかし)の元に、男から52本もの古いカセット・テープが届く。
録音されていたのは男の告白。北の情報機関〈三号庁舎〉の一員として知るかぎりのすべてを語った内容だった。
その中で、北の完璧なるスパイ“石英(ソギョン)”の存在が明かされる。そして大がかりな情報網を統べるというもう一人の大物スパイ“カタツムリ”。
北が作った精巧な偽ドル紙幣“スーパーK”の流通を阻止しようと米韓合同で行われたソウルでの摘発作戦は、米韓に多数の死者を出すというさんざんな結果に終わったが(前作)、その原因は、米韓の情報網に開いた巨大な穴からの情報漏洩だったという。
葉山はその巨大な穴に、石英とカタツムリが関与していると見て、調査を始める。
一方、米日の経済制裁に反発して、北朝鮮は突然、国境近くの経済特別区・開城(ケソン)工業団地を封鎖した。
巨額の投資をしていた京星(キョンソン)グループの代表・重貞高平(しげさだたかひら)は、一千億ウォンに及ぶ損失を取り返すべく、米日にある取引を持ちかける。
その内容とは、北の後継者の一人だった“ヨハン”亡命の手引きだった。
ヨハンは、北朝鮮が国を挙げてアメリカを標的とする大量殺戮兵器を開発しているという確実な証拠を握っていた――。
「他の血を残しておけば、それは必ずや新たな災いを呼び起こす。誰かがその血を利用しようとするからだ」
日本人の想像を絶する北朝鮮という国の実態。
米韓の隙を突いてマレーシアの空港で起こる“ヨハン”暗殺事件。そして切り札をなくした取引の行方は?【商品解説】
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電子書籍
最高に面白い国際諜報小説シリーズ!続編熱望!
2020/09/01 16:46
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:一読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
鉱物シリーズ最新作「パーフェクト・クオーツ 北の水晶」
一時期販売されていた個人出版からの加筆修正と出版社での校正が入り、満を持しての商業出版、本当に嬉しいです!続編を熱望する一人として、この最高に面白い国際諜報小説を是非、多くの方に読んで欲しいです!
前作「スリー・アゲーツ 二つの家族」で、北朝鮮と日本に残した二つの家族を守るため命を賭した北朝鮮工作員・チョン。彼が主人公・葉山に託した情報テープで明かした「石英」と「カタツムリ」という謎多き大物スパイ達…本作の鍵となる彼らの暗躍、京星グループ社長・重貞高平が米国に持ちかけた北の後継者候補だったヨハンの亡命取引、大統領のスキャンダルで大きく揺らぐ韓国の政治情勢…同時並行で様々な展開・伏線が複雑かつ緻密に絡み合い、結末へと繋がっていく…リアルに迫る諜報・情報戦の物語にゾクゾクしました。
また、シリーズでは葉山・坂下コンビがお馴染みですが、本作では葉山・エディがコンビに!一人前のアナリストとしてエディに認めてもらいたい葉山が、エディや亡父への複雑な葛藤を抱えつつも、情報分析官として大きな成果を掴もうと貪欲に奮闘する姿に彼の成長も感じました。しかし、調査の過程で新たに知った亡父の足跡を追い求めながら彼への想いが蘇り、重貞親子の結末と自身の親子関係を重ねて胸を痛める葉山が切なかったです。
そして、ヨハンの暗殺という衝撃の展開。誰が何の目的で彼を暗殺したのか。ただ日常のニュースを漫然と見るだけでは思い至らない、北朝鮮や米国をはじめとする各国のヨハンに対する真の評価、思惑や政治的駆け引きを知り、その現実の非情さを痛感しました。
国際諜報小説として緻密に構成されたリアルに迫る物語の面、主人公・葉山の情報分析官として人間としての成長の物語と、両面からみて、本作もとても面白く、素晴らしかったです。
本作で大きく動いた半島情勢の行く末、最後に記された新たなスパイ「猫目石」の存在、そして、葉山や彼を取り巻く人々の物語がどのように展開されていくのか、少しずつ輪郭が表れてきた亡父、彼の死に秘された深い謎は明かされるのか…。今すぐにでも、続きを読みたくてたまらない気持ちでいっぱいです。また、現実の半島・アジア情勢も緊迫し注視すべき状況の中、本作を読めたことは、国際情勢の新たな知見を得ることができたという意味でもとても勉強になりました。一人でも多く方に、本作、そして一連の鉱物シリーズを読んでいただければ嬉しく思います。本当に面白いです。
続編刊行を熱望しており、今回の発売に大きな期待を寄せております。あとがきで著者が触れていた、「パーフェクト・クオーツ 北の水晶」の対なる物語「碧き鮫は野に放たれ」、そして、文末に「To be continued」として記されていた続編「ソウル・キャッツアイ」を、是非とも発売いただけますよう、心から願っております。
紙の本
最高に面白い国際諜報小説シリーズ!続編熱望!
2020/09/01 16:42
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:一読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
鉱物シリーズ最新作「パーフェクト・クオーツ 北の水晶」
一時期販売されていた個人出版からの加筆修正と出版社での校正が入り、満を持しての商業出版、本当に嬉しいです!続編を熱望する一人として、この最高に面白い国際諜報小説を是非、多くの方に読んで欲しいです!
前作「スリー・アゲーツ 二つの家族」で、北朝鮮と日本に残した二つの家族を守るため命を賭した北朝鮮工作員・チョン。彼が主人公・葉山に託した情報テープで明かした「石英」と「カタツムリ」という謎多き大物スパイ達…本作の鍵となる彼らの暗躍、京星グループ社長・重貞高平が米国に持ちかけた北の後継者候補だったヨハンの亡命取引、大統領のスキャンダルで大きく揺らぐ韓国の政治情勢…同時並行で様々な展開・伏線が複雑かつ緻密に絡み合い、結末へと繋がっていく…リアルに迫る諜報・情報戦の物語にゾクゾクしました。
また、シリーズでは葉山・坂下コンビがお馴染みですが、本作では葉山・エディがコンビに!一人前のアナリストとしてエディに認めてもらいたい葉山が、エディや亡父への複雑な葛藤を抱えつつも、情報分析官として大きな成果を掴もうと貪欲に奮闘する姿に彼の成長も感じました。しかし、調査の過程で新たに知った亡父の足跡を追い求めながら彼への想いが蘇り、重貞親子の結末と自身の親子関係を重ねて胸を痛める葉山が切なかったです。
そして、ヨハンの暗殺という衝撃の展開。誰が何の目的で彼を暗殺したのか。ただ日常のニュースを漫然と見るだけでは思い至らない、北朝鮮や米国をはじめとする各国のヨハンに対する真の評価、思惑や政治的駆け引きを知り、その現実の非情さを痛感しました。
国際諜報小説として緻密に構成されたリアルに迫る物語の面、主人公・葉山の情報分析官として人間としての成長の物語と、両面からみて、本作もとても面白く、素晴らしかったです。
本作で大きく動いた半島情勢の行く末、最後に記された新たなスパイ「猫目石」の存在、そして、葉山や彼を取り巻く人々の物語がどのように展開されていくのか、少しずつ輪郭が表れてきた亡父、彼の死に秘された深い謎は明かされるのか…。今すぐにでも、続きを読みたくてたまらない気持ちでいっぱいです。また、現実の半島・アジア情勢も緊迫し注視すべき状況の中、本作を読めたことは、国際情勢の新たな知見を得ることができたという意味でもとても勉強になりました。一人でも多く方に、本作、そして一連の鉱物シリーズを読んでいただければ嬉しく思います。本当に面白いです。
続編刊行を熱望しており、今回の発売に大きな期待を寄せております。あとがきで著者が触れていた、「パーフェクト・クオーツ 北の水晶」の対なる物語「碧き鮫は野に放たれ」、そして、文末に「To be continued」として記されていた続編「ソウル・キャッツアイ」を、是非とも発売いただけますよう、心から願っております。
紙の本
ホント?
2020/08/16 19:13
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投稿者:かごめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
葉山くんと愉快な仲間たちの相変わらずのお話は十分楽しめました。あとがきに作者さんが、本で食べられたことはないと寄稿されてて、出版業界って厳しいんだと認識を改めました。