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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/12/22
- 出版社: 世界文化社
- サイズ:19cm/239p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-418-19501-5
読割 50
紙の本
釣りキチ三平の夢 矢口高雄外伝
著者 藤澤志穂子 (著)
2020年11月に急逝した「釣りキチ三平」で知られるマンガ家、矢口高雄。元新聞記者の著者が30回以上に渡り矢口にインタビュー。秋田及びマンガ界関係者の証言も集め、矢口が駆...
釣りキチ三平の夢 矢口高雄外伝
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商品説明
2020年11月に急逝した「釣りキチ三平」で知られるマンガ家、矢口高雄。元新聞記者の著者が30回以上に渡り矢口にインタビュー。秋田及びマンガ界関係者の証言も集め、矢口が駆け抜けてきた昭和〜令和の時代を見つめる。【「TRC MARC」の商品解説】
2020年11月20日、急逝した『釣りキチ三平』の生みの親、矢口高雄氏は秋田県出身。
新聞記者として東京から秋田に赴任した著者は、街のいたるところで「三平くん」に出会う。
数十年前に流行ったマンガの主人公がなぜ今も……。
筆を折り、病を得ながらも、故郷の「横手市増田まんが美術館」を通じて、
81歳で亡くなるまで、マンガと故郷に対して深い愛情を注いだ。
少年時代の手塚マンガとの出会い、安定した銀行員生活を捨ててのマンガ家転身、
そして『釣りキチ三平』の大ヒット、東日本大震災、旧作「マタギ」の約40年ぶりの再評価……
著者の足掛け5年にわたるご本人と関係者への多くのインタビュー、
取材で見えてきた矢口氏のマンガ家人生から、マンガの、そして日本の過去・現在・未来が見えてくる。
「ガマンだガマン ここ一番が踏ん張りどころ 暗い闇夜も必ず明ける」
コロナ禍のなか、ツイッターでつぶやかれた言葉が心に残る……。【商品解説】
著者紹介
藤澤志穂子
- 略歴
- 〈藤澤志穂子〉東京都出身。元全国紙経済記者。米コロンビア大学ビジネススクール客員研究員、放送大学非常勤講師(メディア論)。著書に「出世と肩書」がある。
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紙の本
漫画家矢口高雄さんの最後のメッセージ
2021/05/26 06:55
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「釣りキチ三平」や「マタギ」、「おらが村」などで多くのファンを持つ漫画家矢口高雄さんが81歳で亡くなったのは2020年11月20日のことでした。
その矢口さんの「外伝」とつけられたこの本が出版されたのは翌月12月のことです。
矢口さんが亡くなるとは著者の藤澤志穂子さんは思いもしなかったでしょう。
ただ出版が大詰めになる頃は矢口さんの体調は思わしくなかったそうですから、矢口さんの生前に読んでもらえなかったことを藤澤さんはどんなに悔しかったことかと思います。
なので、この本の「あとがき」は「追悼にかえて」という文章になっています。
藤澤さんは東京出身の大手新聞社の経済記者でした。
取り立てて矢口漫画のファンではなかった彼女が何故矢口さんの本を書くようになったか。
きっかけは藤澤さんが新聞社の異動で秋田支局に赴任いたことでした。
そこで、矢口さんが故郷の横手市増田にある「まんが美術館」に尽力されていることを知ります。
矢口さんはかつて漫画が「悪書」として迫害されていた時代のことを知っています。
漫画は未来に残すべき遺産になる運動をすることで、「悪書」とする時代が二度と来ないようにしたい。それが漫画に対する恩返しだという思いです。
そして、矢口さんが描く漫画が自然の良さ厳しさを教えるものであること、などが藤澤さんが地方で暮らすことで得た知恵になっていきます。
この本は矢口さんの評伝ではありませんが、矢口さんとの30回以上に及ぶインタビューで生まれたものです。
まさに矢口高雄さんの、最後のメッセージといえる一冊です。