紙の本
我が家もさっそく
2021/05/20 12:35
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投稿者:ユーコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
沢野さんのイラストはいつも目にしていましたが、
エッセイの面白さに気づいたのは最近です、おそまきながら…画風に反して?明晰な片付け脳をお持ちなおじちゃん、旦那さんだとちょい厳しいが読者としては、はー!スッキリ〜〜!読みながら、我が家もあの引き出しと棚と…と片付けたくなります。
紙の本
男性の書いた片付け本
2021/09/18 21:02
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投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
題名から、独り身になった方が片付けの本を書かれたのだと勝手に想像。
ところが奥様も健全で単に片付けがお好きな方のようで早朝からまず10分片づけが毎日の日課のよう。
とはいえ、つい集めたくなる物もあるらしく、そこが人間味があると感じた。
男性の片付け本は珍しいと思いつつ読み終えた。
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いたずら書きのようなイラストと、突き放しているようで、しつこい温もりを感じる文章、好きです。
ババアの片づけをはじめようと思う。
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定期的に整理収納本を買って読み、自宅の快適の維持に努めている。平たく言えば『モチベーションの維持』。書棚の一角には類書が並ぶ。
整理収納や断捨離本って、総じて〈清掃整理と心の安寧の密接関係〉を説く。家が部屋が機能的かつ快適になるだけでない、『心への効能』に話は及ぶ。『全てMUJIできちゃう快適スマート収納』のようなノウハウ全開本は別として、ご高説を開陳される。
例えば、最少のモノで暮らす生き方を志向するミニマリズム本なんて、精神世界の領域にどっぷり入り込み明らかに自説に酔ってるよなぁと思しき著者もいる。このあたりダイエット成功譚に似ている。
そもそもミニマリズムは快適な暮らしをする上で、モノを取捨選択する『選択と集中』だと理解している。こっちは体験に基づく具体性を欲しているのに、導入前と導入後の心情的変化にページを費やし、隔靴掻痒感に苛まれる。
本書にもこんな一説がある。
〈心が晴れない時ほど、部屋、家の片付けをするのが一番だ。掃除をし、身体を動かし、片付け方を発見すれば思考も変わり、新鮮な気持ちになる。使わなくなった物を整理処分すると、部屋も広く、心も明るくなってくる。捨てる時には一瞬迷いも生じるが、捨てた後には壮快そのものだ。何に迷っていたのかということさえ忘れ、新たに生きる勇気が蘇ってくる。(中略)モノの片付けは心の片付けでもある。〉
かくいう僕も毎朝の出勤前のルーティンとして、コロコロで念入りに床の埃や髪の毛等を取り、食卓を除菌スプレーで拭き、洗面所は手ぬぐいでまず鏡を磨いた後、洗面所の水垢を拭い、タオルハンガーのタオルを洗い立てのタオルに替える。晩の入浴時の着替えとタオルも整え、ようやく髭を剃ったり寝癖を直し身支度し、玄関マットにスリッパを揃え、いざ出勤となる。
これは妻に頼まれたわけでなく、家事の分担でもなく、その日がうまく滑り出すよう自己流の『おまじない』。
著者は長年『本の雑誌』表紙・本文のイラストを手がけるイラストレーター。子どもらは独立、現在は妻とふたり暮らし。自身の書斎や領域はせっせと整理・収納・清掃に勤しむ毎日。その夫の前に立ちはだかるのが妻。ちょっとした物から思い出の品々まで溜め込み処分しようとしないことで何度も大喧嘩に発展。挙句に妻からは『もう、愛しているなら、さっさと死んでくれ!』とも言われる始末。本を著わすほどの蓄積したノウハウもスキルも跳ね返され、以来妻への領域へは不可侵に。
あとがきで著者はこんな提言をする。
片付けを習慣にすると、健康・安心・老後の喜びと…いい事づくめである。思い立った時に片付けるのではなくジジイは今後のならわしを片付けを中心にして、そして片付けを趣味にして欲しい。ただし、家族の者に嫌われないために物音を立てず、大声を上げず、静かに専念すること。
実に深い自戒である。
今では使われなくなった関西弁に『かんしょやみ』という言葉がある。漢字では『癇性病み』と綴る。潔癖症に近いかなりの清潔好き。片付け癖が進行すると片付けのために片付けをするといった、住まいの快適化をはるかに飛び越え、家人を神経質にさせる。モデルルームのような家に住みたい人は別としてあくまでも『寸止め』に留める。ダイエットしかり、何事も『腹八分目』にする、この塩梅が中々難しい。
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朝5時起きはまだまだつらいので、ババアになったときには実践しよう。
箒は欲しいと思っていたので、少し上等なものを購入したい。
ほのぼのしたイラストと、人生の潔さを知ったこれからお手本にしたい先輩からのメッセージである。
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3年前に母が、2年前に父が相次いで亡くなり、九州にある実家が空き家になった。何十年も両親が二人で住んでいた2階建ての実家は、思っていた以上に様々な「物」であふれ返っていた。
戦争で物資が不足していた時代を過ごした両親は、簡単には物を捨てられなかったのだろう。服や雑貨などこれでもかというほど押入れや納戸にはいっており、実家の整理に手をつけ始めた時にはその量の多さに呆然となったものだ。
幸いにして、両親が懇意にしていた配送会社の方が遺品の整理や廃棄を手伝ってくださったので、東京から何回か帰省をして半年ほどでほとんどの荷物を整理して、何とか綺麗に片付けることができた。ほどなくしてコロナ禍に見舞われて帰省することが出来ない日が続いているが、片付けるということがこれほど大変で大切なことだということを、亡くなった両親から教えてもらったような気がしている。
沢野ひとしさんが書かれた「ジジイの片づけ」は、歳を取ったらどのように片付けをしていけば良いかということなどが書かれた一冊だが、単に片付けることだけではなく片付けることは生活を見直すことだということも含めて書かれた一冊だ。
沢野ひとしさんといえば、作家の椎名誠さんの友人で「本の雑誌」の立ち上げに関わったり、山登りのエッセイなどを書いたりするなど、画家としてもエッセイストとしても活躍されている方だ。ほのぼのとしたイラストとのんびりとした文章が特徴の沢野さんは、片付けの本を書いてもその独特の雰囲気はそのままで読みやすく楽しい。
氏は朝早く起きたらササっと片付けることを習慣にしていて、歳をとればとるほど片付けることが大切だと書いている。しかし、単に片付けの方法を書いたハウツー本ではなく、氏が若い頃外国に滞在していた時のカメラマンの話や教師をされていた奥さまとの荷物に関する攻防、便利だと思って自宅に作ってしまった床下収納のことなど、片付けるということをキーボードにした様々な出来事がほんわかとした雰囲気で書かれている。そのどれもがなるほどなと頷く話であったり、そういうことってあるよなと思えるような話であったりとなかなか興味深い。
断捨離で有名なやましたひでこさんは、片付けは「モノへの執着を捨てることが最大のコンセプト」とおっしゃっているが、歳をとるにしたがってモノへの執着をどこまで捨てられるかは、その人の生き方にまで関わってくるのだろうなということを、沢野ひとしさんのこの一冊で教えてもらったような気がする。
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え~沢野さんてこういう人だったんだ・・・
どういう人かって?
片づけ魔・整理魔・掃除魔・断捨離魔・そして健康にも少し気を付けるなどなど。
私の勝手な沢野さん像・・・わしはわしで好きなことをやるよ、あまり家庭を顧みずみたいな人。
まさか沢野さんに片づけを説かれるとはなぁ。
ジジイになって変わられたのかその辺はわかりませんが。
毎朝家族が起きないうちから、部屋の片づけから1日が始まるのです。
出しっぱなしのものは元あったところにしまう
いらないものは捨てる。
時々窓ガラスを拭く、道具は新聞紙に限る。
窓は大事な気が入ってくるところだから、常にきれいに余計な物は置かないのだそうです。
沢野さんから「気」などと言う言葉を聞くとは・・・
中国の文人たちに造詣が深いようです。
「明窓浄几」などと言う言葉も出てきます。
またお洗濯もされます。晴れていたらガンガン洗うと。
明るくこざっぱりと。
しかし何とタフで元気なジジイであることでしょう。
ババアはそこまでやれません。疲れてしまいます。
年を取ったら家事はジジイに任せた!と言えたらなぁ。
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あの「本の雑誌」のイラストで有名な沢野ひとしの著書。
この人の文章ってあまり読んだことないかも。
ゆるい画風とは対照的に几帳面な片づけ趣味で乱雑な本だらけの家に住んでいる友達(それって椎名誠か?)とは違うらしい。
人生後半なのだからため込んでも仕方ない、ということに改めて気が付きます。
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お片付けの本はたいてい女性が作者の場合が大半。
しかもジジイのお片付け本とは。
お片付け以外のことも色々書いてあって、それも面白い。
片づけ=捨て。
最後は家を捨てておしまいということ。
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沢野ひとし(1944年~)氏は、名古屋市生まれ、法政大学中退のイラストレーター、エッセイスト、絵本作家。市立千葉高校では椎名誠と同級生で、20代で椎名らと克美荘での共同生活に参加し、椎名、目黒考二らが雑誌「本の雑誌」を創刊後は、その表紙・本文イラストを一手に引き受けている。
私は、アラ還世代に入り、また、リモート勤務のために自室で過ごす時間が格段に増えていたところで、行きつけの神保町・東京堂書店の「本の雑誌」コーナーに平積みになっていた本書を目にし、購入した。
本書は、75歳(2020年の出版時点)の著者が、題名通り「ジジイの片づけ」について指南したものであるが、いわゆるハウツー本・マニュアル本とは異なり、とても味があり、なかなか含蓄に富むエッセイ集となっている。
因みに、気になった見出し・タイトルをいくつか挙げると、以下のようなものである。
「毎日同じことを習慣づける~朝の10分間片づけ」、「人生に不安を感じたら窓を拭く」、「老人よ大志を抱け、引出しを検討せよ」、「引き出しの一番上は空にする」、「片づけも、一汁一菜」、「薬箱は整理整頓をしない~整理整頓と片づけの違い」、「明窓浄几の部屋」、「旅行鞄とその中身は、自分の部屋の小型版」、「洋服タンスの定期点検」、「家は生きている作品」、「パリジェンヌはバスタオルを持たない」等々。
尚、あとがきによれば、著者は若い頃から、作家仲間から家の中の片づけを頼まれていたほど片づけが得意(?)だったらしい。なるほどである。
「モノの片づけは、心の片づけでもある」 人生後半に向かって、心構えを新たにさせてくれる(そして、身辺を片づけようという気にさせてくれる)一冊と思う。
(2021年7月了)
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整理整頓本は女性だけではなく
スイッチが入った男性も書くのだった。
老境に至って自分で判断できるうちに
綺麗にしておくのだ〜という感じかと思ったら
もっと若い頃からわりと整頓好きだったのか。
おもしろく読んだけれど
例によって実践はたぶんしない。
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沢野さんの片づけ指南書。
どちらかというと散らかし屋のイメージがある沢野さんだったが、実は片づけ魔だったのだ。
わたしは完全に奥さん派。
片づけろと言われると、不要なものは何もないと目くじら立てて怒るし、いろんなものを取っておく。
でももう置き場がなく限界は超えている。
沢野さんを見習って、毎朝20分の片づけ活動を行おう。
その他、この本で随所に語られている、山や家族への思いがとても良かった。
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多少雨の日でも、開けられる窓は、開けて気の流れを良くしよう。トイレも窓やドアを開けて、このおかげ?で、多少なりにでも、今までやってこられた。と。
全く同感です❗生活習慣として、オススメ❤️
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まず、このジジィの絵がいい。
とってもいい。なんていうかいい。ホント、無駄なものがない感じとか、味とかとっても可愛い。見ていて和みます。
そして、この間子どもたちの誕生日会をしたときに、我が家に来た母から、
スッキリ片付けてるんだけどさ、案外引き出しスカスカなんだねーもっと入りそうな気がする。
って言われてて。
そうかー確かにもう少しまとめたらタンス一ついらないかなーなんて考えてたら。
この本に。
引き出しは毎日使うものを入れる場所であって、収納にしてはいけない。毎日出し入れして不都合がないくらい流動性を持たせるべし。
と、あり。
あ!そうか、我が家の居間のど真ん中の引き出しは、家族全員が毎日どころか日に2回3回は開けて使う場所!!!確かに、ここに入ってるものスッキリしてあんまり詰め込んでないけど、お陰でここにちゃんとみんな戻してくれてる!!!!!!!
って気がついて、ちょっと感動しました。
笑笑
耳かき、ハサミ、爪切り、子どもたちの身体のクリーム、ハンカチちりかみ、パンツシャツ、メガネケースに至るまで、スッキリゆとりをもってしまってるから?もしかしたら、ちゃんとみんな元に戻してくれてたのかも!!!!!!
と。日々散らかる原因になるそれらは、やはり出しやすく片付けやすい場所やもの、置き方ってきっと大事だよなぁ。と、つくづく思いました!!!!!
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椎名誠さんの作品に登場する沢野ひとしさんしか知らないと、『え、こんなちゃんとしてる人だったの?!』って、そのギャップにびっくりするはず。少なくとも私はめちゃくちゃ驚いた。
沢野さんがたどり着いた片付け術が、理路整然と書かれていて無理なくやれそうな気になる。…気にはなる。こんなふうにすっきりと生きることができたら。
…それにしても、椎名さんの本に出てくる沢野さんとは別人過ぎるのだが…(w