紙の本
選択肢はひとつじゃない
2020/11/07 18:28
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
転職アシスタント香澄と彼女が担当した人たちの転職理由や希望、転職後の様子から、価値観の多様さを見つめなおしていきます。
自分にとって「やりがい」とは何なのか、条件だけではない大切さを模索します。
転職アシスト側のスタッフの苗字は都道府県、お客さんの苗字は漢数字に由来してるのも楽しかった。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
40歳の女性が、転職希望の人をうまく合う仕事に転職させるお話。実際は、こんなにうまくはいかないだろうけど、小説として読めば、こういうケースは、有りかな……。主人公の千葉香澄は、一生懸命だし。
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転職エージェントに勤めている香澄はAIのソフィアを使って、希望に沿う様に会社を紹介していた。そして、転職の相談を聞いているうちに、過去の自分に思いを巡らせ…
元々かなり優秀な人だったのに、男運に恵まれなかったのが切ない。元旦那はホントクズですね。慰謝料、相手にも旦那にも請求しないって所が本当に辛かったんだろうなぁ。その後の幸せそうな元旦那も腹立たしい。
それでも立ち直ってキャリアを積み、信頼を勝ち取っている香澄がカッコ良い。ラスト、引き抜かれてどうなったのかは判らないけど、素敵な人生を送って欲しいです。
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瀧羽さんの本を初めて読んだ。
転職仲介業者で働く主人公と、そのお客様、同僚達の1年を書き出した話。
仕事はまさに人生そのもの。
生きるためには働かなくてはいけない。
例え人生をかけてなくてもどうせ働くならば、やる仕事に意味を見出したかったりもする。
何が自分には向いているのか、今の状態から脱出する為には新しい仕事を探した方がいいのか。
転職して成功する事もあれば、失敗することもある。
本当に仕事と言うのは人生そのものだなと読んでいて感じた。
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人生の選択肢はひとつじゃない。それぞれが選ぶ道とは―?千葉香澄は、転職エージェントに勤める四十歳のキャリアアドバイザー。「転職した先輩からすすめられて」「営業以外ならなんでも」「勤め先が倒産して」「あこがれの会社に再挑戦したい」…さまざまなきっかけで転職を考えている人々に相応しい求人を、ちょっぴり頭の固いAI「ソフィア」を活用しながら紹介するのが仕事だ。ときには悩みを打ち明けられたり、あらためて再考を促したりもする。十人十色の仕事観や人生模様にふれるうち、自分自身の仕事や人生も見つめ直すことに―。
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転職エージェンシーにスポットを当てたお仕事小説。転職の相談に来る人たちの、それぞれの事情や転職を決めるまでのいきさつが興味深いのはもちろん、相談を受ける側の担当者・千葉香澄の抱える事情も興味深い。ただ、個人的には、別れた元夫のことが、禁忌になりすぎている印象は多少あって、本人も周りも、もう少しさっぱりした気分になってもいいのではないかという気はしなくもない。そこを於けば、香澄の自身の仕事に対するモチベーションや、転職希望者とかかわる中での葛藤など、魅力はたくさんあって、愉しい時間を過ごせる一冊だった。
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面白かった。
転職エージェント会社のキャリアアドバイザー千葉香澄のお仕事を描く小説。
自分の仕事を見つめ直すのにも役に立つ内容です。
印象に残った文章
⒈ どうか、ご自分のキャリアを大切にして下さい
⒉ 人間はなんのために働くんだろう
⒊ ご希望の条件を、お聞かせ下さい。
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凄くよかった。スタンダードなお仕事小説なのだけど、シンプルなぶん感情移入できた。転職エージェントで働く香澄、バツイチ40歳。控えめで慎重な性格ながらも、誠実に仕事に取り組み周囲からも信頼されている。やりがいもあるし、適職だとは思うけど、時折ふと人生に悩む香澄。自分が香澄と同年代なので、ついつい守りの選択になってしまう気持ちに激しく共感。私もかつて転職2回経験しているが自力でやったので、香澄みたいなアドバイザーについてもらいたかったな。また文章のフィーリングが合うようで、もっと著者の作品が読みたくなった。
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ソフィアにそんなこと言ったら...と思ってた。
どうしようもないレベルの人が来た時にはどのように対処するのだろう。
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登場人物が身近に感じられ、気持ちよくページを捲りつつ読了。転職エージェント会社が舞台なのも興味がわいた。
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人生の重い決断をして扉を叩く人達と転職アドバイザーが主人公。スイスイ読了。垣根涼介さんの作品彷彿とさせるも、彼ほど相談に訪れる一人一人の人生が見えずモノ足りない。対話型A Iソフィアは楽しいけど。
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瀧羽さんの作品はファンタジックなものしか読んでなかったので、リアルな小説に驚きました。エピソードの構築もうまくて、一気に読まされてしまいました。
それぞれ事情を抱えた人たちが、様々な理由で転職しようとする。エージェントの香澄は、本人の希望ばかりではなく、適性を見抜いて新しい職場を斡旋する。
店のマスターや、十和田さん、宮崎くん?など、恋の相手になりそうな人が出てくるのだけど、恋愛事が絡まず、お仕事小説に徹してるのもよかったです。転職した人たちの、その後がわかるのもよかった。
月ごとに話が進み、時系列にもかかわらず、この構成。続きが気になる。(すぐに明かされるけど)連続テレビドラマ見てるみたい。いや、ドラマ向きだと思う。
40代、バツイチで、キャリアウーマンの香澄。栄子さん、関西弁の上司、十和田さん、宮崎くん・・・頭の中で妄想キャスティングが始まってしまう。
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仕事面では香澄さんのようでありたい、結婚生活は香澄さんより、もう少し幸せでありたいなぁ
素敵な人ですね。香澄さん
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転職って言葉はネガティブなのか、ポジティブなのか。
ポジティブに考えてみようかな
そんな気になります。
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転職アドバイザーの香澄。先輩が転職したから転職を考えているという人、ブラック企業から脱出した人、夫が転勤になり好きだった職場を辞めなければならなくなった人、会社が倒産してしまった人、さまざまな人が香澄の前に現れ転職していく。香澄もまた人生やこの先について考え始める。
転職はタイミングと縁って本当だよなぁ。私も1年前に転職したけど、本当に縁だった。そして、香澄の仕事ぶりは本当にすごかったし、私も香澄に相談したい。私に向いてる職業ってなんですか?私、このままでいいんですか?って。結局、決めるのは自分だけど、相談に乗って欲しいし、香澄はけっこう冷静に傍観者として転職者を更なる高みに導いてくれてる。
はぁ。香澄みたいな人に会えるのって、東京じゃないと無理だよなぁ。こんな田舎には求人もないし香澄みたいな人もいないだろう。
2021.2.10 読了
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比較的一気に読めた本、
人の人生を助けていくっていうの、私の就活の軸の一つでもあったから少し共感したし、やっぱり市場でコロナ禍で苦しんでるお店を助けられたらやりがいを感じられるかもなって思った。
高校生の時福村がたくさん良い話をしてくれたけど、「仕事=人生」になれる仕事を探しなさい。って言ってたのはまだ覚えてるな。アフター5をやりがいにする丸の内OLみたいになるなって言われた。最近インターンする中で、私は成長なんて求めてないのかもしれない。そこそこ楽しんで仕事をして、ゆったり休んで友達と遊べる人生を送りたいのかもしれないって思い直したりしてたんだけど、やっぱり柄じゃないのかもな。香澄みたいに、仕事とかその奥にいる人たちに思い入れを持って働いたほうが人生が充実する気がする。そうなると、やっぱり入社する前の3月まできっちり働いちゃおうかなー。社長にも会社にも取引先にもお世話になった恩義を報いたい。ダラダラしてる時間はもちろん楽だけど、人生を充実させるためには何かにがむしゃらに取り組んでた方がよくて、私の場合は特に誰かのためになるとそれが良いんだよね。就活で散々自己分析した結果。だからやっぱり3月ギリギリまで全力で仕事に取り組むべきかなー。
本読んでここまで自分の意思決定に影響を及ぼしたことあったかな。他の人のレビュー見つつ自分の考えを整理する時間、大事だなー。