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紙の本
大仏師運慶 工房と発願主そして「写実」とは (講談社選書メチエ)
著者 塩澤寛樹 (著)
鎌倉時代の大仏師・運慶とはいかなる存在なのか。朝廷・幕府の二元的支配構造による時代の大きな変動期、院・天皇・将軍など各種パトロン層の依頼を受けて、東大寺・興福寺の復興等の...
大仏師運慶 工房と発願主そして「写実」とは (講談社選書メチエ)
大仏師運慶 工房と発願主そして「写実」とは
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商品説明
鎌倉時代の大仏師・運慶とはいかなる存在なのか。朝廷・幕府の二元的支配構造による時代の大きな変動期、院・天皇・将軍など各種パトロン層の依頼を受けて、東大寺・興福寺の復興等の様々な造像に関わった工房の実情に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
鎌倉時代の大仏師、運慶とはいかなる存在だったのか。
定朝を祖とする正系仏所三派中の奈良仏師に連なる運慶。
朝廷・幕府という二元的権力構造による時代の大きな変動期、
院・天皇・将軍・御家人など各種パトロン層の依頼を受けて
東大寺・興福寺の復興、円成寺・願成就院などの様々な造像に
関わった実情と、工房主宰者としての実力とは?
後に「霊験仏師」「天才」とも冠されることになる運慶の実像に迫る。
【商品解説】
目次
- 第一章 造像と仏師
- 第二章 運慶論の形成と鎌倉時代彫刻史
- 第三章 「運慶作」の実情――仏像の制作と工房
- 第四章 背景としての社会構造と造像及び仏師――運慶はいかなる存在か
- 第五章 鎌倉新様式とは――「写実的」表現と本覚思想
- 第六章 運慶の事績上の問題点
著者紹介
塩澤寛樹
- 略歴
- 〈塩澤寛樹〉1958年愛知県生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。群馬県立女子大学教授。博士(美学、慶應義塾大学)。専門は日本美術史、日本彫刻史。著書に「鎌倉大仏の謎」など。
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運慶の実像
2022/07/27 07:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
運慶についてその偉大さから何でもかんでも運慶作と認定したがる流れに意を唱えおり説得力がある。当時の仏像製作は個人で行うものでなく工房で行うもので〇〇作というのは工房の棟梁が誰かで認定することが多い。誰の作かの認定は統一した基準でするのが望ましいにも関わらず運慶に限り棟梁は別なのに担当者として作業に当たったものも棟梁として携わったが自身が作業に当たったものではないものどちらも運慶作とされ統一されてない問題が挙げられていた。また、運慶の経歴に空白がある時期に関東にいたという確たる証拠があるわけでもないのにその時期の関東の作例を運慶っぽいからと運慶作だと言ってしまう近年の流れに警鐘を鳴らしている。鎌倉時代の仏像は写実的と言われるが本来神仏を写実することは現物を見ることができない以上不可能なため写実的という表記に疑問を呈している。この時期以降に現実にいるかのように作った作風が増えていくことに本覚思想の影響を指摘されていることになるほどと思った。