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商品説明
45年の女優人生。私は見た。私は挑んだ。そして私は語った。ウソはない。調書だから−。1970年代に彗星のように登場し、現在に至るまで第一線で活躍を続ける秋吉久美子のロングインタビューを秘蔵スナップとともに収録。【「TRC MARC」の商品解説】
1970年代に彗星のように登場し社会に衝撃を与え、現在に至るまで第一線で活躍をつづける秋吉久美子。初のロングインタビューと秘蔵のスナップを多数収録!【商品解説】
著者紹介
秋吉久美子
- 略歴
- 〈秋吉久美子〉早稲田大学大学院公共経営研究科修了。女優、詩人、歌手。映画「旅の重さ」で初出演。
〈樋口尚文〉早稲田大学政治経済学部卒業。映画評論家、映画監督。著書に「大島渚のすべて」など。
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紙の本
ミューズ秋吉久美子
2021/01/22 07:22
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
女優・秋吉久美子は僕たちのミューズ(女神)だった。
「僕たち」というのは、おそらく秋吉と同世代の人たちで、1974年に立て続けに藤田敏八監督によって撮られた「赤ちょうちん」「妹」「バージンブルース」という青春三部作をリアルに観た世代といっていい。
1954年生まれの秋吉はこの時二十歳。そして、同世代の観客もまた二十歳前後の若者だったことは間違いない。
多くの若者たちは、この時、スクリーンの中の秋吉に自分を投影していたに違いない。男であれ、女であれ、秋吉は自分(たち)
「調書」と名付けられたこの本は、映画評論家樋口尚文氏による秋吉へのロング・インタビューと樋口氏による「秋吉久美子論」、そして出演作データベースの三部構成でできている。
樋口氏は1962年生まれだから、秋吉の青春三部作が封切られた時はまだ12歳の少年だが、この三部作はのちの映画青年たちに愛され続けたから、樋口氏にとっても忘れ難い作品だったのだろう。
樋口氏の映画愛が徹底されているのがロング・インタビューだ。
デビューまでのエピソードはあるが、デビューしてから時に世間を騒がした、例えば秋吉が妊娠した時の「できれば(子どもは)卵で生みたいわ」みたいな迷言などは除かれ、演技や監督など映画に徹しているのが清々しい。
樋口氏は「秋吉久美子論」の中でこう書いている。
「秋吉は、本人が自覚しているように、時代に選ばれし「時の娘」なのである」と。
秋吉久美子とは僕たちそのものだったのだ。