ウイルス・感染症と「新型コロナ」後のわたしたちの生活 ６ 感染症との共存とは？

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ウイルスも生態系の中で一定の役割を果たしている。膨大な量のウイルスのほとんどが「善玉」のウイルスだと言われている。
ウイルスや細菌などの微生物がいなければ地球上の生物は存在してこられなかった。微生物は地球上で「分解者」としての重要な役目を果たしている。微生物がいなければ、腐敗が起こらず、植物が枯れても生物が死んでも土に戻ることができない。発酵食品が良い例だが、ほとんどの微生物は人類の役に立っている。

新型コロナウイルス感染症の感染源は、野生動物である可能性が高いと言われている。2002年のSARS、2012年に発生したMARSなども、感染源が野生動物だと見られている。AIDSの世界的流行は、中央アフリカで食用として売られていたチンパンジーが感染源だったと考えられている。
14世紀のヨーロッパで猛威を振るったペストも、野生のネズミに付いていたノミによって広がった。

動物学者のジェーン・グドールは、感染症の世界的大流行（パンデミック）は、野生動物と人間の接触によって引き起こされること、その主な原因は人間による野生動物の狩猟や密売などにあると主張し、野生動物の狩猟をやめるよう訴えている。
中国政府は今回のパンデミックを受け、野生動物の密売・飼育および販売を全国的に禁止した。
ジビエ産業にも影響がありそう。いまググって知ったけど、ジビエの肉はよく火を通さないと肝炎になったり、寄生虫がいたりするんだ？
ジビエの良し悪しはともかく、毛皮産業がコロナ禍を機に衰退していくのは別にいい。

ワクチン無しで集団免疫なんて可能なのか疑問だったけど、ブラジルの一部地域では2020年9月に集団免疫が達成されたのか。
言われてみればそういうニュースがあった気もする。コロナでの集団免疫は、型が違ってても有効なの？ワクチンは型とか今のところは関係ないはずだし、大丈夫なのか。

「新型コロナウイルス感染症の場合、集団免疫の効果があらわれるのは、全体の70％以上が免疫を得た段階だと考えられています。」p.19