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紙の本
素敵すぎ
2021/07/31 23:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わーち - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代物好きなので、大島先生の時代物とあっては読まない訳にはいかない。先生は短編が多いのですが、この作品は一冊同じ話なので読みごたえがあり満足です!
紙の本
もっとじっくり読みたい!!
2021/04/20 23:08
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kaya - この投稿者のレビュー一覧を見る
ああ…っ足りない…!
足りないのはきっとページ数!!
時代背景もキャラクターも設定も二人の関係性も最高で垂涎ものなのに、
それを存分に堪能できるページ数がないのが少し残念でした…
二人のお話をもっとくださ~い!
物語の舞台は大正時代の大阪。
薬種商の若旦那・伊波の元に新しいお抱え運転手の近藤がやってきます。
本当は素直なのに無表情で寡黙、感情表現下手さのせいで
周囲から誤解を受けやすい近藤。
伊波はそんな近藤の実直さを知ると理解者となり、
周囲に溶け込めるよう後押ししてやります。
ある日、伊波は盗み見た近藤の日記帳で彼が自分に対して
主従以上の特別な感情を抱いていることを知ってしまいます。
正直に日記帳を見た、と伝えても「構いません」と動じない近藤に
伊波の方が意識するようになってしまい…
二人とも素敵でした!
まず、伊波が若旦那という立場にありながらも
気安く、情け深い包容力のある男前。
近藤のこともその不器用なりの努力を受け止め、
ただの部下以上に親身になり、細やかに目をかけてやります。
それで近藤が落ちちゃうのはわかるんですが、女性にも相当モテそうです。
だけど、その内にはどろどろとした自己嫌悪を抱え、過去に囚われていました。
恵まれているように見えて、本当に欲しいものは手に入れられていない寂しい人。
だからこそ、やっと心から欲しいものを欲しいと言えた伊波が見られて嬉しかったです。
出会えてよかったね…!
近藤もとてもいい子でした。
仏頂面で愛想なく、淡々と話す様は太々しさすら感じますが、
素直で努力家、健気で、まるで大きな子供みたいでした。
にこりともしていないのに不思議といとおしくなってくるんですよね。
天然で図らずも周囲をあんぐりさせてしまう発言も少なくなく、
そのすっとぼけた感も面白くて大好きでした。
伊波に対しても好きバレしたところで取り繕うともせず、
正々堂々と恋心を認めてしまうところも素敵でした。
伊波を見つめるまなざしと同じく、心もまっすぐで情熱的な男でした。
唯一彼が動揺したのは伊波と一緒に入った温泉で、真っ赤になって
伊波の方を見ないようにしている近藤がウブで可愛いらしかったです(笑)
出来るなら、二人の後日談や背景がもう少しじっくり読みたかった…!